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2025.02.21 UP

サン・フレア アカデミー 講師×修了生の対談
英語と日本語の両方に軸を置きつつ自然な日本語で表現することを学ぶ

サン・フレア アカデミー 講師×修了生の対談<br>英語と日本語の両方に軸を置きつつ自然な日本語で表現することを学ぶ

翻訳実務で培われたノウハウを生かした講座で
現役プロが実践的テクニックをきめ細かく指導

大手翻訳会社のサン・フレアが運営 数多くの優秀な翻訳者を輩出

サン・フレア アカデミーは、創業50年を超える大手翻訳会社の㈱サン・フレアが運営する翻訳者養成スクールだ。長年の翻訳実務で培われたノウハウと現場のニーズを反映したカリキュラムにより、3,000人以上の優秀な産業翻訳者を輩出している。

通学・オンライン科は年3回(4月・8月・12月)開講し、午前・午後・夜間の3つの時間帯から選択できる。通学・オンライン科と同じテキストを使用した通信科は、随時受講可能で、自分のペースで学び進めることができる。いずれの講座も各分野で活躍している現役プロが講師を務め、翻訳実務で身につけたテクニックや経験を生かして、実践的な指導を行っている。

産業翻訳の分野別・レベル別に講座ラインナップが充実

同校の特長は、産業翻訳の講座ラインナップが充実していること。「医薬・化学・環境」「特許」「IT・電気・機械」「金融・法務」など、さまざまな分野をカバーした講座はレベル別に分かれており、未経験の分野でも着実にステップアップしながら翻訳学習を進められるように設計されている。また、翻訳を学ぶ上で必要な文法や翻訳技法、英語的発想、校正の基礎的スキルなどを身につける講座もある。定員6名の少人数制なので、受講生一人ひとりの個性にあわせたきめ細かな指導が受けられる点も特長だ。

今回は、初級講座「はじめての翻訳技法」の江國真美先生と修了生の町田有美さんに、同講座で得られた学びや現在の翻訳業務などについて語ってもらった。

江國真美先生
江國真美先生Eguni Mami

大阪大学文学部史学科修士課程修了。通信教育で翻訳を学ぶ。翻訳会社に登録して翻訳の仕事を始め、その後フリーランスとして独立。出版翻訳、経済誌『フォーブス』翻訳、CNN登録翻訳者などを経て現在は、大手企業をクライアントにコンサルレポート、雑誌、新聞記事、法務文書などの翻訳を手がけている。

町田有美さん
町田有美さんMachida Yumi

短大卒業後、留学および就業で5年間アメリカに滞在する。帰国後、英会話講師、社内通訳・翻訳者を経て2008年に自動車メーカー子会社に入社。翻訳業務に従事するかたわら、 2024年にサン・フレア アカデミーに入学し、初級講座「はじめての翻訳技法」で翻訳スキルのブラッシュアップに努める。現在は、社内で技術論文の英日翻訳に従事している。

英語と日本語の両方に軸を置きつつ自然な日本語で表現することを学ぶ

語順に沿って訳すテクニックを覚え読みやすい訳文が作れるように

江國真美先生(以下、江國):町田さんはサン・フレア アカデミーに入学される前から翻訳のお仕事に就いていらっしゃいましたね。翻訳者養成スクールで学ぼうと思われたのはなぜですか。

町田有美さん(以下、町田):社内翻訳歴は長く、なんとか独力で行ってきたのですが、2018年に部署の異動がありまして、その部署で世界各国の技術論文を訳すようになってから力不足を痛感するようになりました。

江國:技術文書の翻訳は、専門性が高くて難しいですよね。

町田:そうなんです。日本語で読んでも難しい内容なので、かなりの専門知識がないと技術文書は訳せません。専門用語を調べてもなかなか訳語を見つけられないこともあり、「皆さんはどうやって翻訳しているのだろう?」という疑問が蓄積してきて、翻訳者養成スクールで学ぶことにしたのです。知人の中にもサン・フレア アカデミーで学んだ人がいたので、評判を聞いて、私も「はじめての翻訳技法」を受講することにしました。

江國:なるほど、そういう経緯があったんですね。町田さんはもともと高い英語力をお持ちでしたが、初めの頃は原文の英語にこだわりすぎるところがあって、本来持っている日本語力をうまく出せていない印象がありました。私の講座では、英語と日本語の両方に軸を置きつつ、自然な日本語で表現することを学んでいただきたいと思っているのですが、町田さんはそれを見事に習得して、めざましい進歩を遂げられました。

町田:技術論文は一文がものすごく長いのですが、原文の情報をすべて盛り込んで、一文で訳そうとしていました。そのため、文の後ろから前にさかのぼって訳していくうちに、何が言いたいのかさっぱりわからない訳文になってしまい、非常に読みづらい文章になっていました。「はじめての翻訳技法」で課題の翻訳に取り組む中で、文の冒頭から語順に沿って訳していく手法を教わったのですが、このテクニックを覚えたことで読みやすい訳文が作れるようになったと思います。長い文は、意味の切れ目で区切って接続詞でつないだほうが、明瞭な文章になるんだなということがよくわかりました。翻訳をするたびに抱えていたモヤモヤがなくなって、スッキリしました。

