ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。
会社を病欠したいときは…
毎日仕事をしていると当然、病気で会社を休まざるを得ない場面が出てきます。会社には電話やEメールで病欠を伝える必要がありますが、その際にどのような英語表現を使うといいでしょうか。
そこで今回ご紹介したいのが“call in sick”。「病気のために休むと電話をする」という意味を持つイディオムです。Eメールで病欠を伝える場合にもそのまま使えます(または“call in sick by email”と言ってもいいでしょう)。なお、病気を理由に仕事をサボる場合にも使う表現ですので、サボっていると誤解されないように気を付けましょう。
ちなみに「サボる」は“ditch”や“skip”、“play hooky [hookey]”と言った単語を使って表現できます(例:“ditch work”で「仕事をサボる」)。カジュアルな表現で、かつ“play hooky”に関してはやや古い表現のようですので使用の際には留意しましょう。
具体的には次のように使えるでしょう。
A:What would be the most elaborate excuse I can use to ditch work?
B:Just call in sick!
A:仕事をサボるために最も使える言い訳があるとしたら何だろうか。
B:単に病欠の連絡をすれば済むことじゃん!
ぜひ使ってみてください!
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日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CRO・シミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。日本会議通訳者協会(JACI)認定通訳者、JACI同時通訳グランプリ(学生部門)審査員(2023年~)、コミュニケーターズ土曜学校・通訳講師。モントレー国際大学院(会議通訳 [修士])、立教大学(社会デザイン学 [博士])卒。国連英検・特A級(外務大臣賞)。JACIのHPでコラム「製薬業界の通訳」を、『通訳翻訳ジャーナル』(2022-23年)でコラム「専門分野の通訳に挑戦【製薬編】」を連載。 編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版)、『ジェンダー研究と社会デザインの現在』(三恵社)がある。 立教大学・兼任講師/研究員、社会デザイン学会・理事、文学・環境学会・広報担当役員。趣味は小6から続けているテニス。