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2023.05.12 UP

第50回 nice-to-have / ♪こんなこといいな できたらいいな

第50回 nice-to-have / ♪こんなこといいな できたらいいな

ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。

無限に資金があるわけではないので、ビジネスではプライオリティを付けることが重要です。その際の1つの基準が、「絶対に必要なもの」と「あったらいいもの」の間の線引きでしょう。グローバルビジネスの英語では前者を“a must-have”、後者を“a nice-to-have”と言い表します。特に後者は頻出ですので、覚えておきましょう。

ちなみに、私の“nice-to-have”のイメージは、『ドラえもんのうた』(歌い手:大杉久美子)の冒頭の歌詞「こんなこといいな できたらいいな」です。今すぐ必須ではないけれども、あったらいいな、という事柄については、ぜひ“a nice-to-have”を使ってみてください。

具体的には次のように使えるでしょう。

A:I need additional funding for the new project.
B:Is it a must-have or a nice-to-have?

A:新規プロジェクトで追加の資金が必要なのですが。
B:それは絶対に必要なものか、それともなくても何とかやっていけるものですか?

ぜひ使ってみてください!

森田系太郎
森田系太郎Keitaro Morita

会議通訳者・翻訳者。日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CROのシミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。上智大学(法学[学士])、立教大学(異文化コミュニケーション学[修士]、社会デザイン学[博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳[修士])卒。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版、2017年)がある。日本会議通訳者協会(JACI)理事で、JACIのホームページでコラム「製薬業界の通訳」を連載中。立教大学・兼任講師/研究員、英検1級・全国通訳案内士・国連英検特A級保持者(外務大臣賞)。 趣味は小6から続けているテニス。