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2025.01.28 UP

【授業レポート】フェロー・アカデミー 通信講座 映像基礎

【授業レポート】フェロー・アカデミー 通信講座 映像基礎

吹替&字幕翻訳の基礎が学べる通信講座
無料のスクーリングで疑問点を解消できる

こんな学校です!
翻訳の3大分野である映像・出版・実務について、同時に学ぶことも、分野を特化しながら専門的に学ぶこともできるフェロー・アカデミー。基礎固めからジャンル別のスキル養成まで、受講生の習熟度にあわせてさまざまな講座が用意されている。
 
学習サポートも充実。字幕制作ソフトの操作講習動画を視聴することができ、受講期間中に1回参加できるスクーリングがある。

フェロー・アカデミー 通信講座 映像基礎

訪問クラス 通信講座 映像基礎

動画学習とスクーリングで映像翻訳の基礎を学ぶ

2024年5月に開講された「映像基礎」は、吹替と字幕の両方が学べる通信講座。映像翻訳コースの初級に位置付けされており、はじめて映像翻訳を学ぶ人や、映像翻訳の基礎をきちんと身につけたい人におすすめだ。講義動画は、約40分の受講ガイドの他、映像翻訳のルールや手順を説明した約55分の動画、約20~30分の課題解説動画など全8本。加えて、課題文・課題解説資料・訳例のPDFが配付される。

課題は全8回。2~3分ほどの映像に字幕をつける、または吹替台本を作成するという内容で、提出された課題は担当トレーナーが添削し、丁寧に解説する個別指導方式だ。返却された添削結果やアドバイスについて不明点があった場合は、マイページから質問することもできる。

この講座のメリットは、受講期間中であれば好きな時に繰り返し動画を訪問クラス通信講座映像基礎視聴できること。忙しくて課題を提出する時間が取れなかった人、何度も動画を見て理解を深めたい人のために、サービス延長期間1ヵ月と、質問期間30日が用意されているのもうれしい。また課題には、オンラインでログインできる字幕制作ソフト「Babel」を使って取り組むことができるため、字幕翻訳の仕事に欠かせない字幕制作ソフトの操作も学べる。

さらには、受講期間中に1回参加できる無料のスクーリングも実施。動画や添削内容で疑問に思ったことを直接質問できる絶好の機会だ。現役の映像翻訳者であり、「映像基礎」の監修も務めたチオキ真理先生から、実際の仕事で経験したエピソードなども聞けるので、映像翻訳という仕事に対する解像度を高めることができる。スクーリングはフェロー・アカデミーの校舎で行われているが、オンラインでも参加可能だ。

同じ台詞でも吹替と字幕で訳は違う
なぜその訳になるのかを丁寧に解説

「映像基礎」では、吹替と字幕それぞれの特徴的なルールとともに、解釈に悩む原文をどう理解するか、理解した原文を字幕の文字数や吹替の尺にどう収めるか、登場人物の性格や役柄同士の関係性を言葉遣いでどう表現するかといった点も詳しく取り上げている。

課題に取り組む前に視聴する「受講ガイド」では、映像翻訳の基本について説明がある。まず映像翻訳には、吹替、字幕と、ドキュメンタリー作品などによく使われるボイスオーバーという3つの手法があること、字幕なら決められた文字数に、吹替なら口の動きにあわせる必要があることなどが教示された。続いて映像翻訳に必要なスキルや受講にあたっての心構えについて解説。大切なことは、課題に真摯に取り組むこと、そして添削トレーナーのアドバイスをきちんと読んで復習し、その後に生かすことだという。最後に、原文を正しく理解した上で、視聴者が思わず登場人物に感情移入してしまう台詞を作るために課題以外にやっておくと良いことを、チオキ先生が自らの経験を踏まえてアドバイス。

受講ガイドの視聴後は、イギリスのコメディ映画『Saving Grace』を課題に、吹替と字幕どちらの手法にも対応できる翻訳力を身につけていく。翻訳に工夫が必要な台詞について、先生が映像を画面上に表示しながら字幕と吹替の翻訳をそれぞれ解説。例えば第8回の動画では、「Keep the drinks flowing, Charie」という台詞をどう翻訳するか説明があった。チオキ先生は吹替では「チャーリー、お酒をどんどん出して」と原音通りに訳したが、字幕では文字数制限の関係から発想を転換させて「飲みまくってね」と訳出した。先生がどのように考えてこの訳にしたかを順序立てて明確に説明してくれるので、初心者には大変参考になる内容である。

