インタースクール 通訳準備科

「人材育成」と「現場経験」による双方向サイクルで実践的な通訳スキルの習得をめざす

こんな学校です!
1966年に同時通訳者養成所としてスタートしたインタースクール。「スクールで学び、現場で活かす」インターメソッドで、これまでに多くの修了生が第一線で活躍している。「通訳準備科」では現役通訳者の指導のもと、リプロダクション・ノートテイキング・サイトトランスレーションを用いて通訳スキルを学び、会議通訳コース本科より始まる本格的な通訳訓練にスムーズに臨むための英語運用力と通訳技能を養っていく。

訪問クラス 通訳準備科

中間の振り返りで個々の成果や課題を分析

「通訳準備科」は「会議通訳コース・本科」の前段階という位置づけで、本科Ⅰから本格的な通訳訓練を始めるための土台作りをするのが目的だ。授業は週1回2時間、オンラインクラスと通学制クラスで実施されている。

見学したのは、オンラインクラスの全18回の授業のうち9回目。今回はちょうど折り返しのタイミングということで、授業の冒頭、中間の振り返りが行われた。受講生がそれぞれ今までの授業の成果と課題、直近1週間の学習内容を講師と情報共有する。「リテンションが以前よりできるようになった」「わからない単語や混み合った構文、スピーカーが早口だと聞き取れない」「全体像が掴めていない時は訳出がうまくいかないことが多い」など、個々の感想はさまざまだ。その一つひとつに松浦先生が解説とアドバイスをした。

「まず自分の力を振り返る時に、インプット、アウトプット、デリバリー、この3つのカテゴリを念頭に置いて分析してください。そう考えると、リテンションが上がったのは、インプットとアウトプットのつなぎが良くなってきているということ。一方、構文の知識や早口についていけないのはインプットの問題です。また、通訳は森も枝葉も両方正確にとっていくことが大切で、それが英語の運用能力につながっていきます。そこはリプロダクションの練習を重ねることで習得できると思います」

直近1週間の学習内容については、「トレーニングメニューを固定化するとどんどん肥大化し、消化できないとモチベーションの低下にもつながってきます。ですから、メニューを決める際には定期的な棚卸しも必要です」と助言していた。

インタースクール

インプットよりアウトプット、デリバリーを意識して訓練を

振り返りの後は、今回は閣僚会見を想定した日本語から英語の逐次通訳訓練だ。「日英の逐次通訳は、今までやってきたリプロダクションの練習と直結しています。英語をセンテンスとして組み立ててきた成果がここで出るので、インプットよりはアウトプット、デリバリーに重きを置いてトレーニングしてください」と松浦先生。

初めはメモなし、後半はメモありで、センテンスごとの音声を聞いて逐次通訳を行う。メモなしからはじめる理由は、リテンション強化のためである。通訳する上でリテンションは重要なスキルの一つであり、通訳のパフォーマンスにも影響する。ある程度のリテンションがないとメモに頼ったインプットになってしまう。そのため授業では、メモなしからはじめている。

「リテンションを上げるコツは、日本語と英語の構造の違いを意識することが大事です。最初に優先すべきはSVを出すことです」例えば「ただいまよりインタ内閣総理大臣の記者会見を行います」という一文。誰が行うのか、司会者は誰かなど主語が出しにくいが、「官邸の誰か」と考えればWe でまとめられる。「この場合は、We are going to start the press conference of Prime Minister Inta.でもいいし、インタ総理を主語にして、Press conference by Prime Minister Inta is starting.でもいいですね。総理の会見では、主語がgovernmentという場合もあるでしょう」また、「原則として」という表現では、「言い切っていないというニュアンスを汲み取って、in principleなどの言葉を挟んであげるとよりいいですね」など、訳出のコツも挟みながら進行した。

最後の20分はノートテイキングの説明があった。松浦先生が記録したメモを画面で共有。漢字や英語記号の書き方例や、チャンクごとに区切りを入れるレイアウトの工夫など、メモ取りのヒントを伝授。「数字や固有名詞を残すために、他の部分は軽めに記録するのがコツ」だと教えてくれた。

こうして授業は終了。松浦先生の現場で得た知識や経験を交えながらの解説は、実践的な学びにつながるだけでなく、より明確な目標を持つ上でも刺激になりそうだ。

インタースクール、通訳ブース
通学制クラスでは、通訳ブースを使用し、より実践的な授業が行われる。

講師からのメッセージ

松浦 俊先生
松浦 俊先生Matsuura Shun

通訳準備科の講師。名古屋商科大学卒業後、商社の海外部などで勤務する傍らインタースクールの「会議通訳コー ス」へ入学。外資系企業などで社内通訳・翻訳 業務に従事し、2020年にインターグループの専属通訳者に。現在は首相会見やエンタテインメント系大型イベントなどで通訳として活躍しながら、当スクール講師として後進の育成にも携わる。

