第25回　韓国語単語は覚えるのが驚くほど簡単！

韓国語はなぜ学びやすいと言われるのか？

私は英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、中国語の6カ国語を学習していますが、そのことを親友Nに話すたびに、「次は韓国語をやれよ。俺は韓国語を学んだことがあるから知っているんだよ、韓国語が簡単だってことをね、わっはっはっはっ」と不敵な笑みをこぼされたものです。

かくいうNは外国語学習にはまったく関心のない人間。しかも彼が「韓国語を学んだ」といっても、自腹で自発的に学びに行っていたのではなく、社内研修で半ば強制的に、しかも3時間の研修を1回受けただけの話なのです。そんなNから「韓国語は簡単だ」と言われても、それ以上のことは何も説明してくれないのですから、やる気が起るわけはありませんでした。

かくいう私が60歳を手前にして、まったくのゼロから韓国語を学び始めたというのは、ひょんなことからNの言うとおり「韓国語が学びやすい言語」であることに気付いたからでした。いや、ホント、韓国語は“食わず嫌いはもったいない”の代表選手です。それくらい日本人にとって学びやすい言語なのです。

そこで、韓国語の何がどう学びやすいのかについてお話ししてみたいと思います。

まずは次のクイズに挑戦してみてください。

正解は2。「ショピン」は「ショッピング」という意味なのです。どうです、わかりやすいでしょう。

（英語をそのまま使っているのは、別に韓国語だけではないでしょうに）というあなた。そう、そのとおり、日本語でも英語由来の単語がたくさんあるように、韓国語にも英語由来のものがたくさんあり、発音もほとんど同じなのです。「sale」は「セイル」ですし、「card」は「カドウ」など枚挙にいとまがありません。他の例を一覧表にまとめておきましょう。これらの単語は一瞬で覚えられますよね。

漢字が元の単語にも、日本語と似たものがたくさん

では次のクイズに移りましょう。

正解は2。「カヂョク」の意味は「家族」です。

（でも、これって、たまたま日本語の「家族」と発音が似ていたってだけの話ではないの？）と思っているあなた、じつはそうではなく、韓国語の「カヂョク」は「家族」という漢字から来ているのです。先ほど同様、漢字由来の韓国語の他の例をリストしてみましょう。

漢字由来の韓国語が多いのは、朝鮮半島では漢字を使用してきたためです。韓国語の約7割が漢字語といわれていて、日韓で共通する漢字語も多くあり、それらはすぐに覚えられます。

さらに朗報があります。中国語を学んだことがある人は、さらにアドバンテージがあるのです。中韓で共通する漢字語もあります。例えば、「クレジットカード」を中国語で「信用卡（シンヨォンカー）」ということを知っていれば、韓国語の「シニョンカドゥ」が何を意味するかすぐに推測できるでしょう。もちろん、「シニョンカドゥ」＝「信用卡（シンヨォンカー）」＝「クレジットカード」です。そういうわけで、中国語を少しでもかじったことがある人なら、韓国語単語はさらに覚えやすいのです。

私自身、「ちょっと学んでみるかな」程度の軽い気持ちで始めた韓国語学習でしたが、韓国語単語が簡単すぎるといっていいくらい簡単に覚えられるので1ヶ月ていどの学習で「ハングル能力検定入門級」に合格できました。その後も学習を続けており、今では韓国語の小説はもちろん、韓国の映画も原語で楽しんでいます。

「私もちょっと学んでみるかな」と思われたら、さっそく韓国語の入門書を手に取ってみることをお勧めします。新しい世界が開けてくること請け合いです。

★宮崎伸治さんの連載一覧はこちら