インタースクール<br>通訳者養成課程

「スクールで学び、現場で活かす」インターメソッドで
実践的スキルを備えた通訳者・翻訳者を輩出

「スクールで学び、現場で活かす」インターメソッド

1966年に開校したインタースクール。半世紀以上にわたる歴史の中で、政府間会合、首相会見といった場でも活躍できる優秀な通訳者を数多く輩出してきた。第一線で活躍するプロを講師に据え、現場で通用する本物の語学力と通訳・翻訳スキルの習得をめざしている。

同校の大きな強みが、運営する通訳・翻訳エージェンシーである㈱インターグループとの連携だ。現在もスクール受講生各々の習熟度や経験、現在の状況に応じて、在学中から通訳者として活躍できる機会を提供している。

こうしたスクールで得たスキルを仕事で実践する機会を提供するのが「インターメソッド」。これにより「スクールで学び、現場で活かす」の相乗効果が生まれ、受講生の実力をさらに高め、モチベーションアップにもつなげている。

トップレベルの通訳者を育成してきたインタースクールが提案するプロ通訳者への新たな道

2022年度より、インターグループとセミプロフェッショナル契約を結び、さらなる通訳のスキルアップと実践経験を積むことのできる「セミプロフェッショナル制度」が創設された。本気で通訳者をめざす人にとって、大きなチャンスとなるはずだ。

今回は、通訳者養成課程を受講しながら、2023年10月から社内通訳者として新しいキャリアをスタートしている千田悠華さんと、講師の平井聖一先生の対談を実施。若くしてプロの通訳者となり、着実にステップアップを続けている千田さんの成長の背景を語ってもらった。

平井聖一先生
平井聖一先生Hirai Seiichi

大学英文学科卒業後、語学力を生かし、大手新聞社にてジャーナリストとして活躍後、クイーンズランド大学大学院で通訳を学ぶ。帰国後にフリーランス通訳者を経て、インターグループの専属通訳者に。30年近くにわたり現役として活躍する傍ら、インタースクールでは後進の育成にもあたり、才能を見出した多くの通訳者を国際舞台へ送り出している。

千田悠華さん
千田悠華さんShenda Yuuka

外国語大学卒業後、大手メーカー勤務。2019年10月期インタースクール入学。インタースクール受講中から単発の通訳案件で実績を積む。結婚・出産を経て大手メーカーを退職し、インターグループ人材部のサポートで、2023年10月より社内通訳者として新しいキャリアをスタート。

成長のカギは「元の語学力」より「プロ意識」

高いプロ意識を身につければ20代でも通訳者デビューできる

平井聖一先生(以下、平井):千田さんが初めて僕の授業を受けたのは2020年の4月でしたね。その頃の千田さんは通訳者としては本当に初心者のレベルで、発音やイントネーションの段階から課題が多い状態でした。

千田悠華さん(以下、千田):当時は語学力の基礎が全然足りていませんでした。大学時代にイギリスやオーストラリアへの留学経験もあったので、「この先頑張れば通訳者になれるかも」という思いは抱いていましたが、インタースクールに入学した当初は「勉強の延長線上」という感覚でした。

平井:もちろん当時の英語は、千田さんが個人として喋るなら問題ないものでした。しかし、プロの通訳者には「おかしな発音」が混じることは許されません。自分で食べる料理は適当に作っていいけど、シェフが出す料理は「なんだか見た目が変だけど食えるからいいか」と思われたらプロ失格、という話と一緒です。

千田:いつも先生が仰っていることですよね。その他「スピーカーが話を終えたらすぐ話しはじめる」「英語のセンテンスは主語から話す」といった基礎的なことから徹底的に教えていただけたのは本当に良かったと思っています。

平井:僕は授業の中で「プロの通訳者として今の部分はこう直すべき」と指摘する場面が多くありますが、千田さんはその助言を素直に受け止めていたのが印象的で、だからこそ成長を続けているのだと思います。

千田:プロの通訳者としての心構えも教わり、「通訳者たるもの日々語彙を増やし続けるべき」「英語力と日本語力の差を埋めて、英語を母語に近づけるべき」といった言葉は心に強く刻まれています。そして平井先生自身がそうした努力を日々続けられているのを見て、私も単語帳を作って勉強する習慣が身につきました。また通訳者が必要とされる場面は、社会的に重要な地位にいる方々がスピーカーとなる場面も多いことを知り、日経新聞や英語の新聞も目を通すようになりました。

