第91回 語彙を増やすために語源を学ぼう

1.
私からの最初のアドバイス: ロサンジェルスで道に迷うようなことがあったら、ブロンドには道を聞かない方がいい。 私みたいな人に聞いて。 まじめな話、馬鹿なブロンド、っていう冗談を言っているんじゃないのよ。 私が通っていたパン・パシフィック・ウェスト大学で女性学を専攻していた友人が聞いたら、こんな政治的不適切で差別的なこと言う私の頭をちょん切ってお皿に乗せちゃうかもしれない。

<コメント>意味自体はほぼ取れているんですが、いかんせん読みにくい。「政治的不適切で差別的なこと」はまずピンとこない(辞書からそのまま引いたのかな?)。「こと言う私」は「ことを言う私」かな。最後の「頭を~」のところは熟語です。載っていない辞書もありますが、ネットで検索してみて下さい。
<余談>こちらこそよろしくお願いします。

2.
私からの最初の忠告だ。たとえロサンゼルスで道に迷ったとしても、金髪(ルビ:ブロンド)の女性に道をきいてはいけない。私のような人にききなさ い。気を悪くしないでほしい。決して、金髪(ルビ:ブロンド)女は頭が悪い、なんて冗談を言っているんじゃない。西海岸にある母校の大学で、女性 学を専攻している友人たちがこんなことを聞いたら、反社会的だとして、こっぴどく叱られるだろう。

<コメント>たとえば、「忠告だ」の「だ」を取ってみる(もともとが体言止めだしね。)Pan Pacific Westは大文字で始まってますから、固有名詞です。PCは「反社会的」まではいきません。
<余談>男女の性別以前に、ものすごく上から目線になってると思うんですね。英語の命令形をそのまま訳すとうまくいかないことが多いです。女性らしさは一カ所くらい語尾で分かるようにしておけば、あとはうまくいくんじゃないかな。雰囲気をつかむ英文の読み方というか、文章のトーンである程度わかるはずですが、とにかく量を読んで、量を訳すしかないんじゃないかな。

3.
私からのとっておきのアドバイス。ロサンゼルスで道に迷った時に、金髪の人に尋ねることはやめておいた方がいい。私のような人に尋ねなさい。悪くとらないで。頭の悪い金髪女性をネタにしたジョークを言っているわけではないの。そんな偏見に満ちた発言をしようものなら、私が通ったパン・パシフィック・ウエスト大学で女性学を専攻している私の友人たちに、私はボコボコにされてしまう。

<コメント>「とっておき」ではないと思います。ここでのblondeは女性の方ですね。「私のような人に……」はその通りなんだけど、もう一工夫。下の方で金髪女性の話があるわけだから前のblondeも女性だし、最初にブロンドの女性と言っておくことで自分も女性だって分かるんだよね。un-PCは「偏見」ではないんですが、偏見、専攻、みたいな単語とボコボコのバランスが良くないですね。
<余談>新語とか俗語とか造語は当然辞書には載ってないです。それをネットで調べること。

4.
私の直感的助言はこう。ロスで道に迷ったら、絶対にブロンド女に道を聞かないこと。私みたいな女に聞くほうが無難。言っとくけど悪気はないし、つまらない冗談を言いたいわけではない。大学の同級生で女性学専攻の友達だったらひどい差別ととっさに言うでしょうね。

<コメント>「直感的」ではないですね。全体のトーンはいい感じだけど、「have one’s head on a platter」はとっさに言うではないなあ。
<余談>広島に行ったのは一昨年です。両親が旧知の方と会っておきたいということで行きました。移住計画はまだまだいろいろありますね。一番大きいのがやはり仕事と金銭的な条件かなあ。

5.
一つ目の忠告:もしロサンゼルスで迷子になっても、金髪の女性には道を訊くな。私のような人間に訊け。気を悪くしないでくれ、私は金髪女性はバカだと軽口を叩いているのではない、本当に。私が何か差別的な事を言ったら、昔通っていたパンパシフィックウェスタン大学で女性学を専攻している友人に首をちょん切られてしまう。

