翻訳関連の検定試験
※内容は変更になることがあります。受験の際には、情報を確認してください。

翻訳に関連する検定試験を紹介します。
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JTFほんやく検定


内容
翻訳力を客観的に測ることができる試験。初心者向けの基礎レベル4級・5級と、実務経験者向けの実用レベルに分かれる。実用レベルには英日翻訳と日英翻訳があり、「政経・社会」「科学技術」「金融・証券」「医学・薬学」「情報処理」の5分野から1分野を選択。翻訳の完成度に応じて1~3級または不合格を判定する。

レベル
【実用レベル】
1級:専門家の翻訳であると認定する。原文の情報が正確でわかりやすく、かつ適切な文体で表現されている。
2級:完成度の点では1級には一歩譲るが、実務では十分に通用する翻訳であると認定する。実務上では若干の修正が必要であるが、重大な誤訳はない。
3級:内容理解力、表現力などの面で欠点もあるが、限られた時間内での作業、試験という特殊な環境などを考慮すると、実務で一応通用する翻訳力があると認められる。今後の自己研鑽が鍵である。
【基礎レベル】
4級:出題分野は一般社会問題および平易な科学技術問題で、出題内容は英日翻訳2題および日英翻訳1題。文脈および背景情報の理解、母国語水準に近い自然な英語表現および、こなれた日本語表現が求められる。
5級:出題分野は一般社会問題および平易な科学技術問題で、出題内容は英日翻訳3題。文章構造の完全な把握、正しい日本語の記述が求められる。

受験料
実用レベル1科目:11,000 円
実用レベル2科目:16,500 円
4級:6,600 円
5級:5,500 円
4級・5級併願:11,000 円


問い合わせ
一般社団法人 日本翻訳連盟(JTF)

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翻訳実務検定「TQE®」


内容
限られた期間内に商品としての翻訳ができる能力を測定する試験。年4回の実施で、各回英語の他にいくつかの言語の試験を実施。7言語があり、英語は19科目の中からひとつを選択して受験するが、複数併願も可能。審査基準となるのは原文解釈力、訳文表現力、専門知識、スタイルで翻訳の完成度により1級〜5級を判定。1級〜3級が合格で、翻訳会社サン・フレアに翻訳者として登録できる。

レベル
1級:正確性、明瞭性、表現力の点でまったく問題がなく、商品価値が高い産業翻訳を完璧に行うことができる。
2級:正確性、明瞭性、表現力の点で一部改善を要するものの、致命的な問題はなく、商品価値のある産業翻訳をほぼ的確に行うことができる。
3級:正確性、明瞭性、表現力の点で改善の余地はあるが、致命的な誤訳はほとんどなく、多少の修正を施せば商品になりうる産業翻訳を行うことができる。
4級:かなりの修正を要する訳文のため、直ちに実務に対応することは難しいが、基礎的能力は備わっており、学習と経験を積み重ねることにより産業翻訳者として成功しうる資質は十分ある。
5級:致命的誤訳をはじめ不適切・不自然な表現が多数みられるため、現時点で実務に対応することはかなり難しいと思われるが、たゆまぬ努力により産業翻訳者として成功しうる潜在能力はある。

受験料
1言語1科目:9,900 円


問い合わせ
株式会社サン・フレア サン・フレア アカデミー

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JTA公認翻訳専門職資格試験


内容
翻訳のプロフェッショナルの能力を総合的に審査し、認定する試験で、英語と中国語の2部門を実施。「翻訳文法技能試験」「翻訳IT技能試験」「翻訳マネジメント技能試験」の3科目と、英語部門では4科目目として「出版翻訳能力検定試験」または「ビジネス翻訳能力検定試験」の1分野の試験、中国語部門であれば、「中国語翻訳能力検定試験」がある。1科目から受験可能で、試験はインターネットによる在宅試験。科目ごとにグレード評価され合否判定がでる。4科目すべて2級以上を取得し、翻訳実務経験2年の実績審査を行った上で、JTA公認翻訳専門職として認定される。

