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2025.11.21 UP

講座から翻訳者としてデビュー‼
フェロー・アカデミーで「出版翻訳」を学ぶ

講座から翻訳者としてデビュー‼<br>フェロー・アカデミーで「出版翻訳」を学ぶ

実践的なゼミと出版社への紹介サポートがデビューを支えた

実務・出版・映像の3大ジャンルが学べるフェロー・アカデミー。ライブ配信、通学、通信という3つの学習形式が用意され、その学びやすさが好評だ。

出版翻訳コースでは、初級から上級までレベル別に講座を設置。現役翻訳家が各出版ジャンルの翻訳で求められるノウハウや心構えを丁寧に指導している。なかでも上級のゼミクラスはプロ養成に特化。例えば児童書の翻訳を学ぶ「こだまゼミ」(対談記事参照)では、原書のあらすじと所感をまとめる「シノプシス」の作成と翻訳演習を軸に、実践的な学習を行っている。
またサポートも充実しており、受講生の活躍を後押しする「受講生×出版社 紹介サポート」はそのひとつ。随時開催するシノプシスコンテストの優秀者と出版社をつなげる仕組みで、これまでに50名以上を紹介しており、リーディングや翻訳の仕事を得た受講生も少なくない。出版翻訳志望者には心強いスクールだ。

フェロー・アカデミーに学び、出版翻訳者の仲間入りを果たした下村万実さん。プロへの狭き門をこじ開け、「憧れ」を実現できたのはなぜか。努力と挑戦の道のりを、恩師のこだまともこ先生との対談を通じて振り返っていただいた。

こだまともこ先生
こだまともこ先生Tomoko Kodama

出版翻訳コース上級 「こだまゼミ」「こだま特別ゼミ」担当 こだまともこ先生 児童文学翻訳家。『クレンショーがあらわれて』(フレーベル館)、「ダイドーの冒険」シリーズ(冨山房)、『ウサギとぼくのこまった毎日』『ふしぎなしっぽのねこ カティンカ』(徳間書店)、『ビーバー族のしるし』、『テディが宝石を見つけるまで』(あすなろ書房)、『スモーキー山脈からの手紙』(評論社)、『ぼくが消えないうちに』(ポプラ社)など訳書多数。

下村万実さん
下村万実さんMami Shimomura

英日翻訳者。大学卒業後、特許事務所で約9年間勤務。翻訳学校で実務翻訳を1年半勉強し、2014年10月から特許翻訳者として働きはじめる。その後、2019年4月~2023年3月にフェロー・アカデミーの出版翻訳コース(ライブ配信講座および通学講座)を受講。「受講生×出版社 紹介サポート」で優秀なシノプシスに選出され出版社に紹介される。

下村さんの出版翻訳デビュー作!


闇に願いを
クリスティーナ・スーントーンヴァット 著/こだまともこ、辻村万実 訳
静山社(作品情報はこちら)/2024年3月発売

自由を求めて刑務所から逃げ出した少年ポンと、それを追う刑務所長の「完ぺきな娘」ノック。逃避行の先に手にするのは、罪か正義か――。ニューベリー賞候補となった感動のファンタジー。2025年10月には「10代がえらぶ海外文学大賞」で特別賞を受賞。(※「辻村万実」はペンネームです)

出版翻訳を基礎から学び、児童書翻訳に進路を定める

こだまともこ先生(以下、こだま):下村さんは私のクラス(上級「こだまゼミ」)の元受講生で、私との共訳である『闇に願いを』(静山社、2024年3月刊)でデビューされました。すでに特許翻訳者としてご活躍中でしたが、なぜ出版翻訳を学ぼうと思ったのですか。

下村万実さん(以下、下村):以前から憧れはあったのですが、地元の関西には本格的に出版翻訳を学べるスクールがありませんでした。ただ、2019年から2年間、東京に移り住むことになったので、思い切って通学してみようと。フェローに入学して4年間、基礎から出版翻訳を学びました。さまざまな出版ジャンルの翻訳を学ぶことで、経験を積むと同時に視野が広がったと思います。

こだま:いろいろやってみて、最終的に児童書を選ばれたと。

下村:はい。児童書の魅力に気づき、子どもたちにいい本を届けたいと思うようになりました。関西に戻った後は、新たに開講されたライブ配信講座を受講し、武富博子先生の講座「児童文芸」で勉強を続けました。

こだま:そこで武富先生の推薦を得て、私のゼミに進まれたのですよね。「こだまゼミ」の授業はいかがでした?