<コメント>「一つ目の忠告」は意味としては間違ってないんですが、色気がないかな。「もし」はなくてもOK。「私のような人間」だと男に見えるなあ。英語の命令形を日本語の命令形でそのまま訳すと、とても偉そうに見えます。「have one’s head on a platter」は熟語です。

6.
最初のアドバイス。それは、ロサンゼルスで迷子になることがあったら、ブロンド女性には道を聞くなということだ。わたしみたいなのに聞くといい。悪気はない。断じてくだらぬブロンドジョークを言ってるんじゃない。わたしの母校、パン・パシフィック大学で女性学をやっている友人たちは、とにかくやけに下劣なものの言い方だと、怒り狂ってわたしに焼きを入れたがるだろう。

<コメント>「最初のアドバイス」はピンとこないですね。un-PCは「やけに下劣なものの言い方」とはちょっと違うかな。「焼きを入れる」は少し荒っぽい気がします。女性が使うとしたらなおのこと。

7.
はじめに言っておく。ロサンゼルスで迷子になっても、ブロンド娘なんかに道を聞いちゃダメ。わたしみたいな人間に聞いて。他意はないのよ。まじめな話、くだらないブロンドジョークを飛ばしているわけじゃない。わたしの母校、パンパシフィックウエスト大学で女性学を専攻している友人たちにかかると、いとも簡単に、えらく差別的なことを口にしたくなるけど。

<コメント>ああ、前半はいい感じだったんですが、最後の一行がもったいないなあ。あとは良いのでとてももったいない。
<余談>アベノミクスのおかげで中小に取っての景気はむしろ悪くなるばかりで困ります。仕事量が減る、減る(苦笑)。次のステップを考え中w やれるときに勉強しておいた方がいいですね。

8.
まずアドバイスをひとつ。もしロスで道に迷っても、金髪の女性には道を聞かないこと。誤解しないで。おバカなブロンド女のジョークを言ってるわけじゃないから、ほんと。私の出身校の、パン・パシフィック・ウェスト大学で女性学を専攻してる友達の前で、こんな偏見じみたことを言ったらきっとつるし上げられちゃうけどね。

<コメント>今回はとてもうまく訳せていますね。「もし」はなくてもいいかもしれません。
<余談>やっぱり知っているか知らないかは大きいですね。自分がいる土地をもっと良く知るようにする。そういうことで得た知識が意外と汎用性があったりするんですね。ぜひ読んでみてください。本を見つけるのはとりあえず丸善とか紀伊國屋(うちから近くはないんですが)をうろうろしてピンときたのを手にとって、という感じです。意識しないとダメでしょうね。

9.
私の最初のアドバイス。ロサンゼルスで迷子になっても、ブロンドに道を聞かないで。私のような人に聞いて。悪気はないのよ。お馬鹿なブロンドジョークじゃないの。母校のパンパシフィックウェストで女性学を専攻した友人たちは、偏見がある発言だと言って、私の頭を大皿に載せるでしょうね。

<コメント>「ブロンド女」とか「ブロンドの女性」とかかな。「私のような……」は意味はそうなんですがもう一工夫。「have one’s head on a platter」は辞書にはなくても、ネットで見つかります。

10.
私からの最初の忠告。もしロサンゼルスで迷子になったら、ブロンドの女性に道を聞いてはいけない。私のような人に聞きなさい。誤解なきように。もちろん、くだらないブロンドジョークを言うつもりはない。もしそんな差別と偏見の塊のようなことを言えば、私の母校パン・パシフック・ウェスト大学で女性学を専攻している友人たちから袋叩きにされるだろう。

<コメント>「私のような人に聞きなさい」はどうも上から目線っぽいですね。工夫はわかるんですけど、どうも色気がない気がします。読者の視点から工夫してみましょう。
<余談>復帰おめでとうございます。来月もよろしくね。

