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2023.05.15 UP

第77回 Happy holidays! / 宗教の多様性に配慮した表現

第77回 Happy holidays! / 宗教の多様性に配慮した表現

ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。

年末に海外の同僚とメールをやり取りしていると、いつもは“Best regards”“Thank you”で締めくくられるところが、“Happy holidays!”(楽しい休暇を!)という表現で締めくくられるようになります。

“Merry Christmas!”と書く同僚もたまにいますが、クリスマスはキリスト教徒のお祝い行事ですから、それ以外の宗教にも配慮して、“Happy holidays!”を使うのが慣例になりつつあるように思います。

たとえば日本では1月1日にお正月を、インドではディワリ(Diwali)を10月か11月に、ユダヤ教徒は12月にハヌカ(Hanukkah)を大きく祝います。キリスト教徒とユダヤ教徒のカップルに対して、“Christmas”と“Hanukkah”を組み合わせた“Merry Chrismukkah!”というメッセージを送っているポストカードを目にしたことがありますが、クリエイティブですね(この表現は、筆者も観ていた米ドラマ『The O.C.』で使われ広く知られるようになりました)。

ぜひ使ってみてください!

森田系太郎
森田系太郎Keitaro Morita

会議通訳者・翻訳者。日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CROのシミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。上智大学(法学[学士])、立教大学(異文化コミュニケーション学[修士]、社会デザイン学[博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳[修士])卒。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版、2017年)がある。日本会議通訳者協会(JACI)理事で、JACIのホームページでコラム「製薬業界の通訳」を連載中。立教大学・兼任講師/研究員、英検1級・全国通訳案内士・国連英検特A級保持者(外務大臣賞)。 趣味は小6から続けているテニス。