サン・フレア アカデミー<br>特許翻訳 初級・中級 

産業翻訳のあらゆる需要に対応した各種講座を開講
本気でプロをめざす人のためのサポート体制も万全

細かいレベル分け設定でスキルアップがスムーズに

サン・フレア アカデミーは、創業50年を超える翻訳会社㈱サン・フレアが運営する翻訳者養成スクールだ。ここでは多岐にわたる産業翻訳のあらゆる需要に対応できるよう、分野ごとにさまざまな講座を開講している。

各講座とも経験豊富な現役翻訳者が講師を務め、実務で培ったさまざまなノウハウを指導。テキストは同校のオリジナルで、プロになった後も参考書として活用できる実践的な内容となっている。

講座はそれぞれ〈初級・中級・上級・実践〉と細かくレベル分けがされており、スムーズにスキルアップできるだけでなく、どのレベルからでも学習を始めることが可能だ。また、どの講座も通信科と通学科を備えているので、学習者の環境にあわせて無理なく学習が続けられる。

プロ翻訳者のための登竜門TQE合格で翻訳者デビューも

同スクールは人材発掘にも力を入れており、年に3回、翻訳実務検定「TQE」を実施している。一定以上のスコアを取得した合格者は、親会社である㈱サン・フレアに翻訳者として登録できる。翻訳者としての道が拓けるだけでなく、学びや仕事の両面でサポートが受けられるため、「TQE合格」を目標に翻訳学習に励む受講生も少なくない。

今回は、通学・オンライン科の初級講座「はじめての特許翻訳」と中級講座「特許明細書A(IT・電気・機械)」を担当する住田佐知先生と、同講座を修了した受講生の森島美音子さんに講座などについて対談していただいた。

住田佐知先生
住田佐知先生Shumita Shachi

早稲田大学第一文学部英文学専修卒業後、電機メーカーに就職。結婚を機に退職後、サン・フレア アカデミー通信科「特許明細書A」基礎(現・中級)講座、同「専門」(現・上級)講座を 修了して2007年、登録翻訳者に。現在、通学・オンライン科「初級講座 はじめての特許翻訳」「中級講座 特許明細書A(IT・電気・機械)」を担当。

森島美音子さん
森島美音子さんMorishima Mineko

獨協大学外国語学部英語学科卒業。2023年1月より、サン・フレア アカデミーで住田先生の担当するオンライン科の初級講座「はじめての特許翻訳」、中級講座「特許明細書A(IT・電気・機械)」を修了。2023年10月より通信科の上級講座「特許明細書A」を受講中。

初級では「原文に向き合う」姿勢を学び、
中級では幅広い知識に触れて大きな達成感も

体験授業に惹かれて受講 講座修了後は大きな達成感も

住田佐知先生(以下、住田):森島さんは私の担当する初級講座「はじめての特許翻訳」(以下、初級講座)と中級講座「特許明細書A(IT・電気・機械)」(以下、中級講座)を受講されていましたが、どうして本講座を受講しようと思われたのですか。

森島美音子さん(以下、森島):私はしばらく専業主婦をしていたのですが、子どもが小学生になり、勉強を頑張っている姿を見て「私も負けてられないな」と思ったのが受講のきっかけです。そこで、以前から興味のあった「翻訳」を学びたいと思い、サン・フレア アカデミーの体験授業をいくつか受けてみました。中でも住田先生の初級講座の体験授業がとてもわかりやすく、「特許翻訳はパズルのようで、パチッとはまるととても面白いんですよ」とお話しされていたのが印象的で、先生が面白いというなら信じてやってみようと思い受講を決めました。

住田:体験授業で興味をもっていただいたのは嬉しいですね。私の担当する初級講座はまず、身の回りにあってイメージしやすい題材の課題に取り組み、特許文書の独特な文体に慣れていただくこと、そして、学習初期のこの段階で、原文に向き合うことの意味と重要性を理解していただくことを意識しています。また、中級講座では、電気、機械、ITの各分野の課題に取り組むことで、幅広い分野に対応できる翻訳力の向上と高い品質の翻訳文の作成を授業の到達目標にしています。受講生の立場から見て、難しいところはありましたか?

