コロナを機に「教え業」も開始
街には日常が戻りつつある
コロナ禍の影響としては、通訳は2020年に合計19週間分の予約が入っていたのが全てキャンセルか延期になりました。以前はオンラインや電話での通訳は年に1回あるかないかでしたが、昨年3月以降は対面での通訳は4回のみ、あとはすべてオンライン(リモート)での通訳でした。
また、通訳の仕事で出会った方々から、「フランス語を勉強しようとして挫折しました」と言われたり、外国語の勉強の仕方についていろいろ質問された経験から、兼ねてから効率の良い勉強の仕方を伝える機会はないものか、と思っていました。そこで、コロナ渦で通訳案件が激減したこの機会にフランス語を教える活動をスタートさせました。黙々とデスクで作業する翻訳の仕事が多くなってしまったので、人との接触を求めて始めたのですが、始めてみると楽しく、教えることで自分も成長できたと感じています。
現在(※2021年7月初め)は、屋外でのマスク着用義務と夜間外出禁止が解除され、カフェやレストランのテラスは人でいっぱいで、街に活気が戻ってきた気がします。まだ屋内はマスクの着用が義務付けられていますし、スーパーや店舗の入り口には常に消毒ジェルが置いてあるため、コロナ禍が終わったという感はありませんが、陽光の明るいこの時期、屋外で気持ち良く過ごせますから、閉塞感や抑圧感はずいぶん軽減されたと思います。
<ある1日のスケジュール>
7:30 起床、ネットで新聞を読みながら朝食
8:15 リモート通訳のためのスタンバイ開始
*マイクテストや、クライアントとの最終打ち合わせ・確認などを行う。
10:30 通訳終了。事務仕事を済ませたのち、昼食
*通訳エージェンシーへの報告や、クライアントへのお礼、見積りや請求書の作成、次の通訳用の資料探しなど。
13:45~18:30 翻訳作業(途中で休憩を挟みつつ)
18:30~21:00 料理、夕食、家族団欒
*夕食後には翻訳作業や、自分のための勉強をする。
24:00 就寝
※ 写真/ヴァショー犬飼玲子さん提供