11.
私がアドバイスするなら、まずこれね。ロサンゼルスで迷った時は、金髪の女性に道を尋ねないこと。私のような人間に聞くこと。気を悪くしないでね。頭の悪い金髪の女性をからかうような冗談を言っているわけじゃないの。本当よ。差別や偏見に満ちた発言を私がしていたら、母校のパンパシフィック・ウェスト大学で女性学を専攻した級友から叱責されていたはずよ。

<コメント>「尋ねない」は開きましょう。「頭の悪い……」は少し饒舌過ぎるかな。もっとシンプルに。「叱責」というのはさすがに読者に話しかける言葉としてはどうかなあ。もっと工夫してください。

12.
最初に一言言っておこう。もしロサンゼルスで道に迷ったとしても、ブロンドの女性に道を尋ねてはいけない。尋ねるなら私のような女性に尋ねるのだ。悪気はない。ばかなブロンド・ジョークを言っているわけではないのだ。至極まじめに言っている。私の母校、Pan Pacific West大学で女性学を先攻している友人達なら、こんな差別的発言をする私を怒り狂って打ち首の刑にしてしまうだろう。

<コメント>「私のような女性に……」だとさすがにマッチョな女性すぎるでしょう。「~わ」とか「~よ」みたいな無理矢理な語尾にする必要はありませんが。「尋ねて」が続くのも避けたいです。「打ち首の刑」ではないです。熟語。

13.
まず一言いっておくわ。ロサンゼルスで迷子になるようなことがあったら、ブロンド女性に道を尋ねてはだめ。わたしみたいな人に聞くのよ。気を悪くしないでね。ブロンド・ジョークを言ってるんじゃないの、本当よ。こんなこと、母校のパン・パシフィック・ウェスト大学で女性学専攻の友人たちに聞かれたら、そんな差別的なことを言って、とひどく非難されてしまうわね。

<コメント>悪くないんですけど、女性を逆に意識しすぎてる感じも受けます。「ブロンド・ジョーク」はそのままで分かるかなあ。「友人たちに聞かれたら」のところは、もっとシンプルに。。

14.
私から1つアドバイスを。ロサンゼルスで迷子になっても、決してブロンドには道を聞かないこと。私のような人に聞いた方がいいわ。誤解しないで。ブロンド娘をバカにしているわけじゃないの、本当よ。私の母校西海岸パンパシフィック・カレッジで女性学を専攻してた友達がいるんだけど、そんな差別発言をしようものなら、彼女に何をされるかわかったものじゃないわ。

<コメント>全体的なトーンは悪くないと思います。friendsだからちょっと工夫が要るかな。「have my head on a platter」はちょっとニュアンス違いますね。

15.
最初の忠告よ。ロサンゼルスで迷子になっても、ブロンド女には道を尋ねないこと。私みたいな女に聞きなさい。別に悪気があるわけじゃないし、ブロンド女を馬鹿にしたジョークでもないわ、本当に。母校のパン・パシフィック・ウェスト・カレッジで女性学を専攻している友人にこんな差別発言を聞かれたら、首をちょん切られちゃうかもしれないけどね。

<コメント>「最初の忠告」はちょっと本の書き出しとしてはどうかなあ。「尋ねる」は開いた方がいいとお思い増す。「首を……」のところは熟語です。ネットで探してみてください。
<余談>何でもそうですけど、時間の余裕とか遊びがないと、なかなかうまくいきませんね。深呼吸してみるのもいいんですが。100回記念企画……。どうなんでしょう。自分でやれるとしたら「洋書プレゼント」くらいかなあ。100回以上続くかどうかは、皆さんの応募がどれだけ続くかによりますね。がんばってください。

