第74回 興味をそそる秋葉原ガイドのポイント

通訳ガイド行脚2013.12.16

東京の名所のひとつ、秋葉原の様変わりで「行ってみたいな」と外国人観光客に思わせる、トレンディスポットとしての秋葉原案内に役立つポイントをご紹介しましょう。

通常、秋葉原がツアーに含まれる場合は、「これが秋葉原です」と、ただバスでメインの通りを通り過ぎるか、あるいは、万世橋付近などでバスが迎えにくる集合時間を設定し自由行動とする、このどちらかがほとんどです。客層によって外国人対応に慣れたLAOXや、中国人に人気のある店などを紹介したりすることも多いです。

でも特に買い物のお目当てがないお客様にも
「興味のある方だけガイドについてきて下さい。ディープな秋葉原をご案内します」
と、興味深いエリアを効率よくご紹介してみてはいかがでしょう。

その為には、秋葉原に着く前にバスの中などで語って興味をそそっておきたいことがあります。

秋葉原の歴史
1949年戦前に電気関係の学校が近辺にあったことから、終戦後の焼野原に組立ラジオの真空管パーツを売る露天商が大繁盛。
→国鉄秋葉原駅のガード下に集まり、当時最大の娯楽であったラジオの完成製品も販売されるようになったのが、現在のパーツ街、電気街としての秋葉原の原点。

1950年代半ばは「電気冷蔵庫」「電気洗濯機」「白黒テレビ」の三種の神器が普及して国民の幸福感を与えた。
1960年代半ばは、3Cの新しい三種の神器「カラーテレビ、クーラー、カー(自動車)」の新・三種の神器 3Cで経済成長。
1970年代からは家電全盛期→パソコンの街
1990年代からはゲームソフト、アニメやマンガとの相互影響で「オタク文化」が発生する。
2005年からは、AKB48が結成され芸能界にも秋葉原文化が影響を与えるようになる。
→各地でローカルアイドルグループが結成されて地域おこし、アイドル文化が育つ。
2005年からは大規模量販店が秋葉原に出店し、つくばエキスプレスの開業で秋葉原へのアクセスが良くなったことが魅力を増加させました。
2010年にはJR駅ビル、アトレ秋葉原などもオープンし、それ以降は最新ポップカルチャー系専門の施設が続々誕生。いままではジャンパーを着てメガネをかけてリュックサックを担いだ地味なオタク系男子がイメージだった街に女性も楽しめる「カワイイ文化」の側面が出るようになった。

世界中から注目されるクールJAPAN
現代の日本のポップカルチャーを支える「おたく」は変人ではなく、むしろクールJAPANとして、世界的にはかっこ良いイメージで注目を集めることとなったのが興味深い現象です。1990年代末にフランスで開かれるようになった「ジャパンエキスポJapan Expo2012」には20万人以上も来場する盛況さで、日本のコスプレやマンガ文化の人気には驚かされるばかりです。

政府も「観光地としての秋葉原」の促進をする中で、訪問客誘致や情報拠点となる事業他に携わるNPO法人日本伝統芸能振興会(ATPA)では地元の店舗経営者や電気メーカー関係者が主体となり、通訳案内士も理事として加わりながらの協力体制を整えています。
まだまだ変貌を遂げてゆく秋葉原は、一般の日本にとっても新しい発見の場ですが、海外でどのように捉えられているのかを再度認識して外国人観光客をご案内したいですね。