下村:前期(半年)で取り組んだ4作品のシノプシス作成が本当に大変でした。その分、シノプシスの書き方をしっかり理解できましたし、作品全体を深く読む練習ができたと思います。翻訳については、他の受講生の訳文にふれ、先生のコメントを聞くことで、自分とは違った視点で訳文の可能性を考えられたのが、とても勉強になりました。

こだま:他の人の訳を読んで、初めて気づくことは多いですよね。作者の心まで読み取り、いかに日本語で表現していくか。そこで翻訳の真価が問われるわけですから、訳文をクラス全体で検討することは、とても意味あることだと思います。

下村:感想がもうひとつあって、先生のクラスは圧倒的に読むのも訳すのも「量」が多かったです。プロとして活躍し続けるには、このくらいの量をこなして当然なんだと実感し、覚悟が生まれた気がします。

こだま:下村さんが真面目に課題に取り組んでいたことは、私が一番よく知っています(笑)。

サポートで夢を実現 師との共訳でプロの道へ

こだま:いろいろやってみて、最終的に児童書を選ばれたと。

下村:はい。児童書の魅力に気づき、子どもたちにいい本を届けたいと思うようになりました。関西に戻った後は、新たに開講されたライブ配信講座を受講し、武富博子先生の講座「児童文芸」で勉強を続けました。

こだま:下村さんのデビュー作となった『闇に願いを』は、フェローの「受講生×出版社 紹介サポート」がきっかけですよね。

下村:そうです。今回は児童書に強い静山社さんに紹介していただけるということで、合格の知らせを受けたときはとても嬉しかったです。その後、編集者さんとオンラインで面談した際、最近読んでおもしろかった本として『闇に願いを』の原書を挙げたところ、編集者さんも注目されていたそうで、シノプシスを作成することになりました。それだけでも驚きですが、まさかこだま先生といっしょに翻訳できるとは……。

こだま:静山社編集部の荻原華林さんには、今回の紹介サポートの立ち上げの段階からお世話になりました。本書の編集の際も、普通の翻訳書の二倍も手間をかけていただき、感謝しております。かなりボリュームのある作品でしたが、訳してみてどうでした?

下村:山あり谷ありのストーリーを強弱をつけて訳し通せたことは、本当にいい経験になりました。先生のサポートのおかげで、魅力あふれる登場人物たちに血を通わせることができたと思います。今年新設された「10代がえらぶ海外文学大賞」(※)の特別賞にも選ばれ、先生には感謝しかありません。

こだま:ラッキーなデビューになりましたね。とはいえ、仕事を続けてこそプロと言えるので、これからが本番です。せっかく出版社とのつながりができたのですから、積極的に持ち込みを続け、チャンスを広げていってくださいね。

下村:はい。いただいたご縁を大事にし、これぞという作品のシノプシスを書いて、どんどん持ち込んでいきたいと思います。

こだま:期待しています。最後に、これから出版翻訳者をめざす人にアドバイスはありますか。

下村:先生や仲間に。出会い、触発されたことで、人生が豊かになったと感じています。読書量が増え、言葉への感度が上がり、人間関係が広がって、訳書を出すこともできました。ライブ配信講座であればどこからでも受講できるので、出版翻訳に興味があるなら、まずは始めてみるのがいいと思います。

こだま:そうですね。仲間がいればこそ、互いに励まし合い、互いに刺激を受けながら勉強を続けていくことができます。私自身、授業のたびに新しい発見があって、とても楽しい。授業の意義は、そこにあると思いますね。

※ 10代がえらぶ海外文学大賞:「もっと10代の読者に海外文学を」という思いから2025年に新設された文学賞。読者推薦と選考委員によって選ばれたノミネート作品の中から、10代の投票によって賞が決定する。公式サイト https://www.10daikaigaibungaku.com

※ 取材/金田修宏 提供/フェロー・アカデミー

フェロー・アカデミー 「出版翻訳コース」講座紹介

【初級】
・出版基礎[ライブ配信]
・出版基礎(ライト版)[通信]

【中級】
・フィクション[ライブ配信]
・出版総合演習[ライブ配信]
・絵本の翻訳[ライブ配信] ほか

【上級】
・こだまゼミ[ライブ配信]
・芹澤ゼミ[ライブ配信] ほか

※上級は受講条件を満たした方のみ受講可能です。

*このほか、「カレッジコース」「ベーシック3コース」でも、出版翻訳の初級「出版基礎」を学ぶことができます。

問い合わせ先

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