新刊翻訳書を、訳を手がけた翻訳者、もしくは担当編集者の方が紹介! 書籍の読みどころを語っていただきます。
美しい挿画と新訳でおくる
新たな『動物農場』
『絵物語 動物農場』
ジョージ・オーウェル 著
金原瑞人 訳
カンタン・グレバン 画
パイ インターナショナル(2023年10月18日発売)
出版社HP
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【編集者が語る】
ソビエト連邦の歴史をモデルに、ジョージ・オーウェルが皮肉をこめて見事に描いた傑作『動物農場』。当社より発売した『絵物語 動物農場』は、その傑作に美しい挿画を施した1冊です。
翻訳は、これまで600点以上の訳書を手がける金原瑞人さんにお願いしました。巧みで読みやすい訳文は、初めて本作を読むかたもスッと物語の世界に入り込めます。高校生から楽しめるようにルビを振っているため、大人はもちろん、10代の読者にもおすすめです。
また、本作のイラストを手がけるカンタン・グレバンは、ベルギー在住の絵本作家。ボローニャ国際児童書展で何度も入選し、日本を含め世界中で著書が翻訳出版されています。
不安定な社会情勢が続くなか、近年オーウェルの『1984』をはじめとするディストピア小説が注目されています。『動物農場』もその一つです。1945年、自らを取り巻く社会の非喜劇を見つめて書かれたオーウェルの『動物農場』も、現代に生きる私たちに驚きや気づきを与えてくれる作品に違いありません。
(パイ インターナショナル 荒川佳織・今井祥子)