ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。
with regard to と regarding の違いって何?
日本人は「~に関して」と言う際に“regarding”を使いがちです。しかし、ネイティブの発話ではそれほど“regarding”は使用されていません。
その代わりに、最近わりと耳にするようになってきたのが“with regard to”。“with regard to”と“regarding”は、どちらもフォーマルな表現であり、意味に違いはありません。
英語では同じ言葉の繰り返しが嫌われますので、「〜については」と言う場合は“regarding”に加えて、この“with regard to”も併用してみてはどうでしょうか。
具体的には次のように使えるでしょう。
A:With regard to the point, can you provide further details?
B:Sure, no problem.
A:その点に関して、もう少し詳細にお話いただけますか?
B:はい、もちろんです。
ぜひ使ってみてください!
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日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CRO・シミックのシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。立教大学(社会デザイン学 [博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳 [修士])卒。英検1級、全国通訳案内士、国連英検・特A級(外務大臣賞)。日本会議通訳者協会(JACI)のHPでコラム「製薬業界の通訳」を、『通訳翻訳ジャーナル』(2022-23年)でコラム「専門分野の通訳に挑戦【製薬編】」を連載していた。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版)、『ジェンダー研究と社会デザインの現在』(三恵社)がある。 立教大学・兼任講師/研究員、社会デザイン学会・理事。趣味は小6から続けているテニス。