16.
まず、ひとつ忠告。ロサンゼルスで迷ったら、ブロンド女性に道をきいてはいけない。わたしのような相手に尋ねることだ。気を悪くしないでほしい。ブロンド=【イコール】馬鹿、の類のくだらない冗談をかましているわけではない、いやホント。母校パン・パシフィック・ウェスト・カレッジでは、女性学を専攻した友人たちもいるが、その目の前でこんな政治的に正しくないことを言おうものなら、ここぞとばかりにつるし上げを食らうだろう。

<コメント>「ブロンド=【イコール】馬鹿」は少しやりすぎ。「ホント」を使うんだと「バカ」になるよねえ。最後の行はいいんですけど、もう少しコンパクトにしないとちょっとつらいですね。
<余談>事件は最悪の結果に終わりました。首相はもっと自分の言葉に対して慎重であるべきですね。相手につけいるすきを与えまくりです。言及したことは別に驚かなかったです。

17.
おれからの最初のアドバイスは、ロサンゼルスで迷っても、金髪女には道を聞かないってことだ。聞くのならおれのような人間にした方がいい。悪くとらないでくれ。なにも金髪女は頭が悪いなんてジョークを言おうというわけじゃない。母校のパン・パシフィック・ウェスト大学で女性学を専攻していた友人たちだったら、おれがそんな差別的なことを言おうものならひどく怒り出すだろう。

<コメント>主人公は女性なので、さすがに「おれ」はアウトかな。そのことを踏まえて意味を考えると、けっこうちゃんと訳せているので、ちょっともったいなかったです。(最も男性口調の方が絶対訳しやすいんですが。)

18.
私からの忠告を1つ。ロサンゼルスで迷子になったらブロンドに道を聞かないこと。私のような人に聞くことだ。悪気はない。ブロンド女性をネタにしたジョークを言っているわけでもない、本当に。そんな差別的なことを言うと、私の母校、パンパシフィックウエスト大学で女性学を専攻していた友人達にとっちめられそうだけれど。

<コメント>全体的に悪くはないんですが、書き出しはもう少し工夫できたかな。友達はまだ勉強してるんじゃないかな。
<余談>「really」は付け加えることで「マジで」みたいな感じを出してるんですね。un-PCというのはun-poticially correctです。PCというとパソコン、それにpolitically correctはパッと頭に浮かぶようにしましょう。

19.
最初に言っておきたいのは、ロサンゼルスで迷ったら、金髪の女性には道を聞くなということ。私みたいな見た目の人間に聞くべきだ。気を悪くしないでほしい。バカなブロンド女のジョーク、というわけではないのだ、本当に。私の母校、パン・パシフィック・ウェスト・カレッジで女性学を専攻している友人たちが、そんな「政治的に不適切な(ルビ:un-PC)」発言を聞いたら、きっと私の首をちょんぎってしまうだろう。

<コメント>「道に迷ったら……聞くな」の方が自然かな。「私みたいな見た目」って分かりにくくありません? 「un-PC」のルビはさすがに無理です(^-^; 最後の「my head on a platter」は熟語です。ネットで検索してみてください。
<余談>要は話者が女性であることを最初に認識させてしまえばいいんですね。「どうせなら私みたいな女性にするべきね」とかうまく挟んでおけば、読者はああそうかと思ってくれますから。

20.
私からの最初のアドバイス: ロスで道に迷ってもブロンドの人に道を聞いてはダメ。私みたいなのに聞くといい。悪気で言ってるんじゃないわ。もちろん、アホなブロンドジョークをでもない。母校パン・パシフィック・ウェスト大学で女性学を専攻しているような友達でも、私のこと毛嫌いして、なんでそんな?と思うような、ひどいことをあれこれ言うのよ。

<コメント>コロンだと縦書きにすると読みにくくなりますね。それなら―にするとか、工夫が必要かな。句点でも構わないと思うんですが。道が繰り返されるのは避けたいです。「毛嫌いする」とは書いてないなあ。
<余談>粘って調べる習慣を付けましょう。「un-PC」はPCがよくpolitically correctの意味で使われることを知っていれば分かりますし、「head on a platter」もネットで検索すれば意味がでてきます。

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