
基本的にフリーランスで活動
出版翻訳の仕事は、翻訳書を手がける出版社や編集プロダクションの編集者から依頼される。出版社や編集プロダクションで翻訳者を雇用したり、翻訳会社のように登録制をとるケースはほぼなく、翻訳書の出版のたびに出版翻訳者に依頼をする。そのため出版翻訳者は基本的にフリーランスという立場で活動している。
「出版翻訳の仕事をしたい」と思ったら、出版社や編集プロダクションと何らかの形でつながりを持つ必要がある。一方で、最近は「オーディション」という形で翻訳者を選定する機会もあり、新人はそうしたシステムを利用するほうがチャンスをつかみやすいともいえる。
フリーランスをめざす王道ルート
フリーランスの出版翻訳者になるためのルートはさまざまだが、比較的チャンスがつかみやすい、多くの人がその道を通る「王道ルート」「定番ルート」は以下の通り。
出版翻訳者のフリーランスデビュー 王道・定番ルート
01.出版翻訳のスクールに通う
出版翻訳の専門スクールで学ぶと、出版翻訳家から直接指導を受けられる。講師の体験談から出版の仕組みなどもわかってくる。
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02.講師の紹介などで下訳やリーディングを経験
専門スクールでは講師との結びつきが生まれる。実力があれば、翻訳予定作品の下訳や
作品探しのリーディングなどを任されることもある。
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03.出版社とのつながりができる
下訳やリーディングの経験で出版業界、編集者との結びつきができる。
自分でも翻訳したい本のレジュメを提案するなど、売り込みをする。
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04.出版社から翻訳の依頼を受けデビュー
出版社の編集者とのつながりができたことで、タイミングがあったときに
編集者から翻訳してみないかと声がかかり、翻訳者デビューにつながる。
そのほか、よくあるデビュー方法
・コンテストに応募する
・オーディションに参加する
・出版社に企画を持ち込む