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2023.05.12 UP

第42回 park / 物事をいったん「駐車」する

第42回 park / 物事をいったん「駐車」する

ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。

会議の中でどうしても結論が出ず、棚上げする必要がある議題が出てくること、ありますよね。そういったときに便利な動詞が“park”。直訳すれば「駐車させる」ですが、ビジネスシーンでは「(議題を)棚上げする」「ペンディングにする」という意味でよく使われます。

まるで車のように議題を一時的に駐車場に置いておき、後で取りに来る=再び議論する、ということから来ているのでしょう。「棚上げする」という意味では、“shelve”“table”といった動詞も便利ですので、合わせて覚えておきましょう。

具体的には次のように使えるでしょう。

A:We cannot reach a conclusion today. We need to schedule another meeting.
B:We can park this item for now.

A:今日は結論は出ないね。また会議を開く必要ありだね。
B:今日のところはこのトピックは棚上げしましょう。

ぜひ使ってみてください!

森田系太郎
森田系太郎Keitaro Morita

会議通訳者・翻訳者。日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CROのシミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。上智大学(法学[学士])、立教大学(異文化コミュニケーション学[修士]、社会デザイン学[博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳[修士])卒。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版、2017年)がある。日本会議通訳者協会(JACI)理事で、JACIのホームページでコラム「製薬業界の通訳」を連載中。立教大学・兼任講師/研究員、英検1級・全国通訳案内士・国連英検特A級保持者(外務大臣賞)。 趣味は小6から続けているテニス。