ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。
フォーカス(focus)をさらに強調した言い方
ロンドンで会議をしていたときに、あるイギリス人が繰り返し使用していたのが“razor focus”。razorはご存知のように「剃刀」を指し、彼はrazorとfocusとを組み合わせて句動詞としながら、「鋭く焦点を当てる」という意味で使っていました。focusの語をさらに強調した形でしょうか。使い方は動詞としてのfocusと同じで、onを伴います。
具体的には次のように使えるでしょう。
A:What shall we focus on?
B:We should razor focus on our marketing strategy.
A:われわれ何に焦点を当てるべきだろう。
B:マーケティング戦略に強く焦点を当てるべきだと思う。
ぜひ使ってみてください!
★前回のコラム
森田系太郎Keitaro Morita
会議通訳者・翻訳者。日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CROのシミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。上智大学(法学[学士])、立教大学(異文化コミュニケーション学[修士]、社会デザイン学[博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳[修士])卒。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版、2017年)がある。日本会議通訳者協会(JACI)理事で、JACIのホームページでコラム「製薬業界の通訳」を連載中。立教大学・兼任講師/研究員、英検1級・全国通訳案内士・国連英検特A級保持者(外務大臣賞)。 趣味は小6から続けているテニス。