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2025.01.28 UP

【授業レポート】アイ・エス・エス・インスティテュート 専門別翻訳科 特許翻訳 基礎

【授業レポート】アイ・エス・エス・インスティテュート 専門別翻訳科 特許翻訳 基礎

㈱翻訳センターとのタッグで
学んだ知識をキャリアにつなげる

こんな学校です!
高度な翻訳スキルを備えたプロ翻訳者を多数輩出してきたアイ・エス・エス・インスティテュート。㈱翻訳センターとの連携によるOJTや仕事の紹介で、学んだ知識をキャリアにつなげるサポート体制を整えている。「専門別翻訳科 特許翻訳」は、従来の基礎と実践クラスに加えて2025年春から入門クラスが新設となり、段階的に実力を高め着実にプロへの道をめざすことができる。今回は、現役の特許翻訳者・渡部孝明先生が講師を務める「特許翻訳 基礎」の授業をレポートしよう。

アイ・エス・エス・インスティテュート 専門別翻訳科 特許翻訳 基礎

訪問クラス 専門別翻訳科 特許翻訳 基礎

現役の特許翻訳者による
現場経験に基づくアドバイス

「専門別翻訳科 特許翻訳」は特許翻訳の基本テクニックを学ぶ基礎クラスと、プロとして通用する実務レベルの訳出スキルを身につける実践クラスに分かれていて、2025年春からは、特許翻訳の基礎知識を学ぶ入門クラスが新設される。教材とカリキュラムはグループ会社である㈱翻訳センターとアイ・エス・エス・インスティテュートが共同で作成しており、実践に即した特許翻訳の知識はもちろん、業界の最新動向や仕事をする上での心構えも学ぶことができる。実践クラスで所定の成績を収めれば、未経験でも㈱翻訳センターのトライアル受験が可能だ。万全のキャリアサポート体制が整っており、受講生にとっては安心して学習に専念できる環境と言える。

見学したのは、渡部孝明先生が講師を務める「特許翻訳 基礎」の第9回。授業は双方向型のオンライン形式で行われ、終了後には動画配信されるため欠席しても後日見直すことができる。受講生は前週に配布された課題を事前に提出し、渡部先生が添削して全員に共有。授業では、先生が受講生の訳文を具体的に検討しながらポイントを解説していく。今回の課題は、ある画像処理装置とその制御方法およびプログラムに関する特許出願書類の日英翻訳であった。課題文中に「撮影を開始する」という一節があり、訳出の際に注意すべき点が解説された。

「photographやshoot も『撮影する』という意味ですから間違いではありませんが、技術文書においては従来のフィルムカメラでの撮影を指すのが一般的です。今回は『送信する』という言葉からデジタル画像であることが推測されますね。このような場合は、capture images と訳出するのが適切です」

また、「カメラ102〜104」の訳し方も検討された。「the cameras 102-104」でも誤りではないとのことだが、「ハイフンは好まれない場合がありますのでto のほうが無難だと考えます」と渡部先生。万一文意とは異なる解釈をされる可能性があるのであれば、たとえ正しく翻訳されていても別の表現を求められることもあるようだ。特許翻訳者として長く活躍する渡部先生ならではの経験則に基づくアドバイスは、プロをめざす受講生にとって貴重なものに違いない。

オンライン授業では講師へ自由に質問ができる。動画視聴や課題に取り組む中で生じた疑問は、学校を通じて講師が個別に回答。通学と遜色ない受講環境が提供されている。
オンライン授業では講師へ自由に質問ができる。動画視聴や課題に取り組む中で生じた疑問は、学校を通じて講師が個別に回答。通学と遜色ない受講環境が提供されている。

他の受講生の訳例に学び、選択肢の幅を広げる

課題文の随所で、定冠詞や単数形・複数形といった英語の基本的なルールに悩まされる受講生も多かったようだ。例えば「画像を処理する」という一節。「process the image」とした例があったが、これより前の文では「images」と複数形で訳されていた。そのため、「the image」とすると「複数ある画像の中の特定の1枚」を指すことになってしまうそうだ。

「日本語では、単数・複数をあえて言わず文脈で理解することがほとんどです。しかし、英語ではこれを明確に示します。こうした言語構造の違いをしっかりと意識した上で訳さないと、技術的な内容が正確に伝わらない可能性があるので注意が必要です」と、渡部先生は指摘する。訳出の仕方によって特許が認められない場合もあるとのことで、気を引き締めた受講生も多かっただろう。

授業は2部構成になっており、前半は課題を、後半はテキストの内容をもとに進められる。この日は前半の課題文に多く比重が置かれたが、授業の最後にテキストの内容も確認した。この日の学習項目である「特許請求の範囲」について、その内容や各項目の性質、文体の特徴といった基本を渡部先生が丁寧に解説し、2時間の授業が終了した。

