2024.08.21 UP
インタースクール 修了生×スタッフの対談
あらゆる分野で急速に需要が高まる通訳は、国際社会の最先端に立つ最高の仕事
通訳訓練と仕事の機会を同時に提供する
「セミプロフェッショナル制度」でプロの道へ
「スクールで学び、現場で活かす」インターメソッドで実践力を養う
㈱インターグループを母体に持つインタースクールは、1966年の開校以来、優秀な通訳者・翻訳者を数多く輩出してきた。現場を知り尽くしたプロを講師陣に迎え、初級者からプロデビューをめざす上級者まで、レベル別の多彩なコース設定で受講生のニーズに応えている。いずれのコースも丁寧かつきめ細かな指導を行い、実践力を備えた優秀なプロを育てている。
同校独自の「インターメソッド」は、「人材育成」と「現場経験」の双方向サイクルに基づき、スクールで学んだスキルをキャリアにつなげる機会を提供するというものだ。「スクールで学び、現場で活かす」メソッドで、実践力を備えたプロを育成。修了後はもちろん、在学中からも通訳者・翻訳者としてのキャリアアップをサポートしている。
通訳訓練と実践の場を提供するセミプロフェッショナル制度
2022年度からは、新たに「セミプロフェッショナル制度」を導入。プロ通訳者をめざす人材と契約を交わし、スクールの受講料を一部免除するとともに、最大2年にわたって仕事の機会を提供するという制度だ。契約満了後には、インターグループの専属通訳者やフリーランス通訳者としてプロデビューの道も開ける。
今回は、同校の修了生であり現在はインターグループの専属通訳者として活躍する室岡佑佳さんにお越しいただき、スタッフとの対談の場を設けた。同校で得た学びやキャリアサポート、通訳者という仕事のやりがいについて語っていただく。
通訳者養成課程修了生でインターグループ専属通訳者。明治大学卒。小・中学生時代は中国の上海で過ごし、通訳者を志して大学在学中よりインタースクールで学び始める。通訳者養成課程で訓練を受けながら、インターグループの人材派遣・紹介部門からの紹介で外資系の広告代理店にて通訳者デビューを果たす。2020年よりインターグループの専属通訳者として国際舞台の第一線で活躍中。
インターグループの通訳・翻訳事業部リーダー。エージェントとして通訳・翻訳案件の受注や通訳者・翻訳者への仕事の発注、スクールのスタッフとともに受講生と修了生へのサポートを行っている。
あらゆる分野で急速に需要が高まる通訳は、国際社会の最先端に立つ最高の仕事
スキルにあわせたサポートで着実にキャリアを重ねた
永島 剛さん(以下、永島):室岡さんは2014年から2018年まで当校で学ばれました。なぜ、通訳者をめざそうと思われたのでしょうか。
室岡佑佳さん(以下、室岡):大学生のときに、通訳者という仕事があることを知りました。最初は「得意な英語を生かした仕事ができたらいいな」という単純な動機でした。また、通訳者は自分の力で現場の中心的な役割を担えるように感じ、その自由なイメージにも魅力を感じましたね。
永島:室岡さんはもともと英語がお得意でしたが、実際に当校の授業を受けてみてどんな学びがありましたか?