森島:特許翻訳に触れたのは初級講座が初めてだったので、毎回、特有の訳し方のルールなどを吸収し、それを翻訳課題に生かしていく、という感じでした。ただ、ルールについては住田先生が丁寧に説明し、文法上の細かい疑問にも一つひとつ回答してくださるので特に難しさは感じませんでした。中級講座はさらに学ぶ内容が増え、深く、広くなったので、毎週の課題をどうにか頑張って提出していた感じです。講座がすべて終わった時はマラソンを走り切ったような達成感がありました。

住田:将来、実務にあたるようになれば、頼れるのは基本的に自分だけですので、講座では極力、受講生が自ら考え、気づき、導き出すことができる授業を心がけています。森島さんがご自身の力で学習に取り組み、達成感を感じられたのであれば、とても嬉しいです。

森島:住田先生からは本当に多くのことを学びました。初級講座では、「原文に向き合うこと」を教わり、先生にアドバイスしていただいた自作の辞書も作り、これらは今も続けています。中級講座では先生がよく「他の方の訳文のいいところを参考にするように」とおっしゃっていたので、他の受講生のいいところはどんどん吸収するように努めました。

サン・フレア アカデミーの講座で使用されているテキスト
サン・フレア アカデミーの講座で使用されているテキスト。各講座において学ぶべきことがテキストとしてまとめられており、体系的に翻訳スキルを習得することができる。通学(オンライン)・通信講座どちらも共通で使用されている。

講座での学びを生かし翻訳者をめざしてTQEに挑戦

住田:森島さんの初回の答案を拝見した時は、細やかな性格で、丁寧に物事に取り組む姿勢をお持ちの方、という印象を受けました。その予想は的中し、初級講座で学習をスタートされてから授業を重ねるごとにめきめきと上達され、中級講座の2回目の課題では、ほぼパーフェクトな答案を提出してこられました。「授業で学習した内容を生かして訳文にどんどん反映していってください」と申し上げたことを確実に実践されていますね。

森島:ありがとうございます。現在学んでいる上級講座の「特許明細書A(IT・電気・機械)」では、特に電機の分野では難しさを感じていますが、諦めずに少しずつでも勉強を進めて理解を深めていきたいです。この講座を修了したらサン・フレアのTQEに挑戦して、そこから翻訳のお仕事につながればと思っています。

住田:TQEに合格すれば登録翻訳者への道も開かれるので、ぜひ頑張ってください。私は常々、「翻訳者は製造工程を担う重要なポジションにある」という意識を持って仕事にあたっています。最終的に良い製品をお客様に納品できるかどうかは、製造工程での品質にかかっていると言っても過言ではないからです。また、良い製品を生み出すためには、良いチームワークも必要なので、プロジェクトマネージャーさんとの迅速かつ良好なコミュニケーションも大切にしています。

森島:そうなのですね。ぜひ、今後の参考にさせていただきます。私は特許翻訳を勉強していく中で、英語力はもちろん、特許翻訳の技術、明細書の各分野の知識も必要とされる大変なお仕事だということがわかりました。今後も英語力の維持・向上と特許翻訳の勉強、そして各分野の情報収集など、楽しみながら取り組んでいけたらと考えています。TQEに合格して翻訳のお仕事ができるのが理想ではありますが、もし不合格になったとしても、どこか特許事務所でお仕事をさせていただくのもいい経験になるかもしれません。

住田:私が特許翻訳者をめざして学習をしていた当時、特に印象深かったのが「特許翻訳という仕事は、5年や10年は序の口。一生勉強です」という当時の先生の言葉です。あれから15年以上経ちましたが、これはずっと私の心の中にあり続けています。森島さんにも高い志を持って活躍していただきたいと願っています。

森島:ありがとうございます。これからも今まで教えたいただいたことを生かして頑張ります。

ここもチェック
プロになるためのサポート体制合格すれば登録翻訳者に!翻訳実務検定TQE®

年3回実施している翻訳検定試験。優れた翻訳能力を持つ人を「翻訳実務士Ⓡ」として認定し、広く活躍の場を提供している。点数に応じて1〜5級の判定を行い、合格者(3級以上)を㈱サン・フレアに翻訳者として登録。過去30年で約6000人の翻訳者が誕生している。

試験は7言語20科目(16分野)で実施され、希望する分野と言語ごとに受検できる(複数選択可)。誰でも受検でき、在宅での受検となる。試訳・ポイント解説・個別コメント付きで結果が通知されるので、活躍の場を求めている人はもちろん、実力を計りたい人にも有益な試験だ。

コース紹介

初級講座
はじめての翻訳文法/はじめての翻訳技法/はじめての特許翻訳 ほか
中級講座
医学・薬学/IT・通信/特許明細書A/特許明細書B/英訳の基本Ⅰ ほか
上級講座
医学・薬学/IT・通信/特許明細書A/特許明細書B/英訳の基本Ⅱ ほか
特別講座
治験和訳演習(臨床・非臨床)/金融・経済英訳演習/PC&Web活用講座 ほか

問い合わせ先
サン・フレア アカデミー
TEL:03-6675-3965
事務局受付時間 (日曜日/祝日 : 休校)
【平日】9:30~18:30 【土曜日】9:00~18:00
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