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2023.05.15 UP

第70回 high-level /「ざっくりと」は英語でなんて言う?

第70回 high-level /「ざっくりと」は英語でなんて言う?

ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。

high-level /「ざっくりと」「大まかな」を意味する表現

「ざっくりと」――ビジネス会議で「ざっくりとまとめると」などは何度となく聞いたことのあるフレーズだと思います。この「ざっくりと」を英語ではどのように表現すればいいでしょうか。

もちろん、文字通りに“rough(ly)”と言ってもいいのでしょうけど、ここではグローバルなビジネスシーンでよく耳にする“high-level”を覚えてしまいましょう。間にハイフンがあるため形容詞のようになるので、そのまま訳すと「高いレベルの」「高次の」「高位の」「上位の」となりますが、ビジネス英語では「ざっくりとした」「大まかな」「概観的な」という意味になります。

レベル(「〇〇階」という意味もありますね)の高いところから俯瞰していることに由来するのでしょう。頻度高く使用される印象があるので、皆さんも暗記してぜひ一度、使ってみてください。

具体的には次のように使えるでしょう。

A:Can you explain your idea in a high-level way?
B:Sure, no problem.

A:君の考えを大まかに説明してくれないかな?
B:もちろんです。

「high-level(ハイレベル)」をぜひ使ってみてください!

★前回のコラム

森田系太郎
森田系太郎Keitaro Morita

会議通訳者・翻訳者。日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CROのシミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。上智大学(法学[学士])、立教大学(異文化コミュニケーション学[修士]、社会デザイン学[博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳[修士])卒。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版、2017年)がある。日本会議通訳者協会(JACI)理事で、JACIのホームページでコラム「製薬業界の通訳」を連載中。立教大学・兼任講師/研究員、英検1級・全国通訳案内士・国連英検特A級保持者(外務大臣賞)。 趣味は小6から続けているテニス。