ライフサイエンス部門 チームリード 秋葉艶輝さん

ベンダー部門 リクルーター 玉置 祥さん

 トランスパーフェクトは世界42カ国100都市に拠点を構えるグローバル企業。全世界に約7000人の社員がおり、翻訳・通訳サービスのほか、多言語コンテンツを管理する先進的なテクノロジーを提供している。日本支社は2005年に設立され、翻訳部門では幅広い分野をカバーするが、ライフサイエンス(医薬)とIT分野で特に高い実績を誇り、最近では、金融やマーケティング部門の成長も著しい。また、それらいずれもが、同社のテクノロジーと密接に連動している。

「ライフサイエンスの翻訳では製薬会社や外資系CROからの治験関連文書のニーズが高く、そのほかマーケティング関連、医療機器などデバイス関連などもあり、英訳・和訳の割合はほぼ同等です」

 医薬翻訳のソースクライアントである製薬業界でも機械翻訳(MT)の認知度、期待が高まっている。「他の分野と同様に、ライフサイエンスでもMTPE案件の重要度が高まっています。ワードに変更履歴で改訂する形の案件はヒューマントランスが多いですが、それ以外はTMとMTのハイブリッドが主流となっていくでしょう。医薬分野に特化したMTエンジンの構築、トレーニングにも力を入れています」

 MTでもヒューマントランスでも、納品後に専門知識を持つ校正チームによるチェックを入れ、翻訳者には情報をフィードバック。またクライアントからの修正があれば、即TMに反映させ、変更量は数値化して把握・改善し、次回以降の精度を高めるなど、細かな対応でクライアントの信頼は厚い。

 登録翻訳者のうち、ライフサイエンス分野対応は300人ほど。一層ニーズが高まっている治験関連文書の翻訳経験者は大歓迎とのこと。「書類選考後のトライアルはプロトコル(治験実施計画書)、同意説明文書など、文書別に細分化して用意し、校正のトライアルもあります。すべてにパスしなくても、1つでも基準に達していれば登録は可能です。校正者から翻訳者になる方もいます」

 同社ではすべての案件で「GlobalLink/Wordfast」を用いるので、登録希望者はCATツールが扱えるのが望ましいが、未使用の場合もサポート体制が整備されている。

「案件数の多い臨床試験関連の翻訳の中でも、まずはプロトコルの翻訳で経験を積めば、広範な案件に対応できるようになると思います。当社はグローバルに展開しているので、ライフサイエンスでも幅広い案件があり、どんな分野でもご紹介できます。MTPEにも柔軟に対応いただける方にぜひご応募いただきたいと思います」