2024.08.21 UP
フェロー・アカデミー 講師×修了生の対談
「学校英語」と「ビジネス英語」の違いを理解して努力できる人が伸びていく
プロの翻訳者による実践的な講義で3大分野の翻訳スキルを習得できる専門校
初心者から上級者までレベルごとに講座を用意
フェロー・アカデミーでは、翻訳の3大分野である実務、出版、映像について学べる幅広いカリキュラムを提供。初心者でも安心の「翻訳入門」から、プロをめざす上級者向けの講座まで、学習者のレベルにあわせて選択できる。3大分野すべてを学ぶ総合コースと、1つの分野に特化した専門コースがあるのもポイント。
さらに現役プロの翻訳者による講義を受けられるのは特筆すべき点だ。講義は、オンラインでのライブ配信講座を中心に、通学講座や通信講座がある。ライフスタイルにあった学び方を選べるため、無理なく着実にステップアップできるだろう。
意味が通じるだけでなく自然な訳文を追求する
実務翻訳コースのライブ配信講座「実務基礎」は、実務翻訳の分野に初めて触れる人におすすめ。この講座では、実務翻訳の基本と言われる3C(Clear=明快、Correct=正確、Concise=簡潔)で訳す手法の習得をめざす。
プロのノウハウがつまったオリジナルテキスト『BETA』を使い、実務翻訳で頻出する動詞を中心に全12回で学習。各自で練習問題や添削課題に取り組む。そして講義では課題の解説や、つまずきやすい箇所の説明などを丁寧に行う。
英訳は文法的に正しいだけでなく、自然な表現を用いることが大切。また和訳では文意や背景を理解し、過不足なく訳すことが求められる。3Cを満たした英訳や和訳には、テキストの基礎的な表現の習得が欠かせないのだ。
ライブ配信講座「実務基礎」の講師。主に法務翻訳を手がける実務翻訳者。英語教育業に勤務後オーストラリアに渡り、グローバル金融企業で契約関係の業務に携わる。帰国後、柔軟に子育てに時間を使えるようになりたいと考えフリーランスに転身。契約書類を中心に法務、ビジネス、マーケティング、特許など幅広い分野の翻訳を手がけ、翻訳チェックも行っている。
ライブ配信講座「実務基礎」の修了生。大学で制御工学を専攻し、卒業後に大手電機メーカーでIT技術者としてコンピュータ開発、Web、AI、セキュリティ 分野のさまざまな開発プロジェクトに従事。退職後は、フェロー・アカデミーにて、実務基礎、中級「I T・マーケティング」、上級「ビジネス法務ゼミ」を受講。 2023年からフリーランス翻訳者として個人事業を開始。
「学校英語」と「ビジネス英語」の違いを理解して努力できる人が伸びていく
翻訳スキルの向上を実感できたことが励みに
長畑絵梨子先生(以下、長畑):川口さんが実務翻訳を学ぼうと思ったきっかけは何でしたか?
川口正高さん(以下、川口):私は大手電機メーカーで約40年間、IT技術者としてさまざまな開発プロジェクトに携わってきました。米国の研究機関と関わる機会が多かったので、普段から英語力アップに力を入れていたんです。そして会社退職後は、技術力と英語力を生かせるIT分野の翻訳(※実務翻訳の一分野)を仕事にして、社会に貢献し続けたいと考えたのがきっかけですね。
もう一つは、定年後の再雇用で、サイバーセキュリティ対応の仕事に従事したときのこと。英文報告書を社内の関係者向けに翻訳したところ、これが思いのほか喜ばれたんですよ。この出来事も実務翻訳者をめざすきっかけになりました。
長畑:だから川口さんは、もともと英語力が高かったんですね。ではフェロー・アカデミーとライブ配信講座「実務基礎」を選んだ理由は?
