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2024.01.29 UP

サン・フレア アカデミー 上級講座 医学・薬学

サン・フレア アカデミー 上級講座 医学・薬学

臨床系、基礎医学、医薬品、医療機器などの医学論文を中心とした題材で翻訳を学ぶ

こんな学校です!
サン・フレア アカデミーは、実務翻訳で50年以上の実績を誇る㈱サン・フレアが運営する翻訳者養成スクールだ。産業翻訳の多様な分野をカバーした講座はレベル別に分かれており、初級者から上級者まで幅広く対応。通学科・通信科ともに各分野のスペシャリストである現役翻訳者が講師を務め、実践的な指導を行っている。「医学・薬学」分野は、初級から実践まで4レベルの講座があり、段階を踏んで専門知識や翻訳スキルを高められるように設計されている。今回は、上級講座「医学・薬学」のオンライン授業をレポートする。

訪問クラス 上級講座 医学・薬学

医療機器分野10種の文章を文脈に即して日英翻訳

渡辺理恵子先生が指導する上級講座「医学・薬学」では、医学論文を中心に構成したオリジナルテキストを使い、日英翻訳と英日翻訳の両方を学ぶ。この日は、日英の課題として医療機器分野から10種の文章が取り上げられた。初めに渡辺先生から課題文を訳す上で注意すべき点について詳しい解説があり、その後、受講生一人ひとりの訳文の検討に移った。

「…書面により治験責任医師および倫理委員会に知らせるものとする」という1文では、「…ものとする」の部分を英語でどう表現するかが難しかったようだ。多くの受講生は〈he/she should notify…〉〈he/she shall inform…〉などのように助動詞のshallやshouldを使っていたが、渡辺先生が提案したのは助動詞will だ。「willの『指図』の用法もチェックしておきましょう。shallは契約書などの法律文書でよく使いますが、shallを使うと非常に硬い表現になります。ここではwillを使うほうが無難ですね」と両者のニュアンスの違いを説明した。

「メニューバーからプリント(PRINT)を選んで、データとグラフが記載された報告書を2部印刷してください」の1文では、動作が1回で終わるか複数回に及ぶかが話題になった。受講生の訳文では〈Select PRINT from the menu bar to print two copies…〉などのようにto不定詞が使われていたが、渡辺先生は「to不定詞とandを使い分ける必要がある」と指摘する。「動作が1回で終わる時はto不定詞を使いますが、複数の工程になる時はandを使います。課題文では、まずPRINTを選び、そのあと印刷部数を2部に設定することになっていますから、この場合はandのほうが適切です」という詳しい解説を聞いた受講生は、全員が納得の表情を浮かべていた。

産業翻訳には、数字や記号の表記の仕方について細かなルールがある。渡辺先生は折にふれ、「基本ルールとして、数字と単位記号の間には半角スペースが入ります」「温度記号(℃)とパーセント記号(%)は例外で、数字との間にスペースは入りません」などと具体例を示しながら、より実践的な指導を行っていた。

サン・フレア アカデミー上級講座 医学・薬学授業風景

臨床論文の英日翻訳で簡潔で明瞭な訳文作成を学ぶ

英日の課題は「Safety and tolerability of donepezil 23 mg in moderate to severe Alzheime’r s disease」というタイトルの臨床論文から出されており、アルツハイマー病治療薬の臨床試験に関する内容になっている。日英の時と同様にはじめに渡辺先生から解説があり、その後、受講生の訳文を検討するという流れだ。

〈…demonstrated a significantly greater cognitive benefit…〉を「有意な認知機能改善が示された」と訳した受講生は多かったが、渡辺先生は「benefitの訳し方をよく考えましょう」と投げかける。ここで渡辺先生は同薬の添付文書を画面共有し、「効能・効果」欄に「症状の進行抑制」とあることを伝える。「benefitは内容によって『効果』と訳すことはありますが、今回のアルツハイマー治療薬の場合は進行を遅らせるだけです。ここでは副作用が少なかったという意味でbenefitが使われていますので、『効果』『改善』『向上』の訳語は使わず、『有意に高い有益性』などと訳すほうが良いでしょう」と解説し、文脈や状況に適した訳語を選ぶよう注意を促した。

簡潔で明瞭な訳文に仕上げるためのアドバイスもある。「ドネペジル10㎎/日の服用を継続した患者と比較して、ドネペジル23㎎/日に増加した患者では」と原文どおり「ドネペジル」を2回繰り返している受講生には、「『ドネペジル』を共通項にしてまとめてもいいですね。『ドネペジルを10㎎/日で継続した患者と比較して、23㎎/日に増加した患者では』とすると簡潔な文章になります。この手法は覚えておくと便利です」と、渡辺先生は上級者向けの実践的な翻訳テクニックを披露した。このほか、「23㎎/日に増量した群」「10㎎/日で継続した群」のように並列を意識して訳すと、より臨床論文に適した文章になると説明した。