レベル
科目ごとに合否判定、ならびにグレードが示される。
4科目すべてに合格(1級~4級まであり、2級以上で合格)し、2次審査(翻訳実務経験2年以上の実績審査)に合格すると「JTA公認翻訳専門職(Certified Professional Translator)」に認定される。

受験料
3科目:16,500 円
2科目:11,000 円
1科目:5,500 円
(JTA会員・学生割引あり)


問い合わせ
一般社団法人 日本翻訳協会(JTA)

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知的財産翻訳検定試験


内容
特許明細書などの知的財産に関する翻訳能力を評価。1~3級の級別出題で、プロから学習者まで幅広く受験できる。1級は記述式で、①知財法務実務、②電気・電子工学、③機械工学、④化学、⑤バイオテクノロジーから技術分野を選択する。2級・3級は技術分野の選択はなく、2級は記述式、3級は記述+選択式。中文和訳と独文和訳の試験は、秋検定試験のみ実施される。

レベル
1級:知的財産分野における専門職業翻訳者として推薦できるレベル。
2級:特許明細書翻訳の基本を理解し実務に堪える力があると認められるレベル。
3級:入門者・初心者レベル。
中文和訳:特許明細書翻訳の基本を理解し実務に堪える力があると認められるレベル。
独文和訳:特許明細書翻訳の基本を理解し実務に堪える力があると認められるレベル。

受験料
1級:15,000 円
2級:10,000 円
3級:5,000 円
中文和訳:10,000 円
独文和訳:10,000 円


問い合わせ
NPO法人 日本知的財産翻訳協会(NIPTA)

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技術英語能力検定


内容
科学・技術分野における英語文書作成能力を、基礎レベルから実務レベルまで客観的に評価する試験。文法的に正確であること、明確、明瞭(ライティングの3C:Correct、Clear、Concise)の要件を満たした英文であることが評価される。

レベル
プロフェッショナル/準プロフェッショナル:科学・技術分野の英語文書を読みこなし、正しく、明確に、簡潔に書くことができる。文書のスタイルは種類(マニュアル、仕様書、論文など)に応じて異なることを理解しており、正しく使いわけることができる。合計75%以上の正解でプロフェッショナル、合計60%以上の正解で準プロフェッショナルと判定される。
1級:科学・技術に関する英文を読むことができる。英文資料の要約、議事録、英文E-mailなどの短文が書ける。
2級:科学・技術英語の語彙力があり、構文、文法を理解している。
3級:科学・技術英語の基礎的な語彙力があり、構文の基礎を理解している。

受験料
プロフェッショナル/準プロフェッショナル:17,000 円
1級:9,000 円
2級:6,900 円
3級:3,600 円


問い合わせ
一般社団法人 日本能率協会
JSTC技術英語委員会

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テクニカルコミュニケーション技術検定試験(TC技術検定)


内容
テクニカルコミュニケーション技術の到達度を全国規模の統一的な基準で検定。3級テクニカルライティング試験[TW]、2級使用情報制作ディレクション試験[DR]、2級使用情報制作実務試験[MP]を実施。

レベル
3級テクニカルライティング試験[TW]:使用情報の作成に携わる人だけでなく、実用文の作成に役立つ日本語文章表現技術を高めたいすべての人を対象とする試験。
2級使用情報制作ディレクション試験[DR]:使用情報の制作業務におけるディレクションや制作マネジメントを中心とする実務を対象としている。 使用情報の制作をはじめとするTC実務領域において、企画・設計や、ツール・データの基盤整備・運用管理などの業務が支障なく遂行できるレベル。
2級使用情報制作実務試験[MP]:テクニカルライターなど、取扱説明書やその他の使用説明の制作実務に携わる人を対象とする試験。印刷媒体の使用情報制作を中心に、表現設計から執筆、作図、デリバリーにいたるまでの各工程の業務や、カラー表現、翻訳・多言語展開などの業務を支障なく遂行できるレベル。

受験料
3級[TW]:16,720 円(学生11,000 円)
2級[DR]:28,380 円
2級[MP]:28,380 円


問い合わせ
一般財団法人 テクニカルコミュニケーター協会

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