リプロダクションを中心に、授業を現場だと思って取り組んで

通訳準備科では、「授業を現場だと考え、それ以外の時間を自分の学びにあててください」とお伝えしています。授業の中で実際に話者を目の前にして逐次通訳しているイメージで臨むと、「えー」などのフィラーを抑えて堂々と通訳できるようになってきます。

授業で重視しているのはリプロダクション。これは、通訳に必要なインプット、アウトプット、デリバリーという3つのプロセスを強化するのに大変効果的なトレーニングです。このリプロダクションを中心に、英日、日英の逐次通訳やノートテイキングのコツなどをお伝えすることで、より実践的なスキルが身につけられます。

こうした現場を想定した指導のほかにも、当スクールでは仕事に直結するサポート体制も整っているので、英語の運用能力、通訳力を磨きたい方はぜひ、体験授業や入学テストに挑戦してください。

受講生に聞く!

通訳準備科 受講生
A・Cさん

通訳や翻訳に興味はありましたが、「訳す」という行為にはなじみがなく、授業を通して通訳の基礎を学びたいと思い受講しました。授業ではリプロダクションを中心とした訓練によって、英語を聞き取る力、リテンション、自分の英語でアウトプットする力が、逐次通訳の訓練では、短時間で英語を自然な日本語に訳す能力が鍛えられていると感じています。今後もさらに学習を続け、いずれは通訳や翻訳などに携わる仕事をしたいと思っています。

ここもチェック!

仕事紹介をインターグループが全力サポート
スクールの修了生や在校生には、インターグループが積極的に仕事を紹介。国際会議やセミナーの同時・逐次通訳のほか、外資系を中心とした企業通訳の人材派遣など、プロデビューやキャリアアップを後押しする。

プロ通訳者をめざす人のためのキャリア支援制度が魅力
プロの通訳者をめざす人とセミプロフェッショナル契約を結びさらなる通訳訓練と実践経験の場を提供。1年後には専属通訳者やフリーランスへの道が開かれるセミプロフェッショナル制度がある。また、これから通訳訓練を始める人を応援する通訳スカラシップ制度がある。

インタースクール
学習アドバイスから、キャリア形成・スキルアップに関することまで、いつでもスタッフに相談できる。

講座紹介

通訳準備科
未経験からプロをめざす人におすすめの通訳者養成課程の入門コース。現役通訳者が指導にあたり、会議通訳コース本科より始まる本格的な通訳訓練に違和感なく、スムーズに臨むための英語運用力と通訳技能の習得をめざす。

会議通訳コース(本科Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ)
現役通訳者による指導のもと、分野を問わずあらゆる現場に柔軟に対応できるプロ会議通訳者デビューに向けて、実践的な日⇔英通訳訓練(逐次・同時)を行う。成績優秀者には通訳者登録や仕事紹介など在学中からプロへの道をサポート。

ビジネス通訳コース(レベルⅠ・Ⅱ・Ⅲ)
グローバルキャリアをめざす人や、ビジネスシーンでの英語運用力を極めたい人におすすめのコース。ビジネス関連のスピーチ、インタビュー、プレゼンテーション素材での実践的な通訳訓練を通して要約力・伝達力・通訳翻対応力を養う。

医療通訳コース
国際外来をもつ医療機関と提携した全国初の本格的医療通訳コース。現役の医師が監修した教材は、厚生労働省「医療通訳育成カリキュラム」にも準拠。医療の国際化を担うプロを養成する。成績優秀者には病院でのOJTも提供。

お問い合わせ先
インタースクール
<オンライン事務局>
TEL:0570-067-551
school-online@intergroup.co.jp
<東京校>
〒105-0001 東京都港区虎ノ門2-2-5 共同通信会館4F
TEL:03-5549-6910
<大阪校>
〒531-0072 大阪市北区豊崎3-20-1 インターグループビル2F
TEL:06-6372-7551
<名古屋校>
〒450-0002 名古屋市中村区名駅2-38-2 オーキッドビル8F
TEL:052-581-5599
<福岡校>
〒810-0042 福岡県福岡市中央区赤坂1-15-21 宝ビル3F

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