江國:技術翻訳には技術翻訳のコツがありますから、それを習得すると、翻訳スキルがグンと上がります。町田さんはとてもセンスのある方で、すぐにコツを飲み込んで、ご自身の訳文に反映していましたね。

受講中はオンライン形式での授業だったため、今回初めて対面した二人。「ようやくお会いできましたね」と挨拶を交わした後は思い出話に花が咲いた。町田さんのテキストには、重要箇所に付箋やマーカーが付してあり、「はじめての翻訳技法」で学んだ足跡が残っている。

AI技術の進歩により日本語力と専門性の二つが重要になる

江國:サン・フレア アカデミーで学んだことが、お仕事でも役立っていますか。

町田:はい、とても役立っています。江國先生が「英日翻訳は日本語が大事」とおっしゃっていたので、日本語力を高めるために、日本語で書かれた技術論文を読むようにしています。日常業務に関連する技術論文を読むと、訳語にピッタリな用語や表現を見つけることができて、大変参考になります。仕事の効率化にもなるので、これからも日本語の技術論文を読みたいと思います。また、専門用語の検索の仕方や、リサーチに使えるツールなどを教えていただいたこともありがたかったです。特に、単語本来の意味やニュアンスを掴むには、英英辞書を使うと良い、ということがわかったのは大きな収穫でした。英英辞書を引くようになってから、単語の意味をより広く深く理解できるようになった気がします。

江國:そうなんです。英和辞書には1対1の訳語しか載っていないので、そこから得られる情報には限りがあります。一方、英英辞書を引くと単語本来の意味がわかるので、自分が和訳するときの表現の幅が広がります。英英辞書を使うと、原文の意味をより深く理解できるようになりますし、自分の言葉で訳せるようになります。

町田:産業翻訳業界でもAIの導入が進んでいます。これからも翻訳の仕事を続けていくには、どのような力を身につけるといいでしょうか。

江國:英日翻訳に関して言えば、AIが英文解釈力を底上げしてくれます。ツールとして使えば、翻訳効率も大きくあがります。ただ直接翻訳に使うには、AIには、精緻な日本語力がたりません。解釈は正しくても誤読される日本語になっていることもしばしばです。これからの翻訳には、日本語力と専門性の二つの重要度が増してくると思います。

町田:技術翻訳に携わっていると、知らないことを訳すのがいかに難しいかを痛感します。どの分野であれ、専門知識を身につけて、それをアップデートしていくことが重要なんですね。

江國:今後はさらに専門性と日本語力が問われる時代になるでしょう。町田さんは努力家で、常に学び続ける姿勢をお持ちなので、どの翻訳分野に行かれても活躍できると思います。この調子で頑張ってください。

町田:ありがとうございます。仕事でノンネイティブの人が書いた技術論文を訳すこともあるのですが、誤字や文法の間違いがあったりして、かなり難易度が高いなと感じています。グローバル化が進むにつれて、ノンネイティブが書いた英文を翻訳する機会も増えると思いますので、ネイティブの文章、ノンネイティブの文章に関わらず、うまく訳せるようになることが今の目標です。

ここもチェック
プロになるためのサポート体制合格すれば登録翻訳者に!翻訳実務検定TQE®

翻訳実務検定TQE®は、サン・フレア アカデミーが年3回実施している検定試験。優れた翻訳能力を持つ人を「翻訳実務士®」として認定し、広く活躍の場を提供している。点数に応じて1〜5級の判定を行い、合格者(3級以上)を㈱サン・フレアに翻訳者として登録。過去30年で約6,000人の翻訳者が誕生している。

試験は7言語20科目(16分野)で実施され、希望する分野と言語ごとに受検できる(複数選択可)。誰でも受検でき、在宅でのインターネット受検となる。試訳・ポイント解説・個別コメント付きで結果が通知されるので、活躍の場を求めている人はもちろん、実力を計りたい人にも有益な試験だ。

コース紹介

通学・オンライン科/通信科
初級講座

はじめての翻訳文法/はじめての翻訳技法/はじめての特許翻訳 ほか

中級講座
医学・薬学/IT・通信/特許明細書A/特許明細書B/英訳の基本Ⅰ ほか

上級講座
医学・薬学/IT・通信/特許明細書A/特許明細書B/英訳の基本Ⅱ ほか

特別講座
治験和訳演習(臨床・非臨床)/QC点検講座/PC&Web活用講座 ほか

問い合わせ先

サン・フレア アカデミー
TEL:03-6675-3965
事務局受付時間 (日曜日/祝日 : 休校)
【平日】9:30~18:30 【土曜日】9:00~18:00
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