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2023.05.12 UP

第39回 moving parts / 「可動部分」がビジネスで使われると

第39回 moving parts / 「可動部分」がビジネスで使われると

ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。

ビジネスの会議で、スケジュール的に未確定な要素が多いとき、ありますよね。もちろん“uncertain / uncertainty”という言葉で処理してもいいのですが、そこに付け加えてもらいたいのが“moving parts”。直訳すれば「(機械などの)可動部分」ですが、ビジネスで使われると「未確定要素」という意味になります。「動いている部分がある」という意味から派生したのではないかと想像しています。

具体的には次のように使えるでしょう。

A:It seems there’re a lot of moving parts in your schedule.
B:Yeah, you’re right.

A:君のスケジュールには未確定要素がかなり多いようだね。
B:そうなんだよね。

ぜひ使ってみてください!

森田系太郎
森田系太郎Keitaro Morita

会議通訳者・翻訳者。日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CROのシミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。上智大学(法学[学士])、立教大学(異文化コミュニケーション学[修士]、社会デザイン学[博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳[修士])卒。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版、2017年)がある。日本会議通訳者協会(JACI)理事で、JACIのホームページでコラム「製薬業界の通訳」を連載中。立教大学・兼任講師/研究員、英検1級・全国通訳案内士・国連英検特A級保持者(外務大臣賞)。 趣味は小6から続けているテニス。