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2023.05.12 UP

第46回 delta / デルタ(三角州)だが「差(分)」という意味もある

第46回 delta / デルタ(三角州)だが「差(分)」という意味もある

ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。

もともとはギリシャ文字で、「△」マークでも示される単語、“delta”。中学か高校の地理の授業で「デルタ(三角州)地帯」について習ったと思いますが、グローバルなビジネス会議で“delta”と出てきた場合は、ほとんどが「差(分)」という意味になります。

もちろん、「差」と言った場合には“difference”や、場合・文脈によっては“discrepancy”も使えますし、「大きな差」という場合は“gulf”という単語も使えますが、“difference”ばかり使っていたのでは芸がないので(笑)、この“delta”も皆さんのボキャブラリーに加えてみてください。

具体的には次のように使えるでしょう。

A:The revenue has changed positively since last year.
B:What is the delta between the changes?

A:収益は昨年から上向きです。
B:どのくらい上向きになったのかな?

「delta」ぜひ使ってみてください!

森田系太郎
森田系太郎Keitaro Morita

会議通訳者・翻訳者。日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CROのシミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。上智大学(法学[学士])、立教大学(異文化コミュニケーション学[修士]、社会デザイン学[博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳[修士])卒。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版、2017年)がある。日本会議通訳者協会(JACI)理事で、JACIのホームページでコラム「製薬業界の通訳」を連載中。立教大学・兼任講師/研究員、英検1級・全国通訳案内士・国連英検特A級保持者(外務大臣賞)。 趣味は小6から続けているテニス。