授業中は、専門知識の習得に役立ちそうな学術書や辞書、ウェブサイト等の紹介もあった。受講生にとってはこの講座がリサーチ力を高める機会にもなりそうだ。医学・薬学は高い専門性が求められる分野だが、どの受講生も意欲的に授業に取り組んでいた。

サン・フレア アカデミーのオリジナルテキスト
各講座やレベルに合わせたオリジナルテキストで実践的な翻訳テクニックが学べる。

講師からのメッセージ

渡辺理恵子先生
渡辺理恵子先生Watanabe Rieko

早稲田大学卒。大手企業勤務を経て、サン・フ レア アカデミーの「医学・薬学英語科」で翻訳を学ぶ。現在は、フリーランス翻訳者として活躍するかたわら、同校の講師を務めている。『非侵襲的人工呼吸法ケアマニュアル』他、訳書多数。

自分の頭で考えて解決できる 足腰の強い翻訳者になりましょう

英文解釈と翻訳には、大きな違いがあります。英文解釈は自分が理解できればそれでいいのですが、翻訳は商品であり、そこには読者が存在します。読む人のことを考えて訳文を作成することが第一ですから、客観的な厳しい目で自分の訳文を読めるようになっていただきたいと思います。医薬翻訳でいちばん大事なのは正確性です。単位や目的語を間違えると事故につながりますので、正しく解釈して正確に訳すことを常に心がけてください。

私の授業では、「どういう調査を行ったか」「その情報ソースは信頼できるか」「なぜその訳語を選んだか」ということを問いかけ、受講生の皆さんに考えていただくようにしています。受講中は講師やクラスメイトから教わることができますが、修了後は独力で学び続けていかなければなりません。そうした状況でも、自分の頭で考えて解決できる、足腰の強い翻訳者になっていただきたいですね。

受講生に聞く!

上級講座 医学・薬学 受講生
雨宮弘次さん Amemiya Koji

字幕翻訳に興味はあるものの、仕事の都合で通学や双方向型のオンライン授業を受けるのは難しい状況でした。そんな時、自分のペースで学習でき、実践的な指導をしてくれる映像テクノアカデミアの字幕翻訳Web講座を知り受講を決めました。「作品のサビの部分はどこかを考え、心の琴線に触れるような台詞を考えてみる」という岡田壮平先生のアドバイスを胸に、まずはトライアルに合格し、将来的には海外ドラマの翻訳ができるようになりたいです。

ここもチェック

翻訳実務検定(TQE)がプロデビューへのパスポートに
「翻訳実務検定(TQE)」は、サン・フレア アカデミーが年3回(6月・10月・2月)実施している翻訳の実務対応力をはかる検定試験。これまでに約3000人の翻訳者が誕生し、㈱サン・フレアの登録翻訳者として仕事の機会を得ている。

充実の翻訳セミナー
毎月2~3回、多岐にわたるテーマで短期集中型のセミナーを開催している。初学者から上級者まで、レベル別・テーマ別に気軽に受講できるラインナップになっている。

翻訳実務検定(TQE)
受験科目はITや電気、機械など15分野・19科目あり、英語だけでなく多言語(韓国語、中国語( 簡体/繁体字)、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語)で受験できる。

講座紹介

初級講座
翻訳の基礎的な技法や、文法知識など分野を問わず応用できるテクニックの習得をめざす。
はじめての翻訳文法〈超入門編〉
はじめての翻訳文法
はじめての翻訳技法
はじめての特許翻訳
はじめての技術翻訳A/B

中級講座
各分野の基本的な専門知識、専門用語、翻訳表現を習得する。
医学・薬学、IT・通信、特許明細書A/B、金融・経済、法務・契約書、電気、機械、化学、環境、英訳の基本Ⅰ

上級講座
中級講座で習得した専門知識と翻訳テクニックをベースに、テキストの課題を通してより実践的な翻訳テクニックの習得をめざす。
医学・薬学、IT・通信、特許明細書A/B、金融・経済、法務・契約書、電気、機械、化学、環境、英訳の基本Ⅱ

特別講座
TQEやトライアル合格をめざしている人、翻訳実務で使えるワンランク上の翻訳テクニックを習得したい人を対象とした講座。
治験和訳演習(臨床・非臨床)、治験英訳演習(臨床)、医療機器和訳演習、金融・経済英訳演習、PC&Web活用講座、翻訳デジタル校正(※PC&Web活用講座、翻訳デジタル校正は通学のみ)

※その他に実践講座、短期講座、動画講座など

お問い合わせ先
サン・フレア アカデミー
〒160-0004
東京都新宿区四谷4-7 新宿ヒロセビル2F
TEL:03-6675-3965 
事務局受付時間( 日曜日/祝日: 休校)
平日 9:30~18:30 
土曜日 9:00~18:00

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