川口:フェロー・アカデミーには、やってみたいと思っていた「IT・マーケティング」という新しい翻訳分野の講座があること。そして「実務基礎」講座には、独自の翻訳スキルを体系化した『BETA』という教科書があることが理由です。
この講座では、各テーマごとに学んだ知識を生かして翻訳の課題に取り組み、先生からアドバイスをいただきます。そこから気づきを得て、回数を重ねるたびにスキルの向上を実感できたことは、大きな励みになりました。
授業の難易度については、課題文は難しい英語ではないので、英日翻訳者をめざす方々ならついていけるレベルだと思います。
長畑:受講者の皆さんは、ある程度英語ができますからね。その上で、翻訳を始めるにあたっての心構えとして、「学校英語」と「ビジネス英語」はまったく違うものだという話をよくしています。それを理解してコツコツ努力できる人が伸びていきます。
だからこそ、一つの訳文でも、「学校英語ならこう訳すけれど、ビジネスの場面ではこう書かれていることが多い」といった具体例を交えた解説をすることが多いです。自然な和訳が特に難しい表現については、例文を多めに挙げるようにしています。
また、レッスンでは守秘義務を守った上で、私自身の仕事での経験談を時間が許す限りお話ししていますね。せっかくの双方向授業ですから、トライアルやお仕事探し、学習方法などの質問を受ける時間を設けるようにしています。
川口:そういえば、翻訳会社のトライアルについて先生に質問したことがありましたよね。受験方法や心構え、合格するための品質レベル、各種注意事項など……。根掘り葉掘りの質問にもかかわらず、先生は私が納得するまで、ご自身の経験に基づいて具体的に教えてくださいました。このときのアドバイスは、トライアルを受けた際に役に立ちましたよ。
講座で習得したスキルが翻訳の現場で生きている
長畑:川口さんは優秀で、学習も調査もしっかり取り組んでいらっしゃいましたね。その後も学習を続けて、すでにお仕事を始めていらっしゃると聞いて、大変うれしいです。
川口:ありがとうございます。現在は、複数の翻訳会社のトライアルに合格し、さまざまなIT製品のホワイトペーパーやマーケティング資料の翻訳案件に携わっています。
こういったIT・マーケティング分野の翻訳では、文書の読者は、製品の導入を検討しているお客様ですので、ほぼすべての案件で、読みやすく自然な日本語や、製品の特長を理解しやすい表現といった要件が重視されます。まさに「実務基礎」で習得したスキルが、いま生かされているわけです。
ところで、IT・マーケティング分野は、まだまだ人間翻訳が必要だと言われていますね。一方で、いずれ翻訳の仕事の多くがAI翻訳へ置き換えられることも考えられます。今後も実務翻訳者として活躍するためには、どのようなことを大切にすればよいでしょうか?
長畑:字面を追うだけではわからない意味を汲み取って、適切な表現を使って訳すという作業は、現代のAI翻訳では到底できないものです。そんな「『人』をあえて選ぶ価値」を提供できるような翻訳者をめざして、学習を怠らないことが大切ですね。
また、コロナ禍の収束とともに、インバウンド需要などが盛り返しています。こうした変化に、常にアンテナを張っておくことも翻訳の学習と同じくらい大切です。日英両方のニュースや新聞、雑誌、ウェブサイトなどに数多く触れ、幅広い知識をつけておきましょう。とはいえ、川口さんは翻訳の作業で重要な背景情報の調査がきちんとできていましたので、心配いらないかもしれませんね。
川口:お褒めいただけてうれしいです。今後はIT・マーケティング分野の翻訳力をさらに磨きつつ、新分野の開拓にも挑戦したいと思います。
長畑:これからもお身体に気をつけて頑張ってください。いずれお仕事でご一緒できるのを楽しみにしています!
ここもチェック
日本最大級の翻訳者ネットワーク「アメリア」を併設
クラウン会員になれば翻訳未経験でも仕事を受注可能
フェロー・アカデミーは日本最大級の翻訳者ネットワーク「アメリア」を併設する翻訳学校。「アメリア」には翻訳会社、出版社、映像制作会社など約600社の企業から、年間1,500件以上の求人が寄せられる。求人動向を通じて翻訳業界全体を俯瞰できる立場にあるフェロー・アカデミーは、業界の潮流を正しくつかみながら仕事につながるサポートを提供することができるのが強みだ。
また一般に翻訳者の求人は経験を問うものが多く、未経験者にとって応募の壁となりがちだが、そんな問題を解消しているのが「クラウン会員」制度。「アメリア」で「クラウン会員」になると、寄せられる求人情報のうち、経験者だけを対象とした求人にも応募できる。フェロー・アカデミーでは、ライブ配信講座/通学講座や通信講座で仕事を受注できるレベルに達した受講生を、プロの翻訳者である講師が積極的に「クラウン会員」に推薦。未経験者の仕事デビューを力強く後押ししている。
コース紹介
ライブ配信講座/通学講座
総合コース カレッジコース/ベーシック3コース
専門コース 翻訳入門/実務翻訳コース/出版翻訳コース/映像翻訳コース
通信講座
通信講座
入門講座 翻訳入門<ステップ18>
初級講座 実務翻訳<ベータ> ほか
中級講座 ベータ応用講座/メディカル
上級講座 マスターコース(契約書・ビジネス法務、フィクション、字幕 ほか)
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