第81回 ハワイからお届け

16.
ナラの大木は車めがけて襲いかかってきた。絶体絶命の状況を救ったのは、ヴェロニカのとっさの反応だった。車は急加速して走り抜け、折れた大木が背後で路面にたたきつけられた。

<コメント>「大木が」かな。「絶体絶命」もいいですね。
<余談>それを言ってしまうと小説じゃなくなっちゃいますw

17.
巨大なオークの木々が今にも彼女の頭上に落ちてきそうで、恐怖を誘った。彼女の素早い反射神経のみがたよりで、かろうじて彼女は生きていた。大木の枝が車の後方の道路に容赦なく叩きつけ、車は勢いよく前方へと走り去った。

<コメント>木々だと複数の樹の話になってしまいます。やや全体に饒舌過ぎるかな。車と木は書かれてある順にした方がスピード感が出ますね。
<余談>正確に自分の中で状況を把握して訳さないと、どうしても饒舌になるので注意しましょう。

18.
巨大なオークの木が車にのしかからんばかりという時、ヴェロニカは素早い反射神経で絶体絶命の危機を免れた。車が前に飛び出した瞬間、大きな木の断片がすぐ後ろの地面に打ち当たったのだ。

<コメント>のしかかるだったら「押しつぶす」の方がまだいいかな。「打ち当たる」はちょっとピンと来ないです。

19.
巨大な樫の木が車めがけて倒れて込んでくるところだったが、幸いにも反射神経が素早かった少女は大惨事を逃れることができた。車が走り抜けたその直後、大木は倒れ落ちたのだった。

<コメント>「幸いにも反射神経が素早かった」はちょっと説明的。「直後」だったら「瞬間」の方がスピードが出るでしょうね。
<余談>スピード感をどこまで出せるかという罠が待っておりました。

20.
オークの大木が上から倒れかかってきた。ベロニカがとっさに反応していなければ、車ごと押し潰されていたに違いない。車体が弾けるように前に飛び出すと、すぐ後ろに倒れてきた大木が、ものすごい勢いで地面に激突した。

<コメント>やや饒舌ですが悪くないです。「すぐ後ろで大木が、ものすごい勢いで地面を叩いた」くらいでもいいかと。
<余談>サスペンス作家とかアクション作家がうまそうですね。国同士の不和と国民同士の不和は別なんですが。それにしても政府や議員がそういうのをあおってはいけません。

21.
樫の巨木が車の上に倒れようというところ、絶望的な状況を救ったのは、少女の反射神経が俊敏であったおかげ。車がさっと通ったすぐ後ろで、巨木の一部が道路をたたきつけたのだ。

<コメント>少し簡略化しすぎかな。スピード重視なのは分かりますが。「救ったのは」だったら「少女の俊敏な反射神経のおかげ」でしょうね。

22.
インターナショナルマーケットプレイスは本物だった。それは世界的な大都市のどこにでもあるチェーン店ではない、ある意味ワイキキそのものだった。そこは少しばかり臭くて汚かったが、個性的で魅力がある、いやあった。

<コメント>先月分なので賞は対象外ですが。「臭くて汚い」はやっぱりちょっと避けたいかも知れません。もう少し言葉を選ぶといいですね。
<余談>今は全国そういう感じで、ある意味アメリカ化がものすごく進んでいるんですね。ですから、東京であれば根津や谷中、大阪であれば道頓堀あたりを歩いていると、とてもほっとします。

23.
樫の大木が車へと倒れかかる、反射的にすばやく彼女は動いた、そのおかげで目前にせまっていた破滅からはなんとか逃げられた。車が前方へと飛び出すと同時に、その後ろで大木の破片が道路へとたたきつけられた。

<コメント>「反射的にすばやく……」のところはもっとシンプルにできるんじゃないかな。「かろうじて」とか「目前の」とかもっとコンサイスにできるはずです。

24.
そのオークの大木は、ヴェロニカの車の上を直撃するところであったが、少女はただ素早く反応し、車が大破するはずのところ危うく難を逃れた。車は発進し、その巨大な木の一部は車の背後の道路を襲った。

<コメント>「ただ素早く反応し」は少し分かりにくいかな。「ところで」かな。発進だと停止していた状態からになると思います。
<余談>はじめまして。こちらこそよろしくね。

25.
裂けたオークの巨木が車を直撃するかもしれなかった。とっさの反応がなければ彼女はおだぶつになるところだった。車が大木を追い越すのと、背後の道に木片が落ちるのが同時であった。

<コメント>「かもしれなかった」だと何か弱いんですね。「おだぶつ」は感じにすると「御陀仏」なので、和訳の場合は「仏」はあまり使いたくないんですね。「大木を追い越す」というのはそもそも物理的にムリがあるのでは?

26.
巨大なナラの木が、彼女の車の上に倒れようとしている。彼女が素早い反射神経の持ち主でなかったら、車は壊滅していただろう。車は急発進し、大木は車のすぐ後ろの道路を撃ちつけた。

<コメント>車が「壊滅」するというのがちょっとピンと来ないかな。「全壊」。でもannhirationされるのは車以上にヴェロニカでしょうね。「発進」は「自動車などを出発させて、進ませること。飛行機などを基地から出発させること。」なのでここではちょっと違うかな。

27.
倒れてきた巨大なオークの木が、ベロニカの車にぶつかりそうになったが、とっさの運転操作のおかげで、まさにぺしゃんこになるところをかろうじて免れた。車は、勢いよく走りぬけ、大木の一部が後方の路面に激突した。

<コメント>「運転操作」は「反応」かな。「車が走り抜けた瞬間」みたいに処理すればいいかも。
<余談>悪くないですよ。もう少し原文を活かせるとさらにベター。

28.
巨大な樫の木は今にも彼女の車の上に倒れようとしていた。そのす ぐれた反射神経がなければ、少女は間違いなく押しつぶされていた はずだ。大木の一部が道路に崩れ落ちたとき、車はかろうじてその場を走り抜けていた。

<コメント>「崩れ落ちる」だとややスピードが遅い感じはします。映画的にシーンを想像するといいですよ。

29.
大きな樫の木が車に襲いかかってきたが、彼女は機敏に反応して不可避と思われた惨劇をかろうじて免れた。急加速した車の後ろで、大木の一部が道路を直撃した。

<コメント>「不可避と思われた惨劇」はもう一工夫。この部分でスピードが落ちています。後半はいい感じです。

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