第59回 スリリングなミステリー本2冊

■第58回ウルトラショート翻訳課題の講評

<今月の課題文>

Shaka Sandwich & Pizza

Take one bite of their mouthwatering, thin-crust New York Style Pizza and it’s hard to believe you’re not in Brooklyn. Shaka Sandwich & Pizza is one of Kihei’s original restaurants, and the Caterina family has been hand tossing pizzas for over 25 years.

<解説>

基本的に、この手の翻訳を受ける場合には二つのパターンがあって、クライアントがリライトするので忠実に訳してくれという場合と、そのまま使えるようにしてくれと言われる場合があります。忠実な訳でもきれいにまとめられていればOKですし、逆にある程度思い切った訳文でも、原文と同じ光景が目の前に浮かぶのであればそれもありだと思います。とりあえず忠実に訳してみましょう。

まず店名ですが、ここではカタカナは添えたいところ。英語が読めない人というのもいますし、カタカナがあれば名前がある程度分かる。一方で、英語があると視覚的に確認できるというのもあります。ですから、

シャカ・サンドウィッチ&ピザ(Shaka Sandwich & Pizza)

のように表記するのが実際には一番親切かも知れません。mouthwateringは「よだれが出る」ですが、やっぱりそのままの表現はちょっときれいな感じがしないので、工夫したいところ。thinthin-crustの部分はクラスト、生地、薄いのどの組み合わせでもOK。ニューヨーク・スタイルでもニューヨーク風でもOKとします。地名はブルックリン、キヘイ、ニューヨーク(ニュー・ヨークも一応可)については既に決まっているものがありますから、それ以外は不可。Caterinaはイタリア系の名前ですので、キャテリーナでもカテリーナでも可とします。tossing pizzasは要するにピザ作りということですから、そのまま「ピザをトスして」のような扱いでも、「ピザ一筋25年」みたいな訳も可。 「よだれ」の部分も含めて原文にほぼ忠実だとこんな感じ。

シャカ・サンドウィッチ&ピザ(Shaka Sandwich & Pizza)

この店のよだれの出そうな、薄い生地のニューヨーク風を一口かじったら、ここがブルックリンでないとはとても信じられません。シャカ・サンドウィッチ&ピザは、キヘイ生まれのレストランで、キャテリーナ一家は、もう25年以上、ピザをトスし、作り続けてきました。

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