
仕事で外国語を使いたい人必読のコミックエッセイ『外国語をつかって働きたい!』
通訳・翻訳・語学関連の注目の新刊書籍を、著者の方のコメントとともに紹介します

『外国語をつかって働きたい!』
小島さなえ 著 左右社
出版社HP
定価:1,870円(税込)
(2022年12月7日発売)
【著者が語る】
「外国語を使って働く」とはどういうことか
「外国語を使う仕事」には、大きく分けて、①通訳・翻訳など、語学力そのものを提供して対価を得る「言語サービス業」と、②意思疎通の道具として語学力を必要とするが、事業目的は別のところにある仕事、の2タイプがあると思います。
語学が好きで勉強していた学生時代の私はまず①に憧れ、フリーランスの翻訳者として独立する夢を抱きましたが、新卒の時点でそれを実現するにはスキルも経験も資金も度胸も足りていませんでした。そのため、「まずは(何でもいいから)いったん②のタイプの仕事に就いて語学力を磨こう」という意識で就職活動をして、暗礁に乗り上げました。
当時の私にとって語学は手段ではなく目的そのものだったので、「語学力を生かしてこんな仕事をしたい」という志望動機をうまく説明できなかったのです。後に、①の場合もフリーランス1 択ではなく、言語サービスの会社の社員として働く選択肢もあると気づき、タイミングよく地元の言語サービス会社の求人を見つけて採用されました。その後2度転職しましたが、約10 年間のサラリーマン生活を経て、「外国語を使って働く」とはどういうことなのか、自分なりの考えがまとまった気がします。
本書は、そんな私の実務経験や、関係者への取材をもとに描いたお仕事エッセイ漫画です。学生さんには就活のご参考に、実際に語学を使う仕事をされている方には「あるある」感を楽しんでいただければ幸いです。