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青山学院大学文学部英米文学科
「通訳・翻訳プログラム」

たなか・みゆき/九州大学文学部英語学・英文学科卒業。コロンビア大学大学院修士課程(応用言語学・TESOL)修了。2017年より青山学院大学文学部英米文学科の教授に。専門は「通訳・翻訳教授法」と「近世日本の通訳・翻訳史」。
専門性と実務性を究めるためのプログラム
青山学院大学文学部英米文学科には「イギリス文学・文化」「アメリカ文学・文化」「グローバル文学・文化」「英語学」「コミュニケーション」「英語教育学」の6つの専門コースが設けられている。
通訳・翻訳プログラムでは、高度な英語運用能力と異文化適応能力を有する国際人の育成をめざしている。授業では、通訳者・翻訳者に求められる英語力、日本語力、異文化対応能力、専門知識、通訳・翻訳技術を習得するための実践的な訓練を行い、毎日の訓練方法などについても指導している。
「以前から英米文学科では通訳・翻訳の授業をカリキュラムに取り入れていましたが、2017年度より『通訳・翻訳プログラム』をスタートさせました」
これは専門性と実務性をより一層究めるために導入されたプログラムで、通訳科目が14単位、翻訳科目が20単位設定されている。このうち16単位以上を修得すると修了認定され、修了証が授与される。プログラム設置の背景には、グローバル化が進み、民間企業・政府機関・自治体・各種団体からの通訳・翻訳に対する需要が高まっていたことが挙げられる。
「通訳では会議通訳やビジネス通訳、翻訳においては実務翻訳、文芸翻訳、映像翻訳といった、さまざまな分野を網羅した授業を開講しています。2023年度は、医療通訳、コミュニティ通訳の授業も開講されています。高度な言語運用能力を求められる通訳および翻訳のスペシャリストを育成すべく、豊富な実務経験を有する教員や通訳者・翻訳者が、自身の専門分野を生かして指導にあたっています」
幅広い学びが通訳・翻訳に生きる
「通訳・翻訳プログラム」の指定科目には、1年生から受講ができる授業も含まれており、授業を履修する学生のバックグラウンドはさまざまだ。3〜4年生になってから、通訳・翻訳の授業に興味を持つ学生もいる。
「学生は自身の興味・関心にしたがって授業を選びます。ですので、バランスの取れた多様な授業を提供したいと思っています。プログラムを修了することにより、ビジネススキルとしての通訳・翻訳の能力を身につけ、学生たちが将来的に通訳者・翻訳者になるための礎を築ければと思います。学科のプログラムの一環なので、スキルを身につけることだけでなく、文献を読んだり、教員の説明を理解したりすることで理論を体得することも重要だと思います。また、通訳・翻訳以外の授業も包括的に学び、知識を吸収してほしいと考えています」
(2023年度)
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翻訳Ⅰ
通訳基礎
通訳Ⅰ
通訳Ⅱ
翻訳Ⅱ
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※『通訳翻訳ジャーナル』AUTUMN 2023より転載。
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