ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。
PTO 「有給休暇」を意味する言葉
今回は、不在時のメールによる自動応答メッセージでよく見かける略語を取り上げてみたいと思います。その略語とは“PTO”。
“paid time off”の各単語の頭文字を取った表現で、“paid”は「(給与が)支払われる」、“time off”は「休暇」の意味なので、2つが合わさって「有給休暇」のことを指します。“on”と親和性が高い言葉ですので、「有給休暇中である」は“on PTO”と表現することになります。
以前に取り上げた、“OOO”(オフィスを離れている)とあわせて覚えましょう。
具体的には次のように使えるでしょう。
[不在時の自動応答メッセージで]
A:I’m on PTO from Aug. 15 to 22.
A:8月15日から22日まで有給休暇を頂いております。
ぜひ使ってみてください!
★前回のコラム
会議通訳者・翻訳者。日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CROのシミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。上智大学(法学[学士])、立教大学(異文化コミュニケーション学[修士]、社会デザイン学[博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳[修士])卒。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版、2017年)がある。日本会議通訳者協会(JACI)理事で、JACIのホームページでコラム「製薬業界の通訳」を連載中。立教大学・兼任講師/研究員、英検1級・全国通訳案内士・国連英検特A級保持者(外務大臣賞)。 趣味は小6から続けているテニス。