平井:プロの通訳者をめざす上では、もとの語学力の高さ以上に「プロとして食べていく意識」を持てるかどうかがカギになるんですよね。なお私は政府関係の重要な会見などでも通訳をすることもありますが、その時と同じ真剣さで授業に臨みますし、受講生にも同じマインドセットで授業に臨んでほしいと思っています。その点で、千田さんの授業に向かう姿勢はプロに近いものを感じました。

千田:ありがとうございます。私も先生やクラスメイトが1回1回の授業に真剣に打ち込む姿勢に刺激され、必死に勉強をするようになりました。自分が20代で通訳者として仕事ができている未来は想像していませんでしたが、それが実現できたのはこの学校の授業のおかげだと思っています。

インターグループが携わってきた、アポロ11号月面着陸・大阪万博・アフリカ開発会議・ラグビーW杯など、多くの通訳者を数々の国際舞台の現場へ送り出した実績がわかる。

いち早く現場で活躍するクラスメイトの存在も刺激に

平井:千田さんがいま担当している社内通訳のポジションは、前任者が千田さんのクラスメイトなんですよね。

千田:そうなんです。「スクール部門とエージェント部門が深く連携していて、在学中から通訳者として活躍できる」という点は、私がインタースクールを選んだ決め手でしたが、優秀なクラスメイトが先に現場で活躍している状況は大きな刺激になりました。また、丁寧なヒヤリングをもとにレベルにあった案件を紹介してくれることも非常に助かっています。私は前職のメーカーでも通訳業務はしていましたが、インターグループの紹介で初めて輸出商談会の通訳をして、専門外の分野の通訳の際に準備すべきことを学べました。

平井:千田さんのように社会人経験があることは通訳者として一つの武器になると思います。なお千田さんは今はIT企業で通訳をしていますが、20代の千田さんはITネイティブの世代。なので通訳者としてのIT対応が自然にできている点も利点だと思います。

千田:それはあるかもしれませんね。今はリモートワークで通訳をしていますが、そこでも前職のリモートワークの経験が生きています。ただ、平井先生がよく仰る「言葉を訳すのではなく話されている概念を訳すこと」を正確に行うためには、IT業界の知識を継続して増やしていく必要を感じています。

平井:インターネットの普及で通訳者の仕事も大きく変わりましたし、近年は外国人投資家と日本企業間の通訳をするIR通訳の仕事も多くなっています。

千田:IRの仕事には私も興味がありますし、本を読んだり実際に株を購入してみたりと、仕事に生きる習慣を生活に取り入れています。今後は自分の得意分野をしっかり作りながら、より広い仕事にチャレンジしていきたいですね。ただ今は、目の前の社内通訳の仕事を頑張りたいです。現場に入ってみて、前任者の評判が本当に良いことがわかったので、私も気を引き締めて仕事に臨んでいます。

平井:インタースクールの受講生が様々な現場で仕事をできるのは、1966年から続く歴史の中で、先輩たちが立派な仕事を続けてきたからです。私自身も先輩たちの努力や功績に助けられて今までやってこれました。千田さんも次の世代に仕事をつなげる通訳者になってほしいですし、将来的に重要な現場で一緒に仕事をできる場面が来ることを期待して授業をしています。

千田:はい、頑張ります!

ここもチェック
㈱インターグループの各部門が連携をとりプロデビュー・キャリアをサポート

インタースクールの母体である通訳・翻訳会社 ㈱インターグループは、「インターメソッド(スクールで学び、現場で活かす)」を合言葉に、在学中から通訳・翻訳案件などさまざまな実践の機会を紹介している。また、通訳・翻訳エージェント部門専任スタッフとインタースクールのスタッフ、講座担当講師が日々密に連携を取っている。そのため、受講生(修了生)一人ひとりの希望に沿った、また現在の力、強みを最大限に発揮できる案件をスムーズに紹介することが可能だ。

インターグループにはインターメソッドで、多くの受講生のキャリアアップを実現してきた実績と自負がある。プロ通訳者として活躍したい人は、ぜひインタースクールの門をたたいてほしい。

コース紹介

会議通訳コース(本科Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ)
ビジネス通訳コース(レベルⅠ・Ⅱ・Ⅲ)
通訳準備科
通訳・翻訳のための英語専修科
医療通訳コース
産業翻訳コース【英日】(本科・プロ実践科)
産業翻訳コース【日英】(本科・プロ実践科)
翻訳準備科
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