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2025.04.01 UP

翻訳者が専門分野の資格を持つメリットとは?
どんな資格がある?

翻訳者が専門分野の資格を持つメリットとは?<br>どんな資格がある?
※『通訳翻訳ジャーナル』SUMMER 2024より転載。

語学や、通訳・翻訳に特化した資格以外にも、専門分野に関する資格を持っているフリーランス翻訳者は多い。資格を取得していることで、分野に関する深い知識を持っていることが示せるといったメリットもある。実際に試験に合格したフリーランス翻訳者の体験談を通して、翻訳を仕事にするにあたって専門分野の資格を持っていることのメリットや、資格を取得したい人へのアドバイスなどを紹介する。

身につけた知識は
実務においても武器になる

法律、IT、医薬、特許など自分の得意とする「専門分野」を持っているフリーランス翻訳者は多い。その中には、行政書士試験、応用情報技術者試験、知的財産管理技能検定など、「専門分野」に関する資格試験に合格している人もいる。

語学や、通訳・翻訳に特化した資格以外にも、こういった専門分野に関する資格を取得していることが、「分野に関する深い知識を持っていることを示せる」、「自信につながる」、「書類選考で落ちにくい」といったメリットになる。

試験に向けた勉強法については、対策用のテキストを購入して独学でコツコツと進めた人が多い。独学であれば、費用が抑えられるところも魅力だろう。また「資格の取得」が最終目標ではあるが、合格までのプロセス、試験勉強の中で身につけた知識は、翻訳の実務に役立ち、自身の武器になる。

翻訳者に聞いた!
資格を持つ、資格にチャレンジすることで感じたメリット

専門分野の資格を取得してから感じたメリットは人それぞれ。資格取得を考えている人は、参考にしてみよう。

クライアントへのアピールになる
・書類選考の段階で不合格になることがなくなった。
・知識があるという裏付けになり、クライアントや翻訳会社にポジティブな印象を与えてくれる。
・求人応募の際にアピールできる点が増えた。
・トライアルをする前に、知識を持っていることを示すことができる。
・個人の依頼主にも安心・信頼してもらうことができる。
・翻訳者だけれども、語学だけでなく専門知識も勉強しているという点をアピールできる。

自信につながる
・クライアントにアピールできるだけでなく、結果的に自分への自信になった。
・企業の中で仕事をするときは、周りに翻訳関係の人がいないケースも多く、かなり不安を感じることがあるが、「資格を持っているから大丈夫」と思うことができている。
・取得できれば大きな自信と看板になる。
・自信を持って求人に応募ができるようになり、ソースクライアントへ直接応募もしやすくなった。
・内容が理解できてくると、学習意欲が増して自信につながる。

試験勉強がためになる
・資格試験のために勉強して得た、広く深い知識が実務において役立っている。
・過去問に取り組むことで、語学力、背景知識、PCスキルなど、自分に足りないものを実感することができた。
・日本語で既習していたため、英語で学習をする際にもすぐに慣れた。

その他
・資格を取得した分野に関する依頼が増えた。
・新たな仕事や英訳の機会を得るきっかけになった。
・翻訳スクールに通っていない人にとって、資格試験が良いマイルストーンとなる。
・級がある試験は、スモールステップを設定するのに適している。
・試験時期が決まっているため目標を立てやすい。

専門分野の資格試験に
合格した翻訳者へインタビュー!

それぞれの資格に合格した人たちへのインタビュー記事を掲載! 気になる記事を読んでみよう。

〇宅地建物取引士資格試験

〇行政書士試験

〇マーケティング・ビジネス実務検定®

〇応用情報技術者試験(明日公開予定)

〇登録販売者試験(医薬品)(現在準備中)

〇技術英語能力検定(旧工業英検)(現在準備中)

〇知的財産管理技能検定(現在準備中)

今回紹介する資格以外にも、持っていると翻訳の仕事に役立つ専門分野の資格はたくさんある。自分の得意とする分野、またはこれから開拓したいと考えている翻訳分野に関わる資格取得にチャレンジしてみてはどうだろうか。

今回紹介する以外にこんな資格を持っている翻訳者も

・日本証券アナリスト協会認定アナリスト(証券アナリスト)
・証券外務員(一種・二種)
・ビジネス実務法務検定®
・医師
・獣医師
・薬剤師
・看護師
・公認会計士
・米国公認会計士(USCPA)
・司法書士
・ITパスポート
・AFP資格(アフィリエイテッド ファイナンシャル プランナー)
…など

※『通訳翻訳ジャーナル』SUMMER 2024より転載。