Vol.3 イギリス ウエスト・ヨークシャー 平松里英さん〈仕事編〉

コロナ下での変化と新たな動き

コロナ禍の影響で、昨年から通訳はすべてリモート案件という状況が続いています。また、通常であれば逐次通訳やウィスパリングで対応するような案件が、動画+字幕や、動画+ナレーション(ボイスオーバー)という方法で対応するというケースが増えています。そのような案件でも、私の場合は音声編集や動画編集用の機器や環境、経験とスキルがあるおかげで、ワンストップで対応できることが強みになっています。

収録用のマイクを備えた、ボイスオーバーやナレーションの仕事をする自宅近くの離れのスペース。

こちらでは、コロナ禍で通訳案件が減ったのを機に、積極的に複業化を推し進めている会議通訳者がたくさんいます。遠隔同通時代の通訳関連テクノロジーについてのセミナーをしたり、後輩通訳者たちに向けてビジネスセンスを磨くためのワークショップを開くベテラン通訳者など、実にさまざまです。私自身も、個人で開催している英語の発音改善レッスンに力を入れています。コロナ禍は長丁場になると考えているので、今後も心身のバランスを維持し、無理をしすぎない仕事ペースを心がけていきます。

1回目のロックダウン後の近所のサービスエリア。人もまばらで、店内は一方通行になっている。

<ある1日のスケジュール>
7:00   起床、朝食など
8:00~  クライアント企業での会議通訳(リモート)
*コロナ禍で通訳の仕事はすべてリモートに。レギュラーで入っている日本のクライアントの案件が午前中にあることが多い。仕事は自宅近くに建設した離れの仕事部屋で行う。
12:00   昼食
13:00~  発音改善レッスンの仕事
*個人で行っている英語の発音改善のための個別レッスン・グループレッスンや教材作成、また、配信しているポッドキャストやYouTube動画の編集を行う。別の通訳または翻訳案件が入る場合もある。
19:00  離れの仕事場から母屋に戻り、夕食など
*動画編集がある日は、夕食後に作業を再開することも。
23:00  就寝

 
(『通訳・翻訳ジャーナル』2021年春号より転載)

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