在学中から翻訳者デビュー

現役の翻訳者が実践的に指導
在学中でも翻訳者デビューがかなう制度あり

 同時通訳者養成所として1966年にスタートしたインタースクール。以来、60年近くの長きにわたり、国際舞台で活躍する優秀な通訳者・翻訳者を輩出してきた。同校の強みは、通訳翻訳会社のインターグループを母体にもつこと。⼈材育成と現場経験の双方向のサイクルを「インターメソッド」と呼び、成績優秀者には「プレ登録制度」により在校時から仕事が発注されるなど、スクール受講生に数多くの活躍の舞台が提供されている。

 翻訳コースは、翻訳の土台となる読解力や調査方法などを身につける「翻訳準備科」、正確に相手に伝える技術の習得をめざす「産業翻訳コース本科」、洗練された高品質な訳出をめざす「産業翻訳コースプロ実践科」の3レベルがあり、段階的なカリキュラムを通じてプロの作法と技術を学ぶ。講師は全員が業界の第一線で活躍する現役翻訳者。インターグループで扱う案件の中で、需要が多いものを研究して開発したオリジナル教材を使用しているため、より実践に即した翻訳技術を習得することができる。広報、IR、経営、技術、法務関連など扱う分野が幅広いことも魅力だ。また最上位レベルの「プロ実践科」では、翻訳者にとって必須の翻訳支援ツール(CATツール)の使い方についてもレクチャーされる。翻訳コースは、いずれも双方向型のオンライン授業で実施され全国どこからでも受講できるのもうれしい。

修了生インタビュー
プロ実践科在学中に翻訳者デビュー 学習と仕事が直結しているのが魅力

小島宏毅さん
小島宏毅さんKojima Hiroki

産業翻訳コースの修了生。2018年4月、インタースクール受講開始。その後着実に進級し、プロ実践科在学中の2020年12月にプレトライアル合格。産業翻訳者としてプロデビューする。2023年3月プロ実践科修了ののちトライアルに合格。現在はフリーランスの翻訳者・通訳ガイドとして活躍中。

Q 産業翻訳者をめざしたきっかけと、インタースクールを選んだ理由を教えください。
 もともと通訳ガイドとして働いていて、英語力を磨こうと通訳基礎科(現:通訳翻訳のための英語専修科)に入学しました。インタースクールは現役で活躍しているプロから学べること、通訳・翻訳エージェンシーを母体に持つスクールであること、通訳基礎科でも「聞く(リスニング)」「話す(スピーキング)」「読む(リーディング)」「書く(ライティング)」の4技能すべてを習得できるのが魅力でした。実際に勉強を始めてみると、新しい知識を習得したり調べ物が好きな自分には翻訳のほうが向いているのではないかと思いました。面談で、先生からも「翻訳のほうが、個性が生きるのではないか」とアドバイスされたこともあり、本格的に産業翻訳を学ぶことにしました。

Q インタースクールで学んだ利点は何ですか?
 先生方が現役の翻訳者のため、調べ物の仕方やどうすればしっかりとした日本語にアウトプットできるかなど、現場で培った知識やプロとしての心構えを学べました。また、個々の受講生についてきちんと適性や能力を把握しサポートしてくれると感じました。プレ登録採用試験(プレトライアル)を受けないかと声をかけてくださった時は、私が提出した課題をきちんと評価してのことだと納得できましたし、プレトライアル合格後に受注した案件は、私がこれまで社会人として経験したことが生かせる分野のものが多く、コーディネーターも私の特性を把握してくれていると思えました。

 私はプロ実践科在学中にプレ登録制度でプロデビューしたのですが、これは通訳・翻訳エージェンシーを母体に持つスクールだからこそだと思います。スクールで学んだことが仕事に直結すると感じられるので、プロへの道が見えすいと感じました。CATツールについてしっかり学べたことも、プロデビュー後に役に立っています。

Q 今後の目標を聞かせてください。
 インタースクールでは、IT、観光、医療、法律、金融などさまざまなテーマについて学べました。日常生活では目にする機会の少ないテーマについて、課題を通して調査することで興味を持つことができました。新しい分野に関する知識を得ることは、翻訳者の楽しみの一つだと感じていますので、今後は得意分野であるITや観光に加えて、新しい分野にも挑戦したいと思います。フリーランスの翻訳者は定年がありませんので、産業翻訳者として細く長くしぶとく仕事を続けていきたいです。

