翻訳書 新刊情報『美について』(ゼイディー・スミス著、堀江里美訳/河出書房新社)

出版翻訳2015.12.15
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『美について』
ゼイディー・スミス 著
堀江里美 訳
河出書房新社
3,700円+税
2015年12月2日発売

ロンドン生まれの女性作家、ゼイディー・スミス。2000年に長編小説『ホワイト・ティース』を発表すると、サルマン・ラシュディなど数多くの作家や批評家から絶賛され、ベストセラーとなった。2002年には長編小説『直筆商の哀しみ』を発表。

本書『美について』は、E・M・フォースターの名作『ハワーズ・エンド』を下敷きに執筆。2000年代のハイブリッドな文化を背景とした新たな傑作として高い評価を得て、英オレンジ賞を受賞。

物語はボストン近郊の大学町とロンドンを舞台に繰り広げられる。リベラル・無宗教で個人を尊重する米ハワード家と、保守派・クリスチャンで家族を重視するカリブ系の英キップス家。父はどちらも画家レンブラント研究のライバルである。ハワード家の長男ジェロームが、キップス教授のインターンをしたことから二つの家族はさまざまな局面で衝突を繰り返す。ひそかに育まれる妻二人の友情。キップス家の奔放な美少女ヴィクトリアをめぐる男たちの戸惑い。ヒップホップに命を賭けるハワード家の次男リーヴァイ……。感性豊かな女性詩人クレア、実直な黒人研究科副科長アースキン、ストリートで言葉と格闘する美青年カールなど、周囲の人間も巻き込みながら、生きることと死ぬことの意味が問い直される。

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*2016年1月28日(木)発売予定の『通訳者・翻訳者になる本 2017』(イカロス出版)では、『美について』の訳者である堀江里美さんのインタビューを掲載予定です。