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この連載では、私が留学を通して学んだことや感じたこと、知っておくと便利なことなどをみなさんにシェアしたいと思っています!また、留学に行く前に英語力を磨いておくと、留学の密度がより濃くなります。連載の後半では、私なりの英語学習法もご紹介します。これから留学をしたいと思っている方や、英語に興味がある方はぜひ読んでいただければ嬉しいです!
留学の目的について
連載の第1回目は「留学の目的」についてです。
私は、高校3年生と大学3年生の時にそれぞれ1年間、アメリカに留学した経験があります。私がみなさんにまずお伝えしたいことは、留学は人生を180°変えることができるくらい素晴らしい経験だということです。留学をした2年間は私の人生の中で最も濃く、成長することができた時間です。今読んでくださっているあなたが、留学のできる環境にいるのならば、ぜひ行っていただきたいと強く思います。しかし、「英語を習得したい」という理由だけで留学に行くのは、本当にもったいないです。
理由をお話する前に、私が留学した目的を高校と大学でそれぞれお話します。
留学へ行くなら
語学学習以外の目的を
高校留学の目的は「小さな親善大使になること」
3年生の時、あるプログラムにスポンサーしていただき、アメリカの現地高校に1年間通いました。そのプログラムの目的は、世界中の若者を交換留学させることによって、各国を繋ぐ親善大使の役割を果たしてもらい、世界平和の第一歩に繋げることです。そんな大袈裟な(笑)って思いますよね。私も最初は、「小さな親善大使」がどういう意味なのかもわかっていませんでした。
しかし実際に留学して、留学先の現地の人はもちろん、世界中から集まった留学生と友達になると、友達の出身国のことを知ったり、一緒に過ごす間にその国のイメージが変わったりしました。ホストファミリーや仲良くなった友達とは留学後にも交流が続き、お互いの国を訪問することもありました。気づけば私は、広い視野で多角的に物事を見れるようになっており、また日本の代表として日本の文化や歴史、自分の意見をシェアすることで、周りの人に日本に興味を持ってもらうことができていました。これがまさに「小さな親善大使」なのだと思います。
高校での1年間でアメリカのことだけでなく、論理的にそして客観的に考えることや多様性についてなど多くのことを学びました。英語力は、たまたまそれに付随してきただけです。知らない土地で、新しい家族の元で、長期間過ごすには相当な努力や気遣いが必要ですが、思考力や行動力はもちろん、異文化への理解やグローバル思考を若いうちに鍛えられたことは、とても恵まれたことだと思います。支えてくれた方々には感謝しています。
「英語を学ぶ」のではなく
「英語で学ぶ」
大学留学の目的は「専門分野を最先端の機関で学ぶこと」
英語は単なる手段に過ぎず、英語を学ぶことが目的ではありません。英語を使って、コミュニケーションを取ったり、英語でしか得られないことを学んだりするのです。
国際基督教大学(ICU)で専攻をしていた「言語教育」において有名なリベラルアーツ大学に通うことで、スペイン語を学びながら、その分野の最先端の教育を受けることができました。周りも3カ国語以上話せる生徒ばかりで、お互いに刺激をしあって学業に没頭することができ、日本では研究のできなかった内容やアイデアに巡り合うことができました。今のキャリアがあるのも、この1年間のおかげと言っても過言ではないと思います。重要なのは、英語を学ぶのではなく、英語で学ぶということです。最終的には、言語はただのツールでしかありません。
語学は必ずついてくる
私が計2年間の留学生活を経て思うのは、目的のある留学には、大きな価値があります。逆に言うと、留学の目的が語学習得だけなら、留学へ行かなくてもいいと思っています。
語学学習は日本にいてもできます。日本で勉強をして、英語を流暢に話すことができるようになった人を数多く知っていますし、簡単ではありませんが不可能なことではありません。確かに、留学へ行き、海外でその土地の言語を学ぶことは、語学習得への近道かもしれません。しかし、せっかく長期間留学をするのなら、絶対に語学学習以外の目的を持った方がいいです。それは、具体的なものでなくても良いと思いますし、いくつもあっていいと思います。
留学の目的を強く持っていれば、達成するために、語学は必ずついてくると思います。小さな親善大使になり世界中に友達を作るにも、自分の専門分野を現地の大学で学ぶにも、英語が必要でした。どうしても頑張らないといけない環境におかれると、自然と努力すると思います。私も、そうでした。
留学をすることができる環境にいるのなら、留学に行くことをおすすめしたいです。年齢は関係ないと思います。その際には、語学学習以外の目的をどうか持って欲しいです。
☕ Break time
皆さん、veryを使いすぎていませんか? 便利ではありますが、使いすぎると少し幼稚に聞こえてしまうかもしれません。特にビジネスの場やレポートなどを書く際は、veryを使わない表現方法を学んでおいた方がよいです。
“Very” is “very” useful, but if you use it too much or too often, you might sound a little childish.It is better to know some of the expressions in this column, especially if you use English in a business setting or have essays to write!
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☆ポジティブな感情
とても良い
very good → excellent
とても美しい
very beautiful → stunning
とても賢い
very clever → brilliant
とてもきちんとした
very neat → immaculate
とてもおもしろい
very funny → hilarious
とても優しい
very kind → compassionate
とてもおいしい
very tasty → delicious
とても愛されている
very loved → adored
☆ネガティブな感情
とても悪い
very bad → terrible
とても怒っている
very angry → furious
とても疲れた
very tired → exhausted
とてもお腹がすいた
very hungry → starving
とても暑い
very hot → boiling
とても寒い
very cold → freezing
とても怖い
very afraid → terrified
とても見苦しい
very ugly → hideous
☆ものの状態や様子
とても重要
very important → crucial
とても早い
very quick → rapid
巨大な
very big → huge, enormous
とても古い
very old → ancient
とても小さい
very small → tiny
とても簡単
very easy → effortless
とても太っている
very fat → obese
とても静かな
very quiet → silent
とてもうるさい
very noisy → boisterous
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場面に合わせて、少し上級の単語を使えるよう、それぞれの形容詞を覚えておくとよいと思います。very の代わりによく使われる副詞としては、so, pretty, extremely などもあるので、思いつかない場合は違う副詞を使うのも手です!
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高校三年時、アメリカのニュージャージー州に留学。国際基督教大学(ICU)に入学し、言語教育とメディア・コミュニケーション・文化をダブルメジャー。大学在学中、バーモント州にあるミドルべリー大学に留学。英検1級、TOEIC990点、TOEFL110点を保持。現在は、英語講師をメインに、通訳や翻訳家としても活動。総SNSフォロワーは40万人を超える。
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