第5回 フリーランスのリゾートマンション活用法

湯沢ライフ

リゾートマンションの価格暴落が世間に知れ渡るにつれ、「湯沢=廃墟」のようなイメージで見られがちだ。「食べる所はあるのか?」と失礼なことを聞いてくる友人も多い。いくらでもある。もっとも、僕も最初は「24時間営業のコンビニはあるのか?」と思っていた。いくらでもある。23時まで営業しているスーパーもある。
米どころだけに店はどこもおいしい。ただ、外食ばかりしてはいられないので自炊もするが、「こもって仕事に集中する」ことが目的なのに、自宅なら妻がやってくれる食事の準備に時間をとられては本末転倒だ。だから米も炊かずに“キッチンBBQ”で済ませてしまう。フライパンで焼いたものを、キッチンペーパーを皿替わりにしてダイレクトで食べる。洗い物は最小限で済む。

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購入後1年ほどは、レストランや散歩にいい公園を開拓しようと毎日のように出歩いていた。夏はベックとロープウェイに乗って高原を歩き、冬は平日のガラガラのゲレンデで好き勝手にシュプールを描いた。
それが一巡し、2年目からは当初の目的通り、仕事に集中できるようになってきた。東京で用事さえなければ「忙しいから湯沢へ行って集中しよう」ということも増えた。

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~ よくある湯沢の1日 ~
6時:起床
7時まで:散歩と朝食(パン)
13時まで:翻訳
16時まで:昼食(外食かコンビニ)、散歩、買い物
17時まで:プール&風呂
18時まで:仮眠
22時まで:翻訳
23時まで:夜食(キッチンBBQ)、休憩、メール
1時まで:勉強

テレビを観ないほか、データ通信量オーバーでWi-Fiの追加料金を払いたくないので、データ量を食うYouTube動画も仕事関係以外は観ない。そういう「つい何時間も観てしまった」というリズム撹乱の元凶がないためか、東京より規則正しく生活できているように感じる。
そんな仙人暮らしをしてから下界へ戻るわけが、それまでに体重は決まって落ちている。大浴場の向かいにあるプールで運動でき、毎日サウナで汗をかく。それにベックと2人きりだとスナック菓子も食べられない。袋を開けた瞬間、寝ていたはずなのに飛んできて妨害する。効果てきめん“リゾートマンションダイエット”だ。

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(体内年齢が20代に!)

 

「東京では仕事しない」が理想形

東京より湯沢の方が、仕事がはかどるようになってきた。仕事はすべて湯沢で終わらせる。東京では一切仕事しない。家族との団らん、友人たちとの交流に時間をとり、都内のおいしい店や文化施設をめぐる。傍から見れば毎日フラフラ遊んでいるように見える。
ゆくゆくはそういう方向に持っていきたい。そうすれば狭い自宅の仕事部屋を次男に明け渡すことになっても問題ない。

そして次は“海リゾート”。いつか熱海あたりにも進出し、拠点を増やしたい。熱海のリゾートマンションはそれほど安くなっていないし、月々かかる管理費をさらに増やすのはかなり危険だが。
前回「40にもなって“いつか”なんてない」と書いたが、撤回しよう。いくつになっても夢や目標はあったほうが楽しく生きられるに決まってる。

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皆さんも格安リゾートマンションが欲しくなってきたのでは?ちょっと待った!巷で言われているように、その購入には確かに大きなリスクが伴う。それについてはのちのち詳しく説明したい。

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