授業を通して、渡部先生が一つの正解だけを示すのではなく、受講生の訳文を丁寧に見ながらさまざまな訳語の可能性を探る姿が印象的だった。

「翻訳の評価には主観的な部分が必ずあると思っています。技術的な内容を正確に反映することはもちろん必要ですが、お客様の好みにあわせた訳語や表現を選択することも大切です。一つの訳語にとらわれるのではなく、さまざまな選択肢を持つことで多くのお客様に対応できるようになります。授業では他の受講生の訳例も参考にしながら、訳語の選択肢を広げていってほしいと思います」

講師からのメッセージ

渡部孝明先生
渡部孝明先生Watanabe Takaaki

特許翻訳者。校正者として㈱翻訳センターに入社後、2005年より翻訳業務にも携わる。お客様との信頼関係を第一とし、日々翻訳品質向上の研鑽に努めている。

特許翻訳は需要の安定した手堅い仕事
必要なのは自ら勉強する姿勢です

特許翻訳は生涯にわたって勉強が必要な仕事です。基礎と実践の両方のクラスを受講すると約1年間ですが、これだけで十分とは言えません。日英対訳の出願文書を入手するなどして、自ら勉強しようとする姿勢が大切です。授業では、こうした資料の入手方法や効率的な調べ物の仕方もお伝えしています。

アイ・エス・エス・インスティテュートでは㈱翻訳センターとの連携により、実践クラスで所定の成績を収めた方は未経験でもトライアル受験が可能です。㈱翻訳センターからフィードバックを受けながら仕事経験を積む研修制度もあり、プロになるためのサポート体制を万全に整えています。

機械翻訳の普及を不安視する向きもありますが、本当に優秀な方は今後も引く手あまたでしょう。日本企業の海外出願件数は年間数万件レベルであり、特許翻訳は今後も安定的な需要が見込まれる手堅い仕事でもあります。興味のある方には、ぜひ挑戦していただきたいですね。

受講生に聞く!

専門別翻訳科 特許翻訳 基礎 受講生
佐藤倫子さん

知的財産部の翻訳部門で働きたいと思い受講を決めました。特許翻訳のフォーマットや特許ならではの言い回しや冠詞の使い方など、学ぶことすべてが新鮮で日々発見があります。英日・日英にかかわらず、自分の翻訳した内容が特許出願人の方の意図に反した形にならないよう、責任感を持って取り組むことの重要性を感じています。将来は校正者として経験を積み、やがては誇りと自信を持って仕事に取り組むことができる翻訳者になりたいです。

ここもチェック

日本最大規模の翻訳会社である、㈱翻訳センターとの連携
グループ会社の㈱翻訳センターと連携し、最新の市場動向やニーズを反映した「仕事につながる」授業内容や教材を提供している。成績優秀者は翻訳の実務経験の有無を問わず、㈱翻訳センターの翻訳トライアル受験の権利が付与される。

受講生・修了生のプロデビューをフルサポート
受講生向けにスキルに応じた翻訳OJTの機会や、翻訳を含む人材派遣の仕事を紹介しており、在学中から経験を積むチャンスがある。㈱翻訳センターや人材派遣の求人情報、業界トレンド情報を定期的に提供し、プロになるためのキャリアをサポート。

受講生からの相談は随時受付けている。スクールスタッフが手厚く学びをサポート。
受講生からの相談は随時受付けている。スクールスタッフが手厚く学びをサポート。

講座紹介
● 英語翻訳者養成コース
レギュラーコース
・ 総合翻訳科(基礎科/本科/実践実務科)
・ ビジネス英訳科(本科)
・ 専門別翻訳科(特許/金融・IR/医薬)
・ 開講 春期4月/秋期10月
・ 期間 約4ヵ月(1回2時間/全8回~16回)
・ 事前レベルチェックあり
(TOEIC800点、英検準1級以上)
・ 無料体験レッスンを受け、レベルチェックテストの後に入学。
短期集中コース
・ 開講 夏期/冬期(レベルチェックテスト不要)
・「 はじめての実務翻訳訓練」や構文分析クラスが定番人気
eラーニングコース
・ 随時受講可能(レベルチェックテスト不要)
・ 【通訳力、翻訳力アップ】 ハイレベル英文法集中講義
・ 今日から実践!翻訳スキル向上のアプローチ
・ ビジネス英訳入門
・ 翻訳チェッカートレーニング
・ 医薬翻訳のための「基本から学ぶ、統計解析」
・ 医薬翻訳のための「基本から学ぶ、免疫」
・ MT(機械翻訳)を活用した翻訳実践講座
※ 中国語の翻訳者養成コースも設置
※ 講座はオンラインにて実施
※ 翻訳コースではすべての授業を録画し、授業動画を配信。欠席時の補講や復習としての利用はもちろん、授業動画の視聴のみでも受講可能。

お問い合わせ先
アイ・エス・エス・インスティテュート
https://www.issnet.co.jp/
office@issnet.co.jp
TEL:03-6369-9980

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