
ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。
プレゼンや講演が終わったときに使える表現
グローバル会議で司会をしていると、プレゼンが終わった際に発表者に拍手を送るよう、聴衆を促す必要がある場面が出てくるものです。今回ご紹介するのはそんな場面で使える表現です。
それがこちら、“a big hand”。直訳すれば「大きな手」ですが、比喩的に「盛大な拍手」を意味します。“give~a big hand”と言えば「~に盛大な拍手を送る」となり、また“get a big hand from the audience”であれば「聴衆から大きな拍手を受ける」となります。覚えておくと便利でしょう。
なお、“a big hand”の代わりに“a round of applause”もよく使われます。“applause”は「賞賛」「賛辞」という意味の単語で、“a round of applause”とすると「ひとしきりの拍手喝采」を意味します。合わせて覚えてしまいましょう。
具体的には次のように使えるでしょう。
(グローバル会議で司会をしていて)
Dr. Pound(発表者):This concludes my presentation.
あなた(司会):Thank you, Dr. Pound, for your wonderful presentation. Please give her a big hand.
Dr. Pound(発表者):これで私からの発表は以上となります。
あなた(司会):パウンド博士、素晴らしいご発表をありがとうございました。博士に盛大な拍手をお願いします。
ぜひ使ってみてください!
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日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CRO・シミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。日本会議通訳者協会(JACI)認定通訳者、JACI同時通訳グランプリ(学生部門)審査員(2023年~)、コミュニケーターズ土曜学校・通訳講師。モントレー国際大学院(会議通訳 [修士])、立教大学(社会デザイン学 [博士])卒。国連英検・特A級(外務大臣賞)。JACIのHPでコラム「製薬業界の通訳」を、『通訳翻訳ジャーナル』(2022-23年)でコラム「専門分野の通訳に挑戦【製薬編】」を連載。 編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版)、『ジェンダー研究と社会デザインの現在』(三恵社)がある。 立教大学・兼任講師/研究員、社会デザイン学会・理事、文学・環境学会・広報担当役員。趣味は小6から続けているテニス。