室岡:授業では練習や勉強の仕方、案件に対する事前準備の仕方などを、実践さながらの訓練を通じて身につけていきます。「語学力を磨く」というよりも「通訳者として仕事をしていくためのスキルを学ぶ」場なのだと感じました。授業はあくまでパフォーマンスを見るための時間であり、実際の案件と同じように捉えて下準備をすることが大切です。一方で現場に出ないとつかめない感覚というものもあり、「早く現場に出たい」という気持ちがますます高まっていきました。
永島:当校ではスクールの講師とスタッフ、そして私たちエージェントが同じフロアにいて、密に連携を取っています。室岡さんのことは、講師から「光るものを持っている生徒さんがいる」と聞いていました。実際に授業のオブザーブなどもさせていただいて、どうしたらインターグループで早く通訳者としてデビューしていただけるのかを考えながらサポート体制を整えていきました。
室岡:その時々の習熟度やスキルに応じてサポートしていただけたのは、本当にありがたかったです。受講を始めて間もない頃から、展示会の通訳のお仕事などで現場の空気に慣れることができました。社会人になってからは、外資系広告代理店の社内通訳者として派遣していただきました。フリーランスになったときにはプレッシャーを感じましたが、講師の平井聖一さんをはじめ、ベテランの先輩方とパートナーを組ませていただけて心強かったです。キャリアについて、先生やスタッフの方々にいつでも気軽に相談できたのは恵まれた環境だったと思います。
永島:社内通訳の仕事をされていた時期は、まだスクールに在籍中でしたね。現場を経験されたことで、授業への向き合い方が変わったりはしましたか。
室岡:最初の現場は、まったく歯が立たなかったんです。語学力とコミュニケーション力があっても、専門分野には簡単に太刀打ちできないと痛感しました。それ以来、授業でも練習や準備の仕方を変えるなどして工夫しました。現場での反省を授業に生かし、それを現場で実践するという相乗効果が生まれ、着実に力がついていったと思います。
視野が広がる通訳の仕事は好奇心旺盛な人にとって天職
永島:現在、通訳の需要は非常に高まっています。インターグループでは官公庁や政府間の通訳、国際会議のほか、金融、製薬、ITをはじめとする企業内通訳、IRなど多岐にわたる案件を受注しています。コロナ禍でオンライン通訳が普及したことに加えて対面での通訳も復活し、以前と比べて案件数は飛躍的に伸びています。室岡さんも、専属通訳者としてさまざまな分野を担当されていますよね。
室岡:ええ、今おっしゃった分野はすべて経験があります。どの現場も本当に楽しいです。テレビやインターネットで映像が流れる案件は緊張しますが、だからこそ自分の力を発揮したいという意欲が湧きますし、うまくできたときの達成感は得がたいものです。IR案件も好きですね。一つの企業についてしっかりと調べ、企業や投資家などさまざまな立場からの見方を深く学べるのが魅力です。
永島:通訳の仕事は準備も含めてハードだと思いますが、どんなところにやりがいを感じますか。
室岡:いろいろな分野、いろいろな立場の方の通訳をすることで、自分とは異なる視点を得られることです。視野が広がるので、好奇心が強く常に新たな刺激を求める私のような人には天職だと思います。そして、仕事を終えた後にお客様にお褒めの言葉をいただけたときは最高の気分になります。
永島:室岡さんは通訳の仕事を心から楽しまれていますよね。これまで多くの通訳者を見てきましたが、長く活躍されているのは間違いなく「通訳が好きな人」です。さまざまな分野に興味を持ち、挑戦してみたいという意欲のある通訳者は、仕事の幅が広がり、それが背景知識の習得につながり、やがては得意分野になっていきます。今後の目標はありますか?
室岡:今までに引き受けたことのない案件に挑戦してみたいですね。インターグループの専属通訳者であることで、自分一人では経験できないような現場に行かせていただけます。そうした現場はたいていシビアですが、体力のある今のうちにたくさん経験しておきたいです。
永島:室岡さんの向上心の期待に応えられるよう、われわれも頑張ります。これからも多くのお客様に通訳をお届けしましょう。
ここもチェック
正社員型の採用を検討中の「セミプロフェッショナル制度」
通訳・翻訳会社㈱インターグループを母体に持つインタースクールは、「スクールで学び、現場で活かす」インターメソッドを軸に、受講中からキャリアサポートを行っている。講師とスタッフ、コーディネーターの三者が連携し、受講生の習熟度や希望にあわせて仕事を紹介できるのが強みだ。中でも注目したいのが「セミプロフェッショナル制度」。プロ通訳者をめざす人とインターグループが契約を結び、スクールの受講料を一部免除するとともに最大2年にわたり仕事の機会を提供するという内容だ。より手厚い制度にバージョンアップするべく、現在、正社員型の採用を検討中だという。受講生にとって、さらに安心してスキルアップに専念できる環境が整うに違いない。
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