プレ登録制度で、在学中から翻訳者デビューを果たし、産業翻訳コースを修了した小島さん、
翻訳コーディネーターともよく連携を取りながら翻訳者として着実にステップアップしている。

スクール担当スタッフインタビュー
プレ登録制度でスムーズなプロデビューをサポート

小野美加子さん
小野美加子さんOno Mikako

翻訳コース担当。カリキュラムの作成や㈱インターグループの翻訳部と連携して受講生のサポートを行っている。

Q 翻訳コースの特徴を教えてください。
 当校の翻訳コースは産業翻訳者の育成に特化したコースです。「翻訳準備科」、「産業翻訳コース本科」、「産業翻訳コースプロ実践科」の3レベルがあります。初めて翻訳を学ぶ方が多い「翻訳準備科」では、翻訳とは何かを考え、自然な表現になっているか、単語の置き換えになっていないかなど、日英・英日両方の翻訳技術の基礎を固めます。

 産業翻訳コースからは日英・英日クラスに分かれ、市場ニーズに合わせたオリジナル教材を使用し実践的な翻訳をしていきます。本科では正確に相手に伝えることを重視し、プロ実践科では商品として求められる高度な表現力の習得をめざします。授業はオンライン双方向型授業のため、課題に対する講師のフィードバックや受講生同士、訳出過程について議論していきます。一方的な解説だけではなく、講師、受講生それぞれから学びを得ることができることも特徴の一つです。またプロ実践科の優秀生には在学中からプレ登録をご案内し実践の場を提供しております。

Q プレ登録とは何ですか?
 産業翻訳者になりたくとも、実務未経験の場合、翻訳会社に登録できないことも少なくありません。本制度は翻訳コース在学中から実践経験を積み、スムーズなプロ翻訳者デビューを支援する制度です。講師が受講生の中からプロとして仕事ができる実力を持っている方を見極め、プレ登録の案内をします。プレ登録採用試験(プレトライアル)に合格するとインターグループの翻訳部コーディネーターより仕事が発注され、報酬も発生します。コーディネーターは事前に合格者と面談した上で、各人の専門性と実力を勘案して案件を依頼しています。またプレ登録でのお仕事は、納期のあまり厳しくないもの、翻訳後にネイティブチェックと第三者チェックの工程が担保されているものなどをコーディネーターが判断し発注しています。チェック済の原稿は本人にフィードバックして今後のために役立てていただくようにしております。

Q 産業翻訳をめざす方にメッセージをお願いします。
 インターグループは全国に5拠点あります。受注案件は地域によって違い、たとえば東京なら海外の投資家に向けてアピールする金融関係の案件が多く、名古屋なら技術文書、大阪なら医療・医薬、というように特定分野によらずさまざまな案件を受注しています。登録翻訳者の方のバックグラウンドや居住地もさまざまで、場所や経験にとらわれない働き方ができます。

 英語のブラッシュアップをしたいからという気持ちで基礎クラスに入学したものの、現役の講師から聞いた話がきっかけで産業翻訳者を志望するようになり、実際にプロデビューした方もいらっしゃいます。英語が好きで少しでも翻訳に興味あるという方には、積極的に門をたたいていただきたいと思います。

サポート体制について
在学中にプロデビュー プレ登録制度
インタースクールならではのキャリア支援制度に、プレ登録がある。これは、成績優秀な受講生を講師が推薦し、合格すれば在学中でも翻訳者としてデビューできるというもの。せっかくスクールで産業翻訳を学んでも、実務経験がなければ翻訳者採用試験を受験できない会社も多いが、この制度を使えば在学中に実務経験を積めるため、スムーズなプロデビューにつながる。もちろん「産業翻訳コースプロ実践科」修了生には㈱インターグループの翻訳者採用試験「トライアル」の受験資格が付与される。創設以来多くの修了生がインターグループで翻訳者として活躍しており、プロへの道筋が明確に示されていることが魅力だ。またインターグループは、社内翻訳者や秘書など高度な語学力を必要とする職種の人材派遣を行っているため、各受講生のキャリアプランに合わせて積極的に仕事を紹介している。

産業翻訳関連のコース紹介
翻訳準備科
産業翻訳コース【英日】(本科・プロ実践科)
産業翻訳コース【日英】(本科・プロ実践科)
通訳・翻訳のための英語専修科 (Basic/Intermediate/Advanced)
通信講座:インターeスクール 契約書/金融・IR翻訳 ほか

問い合わせ先
インタースクール
オンライン事務局
0570-067-551
school-online@intergroup.co.jp

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03-5549-6910 
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