
新刊翻訳書を、訳を手がけた翻訳者、もしくは担当編集者の方が紹介! 書籍の読みどころを語っていただきます。
子供たちの好奇心、可能性を
最大限に引き出す教育プログラムとは
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『THE LEARNING GAME 自分の頭で考え、学ぶ楽しさ、挑戦する喜びを教えよう』
アナ・ロレーナ・ファブレガ 著
竹内 薫 訳
徳間書店(2024年4月1日発売)
出版社HP Amazon
【編集者が語る】
子どもたちは未来の発明家であり、探検家だ。小学生の3分の2は、大人になると今の世界にない職業に就くことになる。はたして私たちは、今の学校教育で子どもたちの可能性を最大限引き出せているのだろうか。
本来、子どもたちは好奇心旺盛で、なんにでも興味を示し夢中になる。著者のアナもそんな学びが好きだったが、教師になって驚く。生徒たちは学年が進むにつれ、先生の指示に従う「学校というゲーム」に参加させられ、学ぶ喜びと興味を失っていくからだ。
アナは教師を辞め、どうすれば子どもたちがワクワクする「学びのゲーム」に取り組めるか、その具体的なアイデアとビジョンを本書にまとめた。イーロン・マスクが作った学校の「シンセシス(総合学習)」の神髄でもある。
一読されれば、子どもの教育を考えるすべての親、教育関係者の常識は一新されるだろう。
ちなみに、訳者の竹内薫氏も独自のフリースクール運営に取り組んでいる。
(徳間書店・橋上祐一)
※ 通訳翻訳ジャーナル2024 SUMMER より転載