こんな学校です!

通学・通信講座とも、入門からプロレベルまで豊富なラインナップを用意。また、翻訳を学べる学校として日本で唯一の全日制コース(総合翻訳科)も開講。第一線で活躍中の現役翻訳者が指導にあたる。翻訳者ネットワーク「アメリア」を通じて求人情報を提供するなど、受講生・修了生への手厚いサポートも好評だ。

受講生インタビュー

出版翻訳コース
受講生
門脇弘典さん

(かどわき・ひろのり)
大学卒業後、輸送機器メーカー勤務を経て、2012年9月フェロー・アカデミーに入学。「ベーシック3コース」「出版総合演習」を修了し、現在「田口ゼミ」に在籍中。『プラットフォーマー 勝者の法則』(日本経済新聞出版社)など訳書多数。

自由に訳した上で指導を仰ぐとても学びやすい授業でした

好きなことをして生きていこう――東日本大震災をきっかけにそう覚悟を決めた門脇弘典さんは2012年、勤めていた輸送機器メーカーを退職した。ずっと語学と本が好きだったことから、翻訳者を目指すことに。フェロー・アカデミーの門を叩くと、出版・実務・映像の3分野を3カ月間で集中的に学ぶ「ベーシック3コース」を受講した。

「選択肢を狭めたくなかったからです。実際に学んでみて、それぞれに魅力があることがわかりましたが、やはり本の翻訳が一番おもしろかった。自分の気持ちがはっきりしました」

同コースで翻訳の基礎を習得すると、中級の「出版総合演習」に進んで勉強を続けた。ノンフィクションとフィクションの翻訳を学ぶこの講座では、布施由紀子先生の指導のもと、文化史系ノンフィクションとミステリーの短編を教材に翻訳演習に取り組んだ。

「先生はこちらの意図を汲みとり、『だったらこう表現したほうがいいのでは?』と指導してくれました。どんな訳文にも寄り添える柔軟さ、瞬時によりいい表現を思いつく引き出しの多さに、何度『なるほど!』と思ったかわかりません。自由に訳すことを認めてくれる一方、ダメなところはダメと指摘してくれたので、とても学びやすかったです」

講師の教えを実践し次々と訳書を上梓

「出版総合演習」の修了後、上級のゼミクラスでミステリー翻訳の勉強を続け、現在も在籍中。フェローに入学して2年目のときに講師の紹介で翻訳家デビューし、ビジネス書を中心にすでに14作を上梓している。

「布施先生に『情報が命のノンフィクションはわかりやすさが第一』と叩き込まれ、意訳の加減やテクニック、リサーチのノウハウも伝授していただいたことが、仕事でもとても役立っています」

フェローに入学したことで、「翻訳コミュニティの一員になれた」と門脇さん。講師である先輩翻訳家、編集者、志を同じくする仲間など、「人とのつながりができたことが大きな収穫」だという。同校に「門脇さんに翻訳を頼みたい」と問い合わせが来るほど、仕事は順調。ミステリーの長編という新たな目標を掲げ、「もっともっと技量を磨いていきたい」そうだ。

講師インタビュー

「出版総合演習」講師
布施由紀子先生
(ふせ・ゆきこ)

出版翻訳家。「出版総合演習」のほか、総合翻訳科カレッジコース「出版基礎」「出版総合」などを担当。『壁の向こうの住人たち アメリカの右派を覆う怒りと嘆き』(岩波書店)、『核は暴走する』(河出書房新社)、『ブッチャーズ・クロッシング』(作品社)など訳書多数。

実力がついたかどうかは、人が決める
必要なのは「翻訳愛」と「向上心」です

「出版総合演習」ではタームを前後半に分け、ノンフィクションとフィクションそれぞれの翻訳演習に取り組みます。ノンフィクションの教材はルポルタージュが中心。フィクションはジャンルを固定せず、生徒さんの適性などを見て決めています。

どちらも1つの作品を続けて訳すことで、「作品をつくる」とはどういうことかを体験していただきます。目標は、英語の文脈読解力を磨き、読みやすい自然な日本語を書く力を伸ばすこと。仕事の進め方といった実用的な情報もお伝えしています。

授業では、なぜそう訳したか、どういうことを伝えたかったのかを確認した上で、より良い翻訳にするにはどうすればいいかを助言します。皆さんの個性が伸びていくので、教えていて楽しいですね。

ミスをするのは大歓迎。どうして間違えたのか、なぜそれが間違いなのかを、みんなで考える場にしたいと思っています。一人では1しか考えられなくても、みんなで意見を出し合えば、5倍も6倍もいろんなことを考えられます。その積み重ねによって、自分で誤訳に気づくカンが養われ、調査の勘どころがわかってきます。

デビューは通過点 尽きない向上心が大事

翻訳者を目指すなら、「翻訳が好き」という気持ちと「もっとうまくなりたい」という向上心がとても大事です。翻訳というものは、絶えず成長を追い求め、ゴールのない道を行くようなもの。デビューは通過点に過ぎません。

出版翻訳の醍醐味は、自分一人では考えもつかない文章を書き、本1冊を書き上げてしまえる点にあります。調べ物は大変ですが、新しい知識が増え、自分の内面が豊かになっていくのも楽しいですね。

通学すると、自分が「どのくらいできるか/できないか」がはっきりわかります。もし可能なら、ぜひ学校に来てください。講師の指摘や助言によって気づくことはたくさんありますし、ほかの人の訳文と比べることで弱みや強みがわかり、進むべき道もより明確に見えてきます。

実力がついたかどうかは、人が決めてくれます。皆さんにできるのは、精一杯の努力をすることだけ。まっすぐ前を向いて、演習を積みましょう。きっと新しい世界が開けます。