ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。
ビジネス英語で使われる “connect”(コネクト)
SNSの普及で「つながり」や「つながっている」ことがなにかと話題になる社会になりました。「つながっている」は英語で“connect(ed)”。このシンプルな日常語を、なぜか最近急に会議で耳にするようになりました。
ビジネスの現場では、“connect”が「連絡を取る」「接続する」という意味でよく用いられます。たとえば、“I’ll connect with you after this call.”(この電話会議の後に個人的に連絡しますね)といった形で使われます。
“I’ll talk to you after this call.”、“I’ll reach out to you after this call.”、“I’ll get in contact with you after this call.”、“I’ll touch base with you after this call.”と言えば済むところを敢えて“connect”を使うようになったということは、「つながる社会」になったことを象徴しているのでしょうか。
具体的には次のように使えるでしょう。
A:Shall we talk about this during this call?
B:Let’s discuss it offline. I’ll connect with you after this call.
A:その件、この電話会議内で話しましょうか?
B:個別に話しましょう。会議後に連絡しますね。
「connect」ぜひ使ってみてください!
★前回のコラム
会議通訳者・翻訳者。日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CROのシミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。上智大学(法学[学士])、立教大学(異文化コミュニケーション学[修士]、社会デザイン学[博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳[修士])卒。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版、2017年)がある。日本会議通訳者協会(JACI)理事で、JACIのホームページでコラム「製薬業界の通訳」を連載中。立教大学・兼任講師/研究員、英検1級・全国通訳案内士・国連英検特A級保持者(外務大臣賞)。 趣味は小6から続けているテニス。