解説動画を視聴してしっかりと課題に取り組めば、中級以上のクラスに進級して、訳す分量が増えたり求められるスピードが上がったりしても、授業についていけるだろう。通信講座からのステップアップで、映像翻訳者になる夢をかなえられる。

講師からのメッセージ

チオキ真理先生
チオキ真理先生Chiocchi Mari

働きながらフェロー・アカデミーで学び、現在はドラマ、ドキュメンタリー、音楽、スポーツ関係など幅広いジャンルの字幕・吹替翻訳を手がける。担当作品は『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』『がまくんとかえるくん』など多数。

翻訳の指導だけでなく、映像翻訳の楽しさも伝えたい

「映像基礎」は、受講生の皆さんが次の講座に上がったときに戸惑わずに授業についていけるように基本的な知識と力を身につけてもらうことを目標にしています。

映像翻訳は台詞全体を理解した上で大切な情報を文字数や尺にあわせて訳すことが重要です。この講座では、課題範囲の台詞をすべて直訳した訳例を配っており、わからない所を「文字数や尺に入らないから」とそのまま放置して、わかった所だけ訳す癖をつけないために、受講生にはまず台詞をすべて直訳することをおすすめしています。

また、講座の特徴ともいえますが、「映像基礎」ではスクーリングを実施しています。講座は翻訳の指導となりますが、スクーリングのメリットは、その場で講師に直接質問でき、講座以外の点についても気軽に話せることです。私が実際の仕事で経験したことを交えて話したり、講座に直接関係のない質問にも答えたりして、映像翻訳の楽しさを感じてもらい、映像翻訳という仕事に対する解像度を高め、「ぜひプロになりたい!」という夢を実現していただけるように全力でサポートしています。

受講生に聞く!

依藤由佳さん
依藤由佳さんYorihuji Yuka

中学生の頃から翻訳に興味があり、映像翻訳は最も興味のある分野でした。地方在住のため、仕事をしながらスクールに通うのは難しいと思っていましたが、フェロー・アカデミーで通信講座があると知り受講を決めました。

字幕翻訳では使用を避けるべき言葉がたくさんあること、吹替翻訳では、声優さんが演技をしやすいようト書きの使い方を工夫し、スクリプトにない音声や被りの音声も拾うことなど、新しい発見がありました。また課題の添削や訳例を見てなるほどと感心することも多かったです。添削結果のアドバイスがとても丁寧で、いつも励ましの言葉をくださったおかげでモチベーションを維持でき、最後までがんばれました。スクーリングでは、吹替の台詞あわせを実践できましたし、皆さんが翻訳する上で悩んでいることや、疑問に思う点を聞けて参考になりました。

今後も先生から教えていただいた学習のコツを思い出し、楽しみながら学習していきたいです。

ここもチェック

翻訳者ネットワークで講座修了後のキャリアをサポート
翻訳会社や出版社など、年間1,000件以上の求人情報が寄せられる日本最大級の翻訳者ネットワーク「アメリア」を併設。さまざまな分野でのコンテストや独自のトライアルに応募すれば、講座修了後のキャリアチャンスがグッと広がる。

講座紹介

入門
・翻訳入門<ステップ18>(9ヵ月)

初級
・実務翻訳<ベータ>(6ヵ月)
・出版基礎(ライト版)【動画】(3ヵ月)
・映像基礎【動画】(5ヵ月)

中級
・ベータ応用講座(各3ヵ月)「契約書」「経済・金融」「IT・テクニカル」
・メディカル【動画】(6ヵ月)

上級
・マスターコース(各6ヵ月)
プロの入口となる上級講座で、実務、出版、映像翻訳から毎月さまざまなジャンルの講座を開講。現役で活躍するエキスパート翻訳者のもと、仕事で通用する高度な翻訳力を習得する。
・録画配信講座
翻訳に役立つ特定の知識やスキルを動画で学べる(開講情報はWebサイト参照)。

お問い合わせ先
フェロー・アカデミー
〒102-0083
東京都千代田区麹町2-2-4 麹町セントラルビル 2F
TEL:0120-024-240
受付時間:平日 9:30〜21:00 土曜 9:30〜18:00

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