こんな学校です!

サイマル・アカデミーはアポロ月面着陸のテレビ放送で活躍した同時通訳者たちが1980年に創設して以来、第一線で活躍する多くの通訳者・翻訳者たちを育ててきている。エージェントが母体のスクールである強みを生かし、修了後はもちろん在籍中から受講生一人ひとりに合わせたキャリアカウンセリングや仕事の機会を提供している。

修了生インタビュー

通訳者養成コース修了生
角英樹さん
(かく・ひでき)

幼少期から18歳までを台湾に暮らす。米ボストン大学機械工学部卒業。外資系機器メーカー勤務などを経て、社内通訳をしながら2015年10月よりサイマル・アカデミーで通訳を学び、17年8月に修了。現在、IT系企業の社内通訳者兼フリーの通訳者として活躍中。

実践に即した指導を受け通訳への自信が深まりました

10年間の会社勤めの後、しばらく好きに生きてみようとフリーランスになった。そうして始めた仕事の1つが「通訳」。長年の海外生活で身につけた英語力とビジネススキルを生かすことができ、また時間の融通が利く点に惹かれた。
「やっていて楽しいので、ずっと続けたいと思いました」

それから4年後の2015年、外資系企業のプロジェクト専属通訳者に。そこで出会った通訳者から通訳学校について話を聞き、専門的な訓練を受けてみようと、サイマルへの入学を決意する。厳しくも質の高い教育に定評があり、キャリアサポートにも力を入れていることが決め手になった。

通訳コース「通訳Ⅲ」で勉強を始めて痛感したのは、やはり「厳しさ」。素材の分量、練習量、政治・経済というトピックのどれをとっても甘くはない。単語リストをもとに入念に予習して授業に臨み、講師のフィードバックを受けては、デリバリーの改善に努めた。

「第一線で活躍する講師に教えていただけるので、いろいろな疑問が解消され、通訳に対する自信が深まりました。事前準備のしかたも含め、通訳としての心構えを学べたことも大きかったです」

仲間がいたから最後まで頑張れた

サイマルで学んだ期間は2年。「千本ノックさながら、実践練習を繰り返せたのがよかった」と振り返る。自分一人だったら、果たしてやり遂げられていたかどうか――それが率直な思いだ。

「会議通訳コースに進んで同時通訳に挑戦することに不安を抱いていると、先生が『リテンションの比重が下がるぶん、むしろ楽になる』と励ましてくださった。勇気が出ましたね。サイマルの授業は決してたやすくありませんでしたが、同じ目標を持つ仲間がいたから、最後まで前向きな気持ちを維持できたのだと思います」

現在はIT系企業で社内通訳をしつつ、サイマル・インターナショナルから単発の仕事を受注。ビジネスや研修、スポーツなどの通訳をこなし、勉強しながら仕事の幅を広げる毎日だ。加えて、通訳コース「通訳Ⅰ」の講師も担当しており、後進にこうエールを贈る。

「卒業してからと言わず、仕事のチャンスがあったらぜひ挑戦してください。必ず未来への道が拓けるはずです」

受講生インタビュー

翻訳者養成コース受講生
野北まどかさん
(のきた・まどか)

大学で物理を専攻。外資系経営コンサルタント会社勤務を経て、銀行でネットバンキングの立ち上げに携わった後、外資系エンタテインメント企業で経営企画などに従事。現在はフリーランスのコンサルタント業を営む。2019年10月より、産業翻訳・英日プロ科に在籍中。

学んだことを本業に生かし新たな仕事ができたらいいですね

経営コンサルタント会社や銀行などでの業務経験を生かし、フリーでコンサルタント業を営む野北まどかさん。2019年10月から産業翻訳・英日プロ科に在籍しているが、サイマルで翻訳を学ぶのはこれが二度目だという。

「会社勤めをしていた10年前に一年半、受講しています。英語力を磨くことが目的でしたが、背景を調べるおもしろさと日本語力の大切さに気づき、翻訳そのものに興味を持ちました」

仕事が忙しくなり、それきりになってしまったが、独立開業を機に勉強を再開。ファンドの運用レポートや世界銀行の経済レポートなど、プロ科の名にふさわしい実践的で歯ごたえのある課題に取り組み、「日本語の自然さ・わかりやすさ」と「訳語の正確さ」を主眼にした指導を受けている。

「英語を正しく読めることは前提であり、原文の書き方が曖昧でも、リサーチをして具体的にどういうことか調べた上で訳してくるのが当たり前、というクラスです。とてもレベルが高いですね」

翻訳の原理原則を実践を通して学習中

講師が折にふれて強調するのは、書き手の〈思考と心〉を汲み取った上で日本語に訳すこと。課題に取り組むときは、英文の情報のまとまりや論理の流れをいったん自分のものにしてから、いかにわかりやすく自然な日本語の文章に仕上げるか、常に意識している。

「英語と日本語とでは文の組み立てがまったく違うので、逐語的に訳すと不自然で意味の伝わらない日本語になってしまいます。ではどう訳すかということを毎回、実践的に学んでいるところ。受講直後とくらべて、だいぶ柔らかい文章が書けるようになってきました」

クラスメートの中には、文章の表現力が豊かな人もいれば、金融知識が豊富な人もいるため、「ほかの生徒さんからもいろいろ学べる」と野北さん。学習の場として、これ以上は望めない。

「先生が教えてくださっているのは、翻訳の本質と原理原則。AIには不可能な〈コンテクストを理解した翻訳〉を意識されていると感じます。そのスキルをマスターし、コンサルタント業と組み合わせて何か新しい仕事ができたらと思っています。いつの日か、ビジネス書も訳せたらうれしいですね」