ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。
「緊張している」をネイティブっぽく伝える英語表現は?
グローバル会議で発表しなければならなくなった際、英語が第一言語でない日本人にとっては緊張するもの。今回ご紹介するのはそんな場面で気持ちを伝えるのに便利な表現です。
それがこちら、“have butterflies in my stomach”。直訳すると「私の胃に複数の蝶がいる」ですが、感じが伝わってきますね。「緊張している」という意味になります。もちろん、学校英語で習った“nervous”という形容詞を使って“I am feeling nervous.”と言ってもいいですが、ボキャブラリーを増やすという意味でも“have butterflies in my stomach”、ぜひ使ってみてください。
同様に胃腸系の単語が使われ、グローバルビジネスでも出てくる表現に“gut feeling”があります。直訳すると「腸の感情」ですが、そこから派生し「直感」を意味します。
“My gut feeling tells me (that)~”と言えば、「(論理的ではないのですが)直感は~と教えてくれています」「直感では~と思うんです」となります。グローバル会議で、まだ論理的な考察はしていないけれども直感に基づく感想をその場で共有する場面で使える表現です。
具体的には次のように使えるでしょう。
(グローバル会議の直前に)
A:Are you ready to present?
B: I have butterflies in my stomach!
A:発表の準備は万端?
B:緊張してるよ!
ぜひ使ってみてください!
★連載一覧はこちら
日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CRO・シミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。日本会議通訳者協会(JACI)・認定通訳者。立教大学(社会デザイン学 [博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳 [修士])卒。国連英検・特A級(外務大臣賞)、英検1級、全国通訳案内士。JACIのHPでコラム「製薬業界の通訳」を、『通訳翻訳ジャーナル』(2022-23年)でコラム「専門分野の通訳に挑戦【製薬編】」を連載。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版)、『ジェンダー研究と社会デザインの現在』(三恵社)がある。 立教大学・兼任講師/研究員、社会デザイン学会・理事、文学・環境学会 役員(広報)。趣味は小6から続けているテニス。