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2023.11.10 UP

第170回 Sad to see you go/お別れの挨拶に

第170回 Sad to see you go/お別れの挨拶に

ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。

第153回“I hope our paths will cross again.“という表現を取り上げました。
同僚が退職して他の会社に移る際に、最終日に送る全社メールでよく見かける表現で、「私たちの進む道が将来、またどこかで交わることを願っています」「またどこかでご一緒できるのを楽しみにしています」という意味であることをご紹介しました。

ではそれに対して見送る側はどんな表現を使えばいいでしょうか。もちろん“We’ll miss you.”(あなたがいなくなってしまって寂しく思います)というお馴染みの表現も使えますが、それに加えて今回ご紹介したいのが“Sad to see you go”。直訳すると「あなたが行ってしまうのを見て悲しい」となり、「お辞めになるのを悲しく残念に思います」という意味になります。同僚が去るのは残念な場面が多いですが、機会があればぜひ使ってみてください。

具体的には次のように使えるでしょう。

(退社する同僚に対して)
A:We’re sad to see you go.
B:Oh, thank you. I hope our paths will cross again.

A:お辞めになるのを残念に思います。
B:ああ、ありがとうございます。またどこかでご一緒できるのを楽しみにしています。

ぜひ使ってみてください!

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森田系太郎
森田系太郎Keitaro Morita

日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CRO・シミックのシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。立教大学(社会デザイン学 [博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳 [修士])卒。英検1級、全国通訳案内士、国連英検・特A級(外務大臣賞)。日本会議通訳者協会(JACI)のHPでコラム「製薬業界の通訳」を、『通訳翻訳ジャーナル』(2022-23年)でコラム「専門分野の通訳に挑戦【製薬編】」を連載していた。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版)、『ジェンダー研究と社会デザインの現在』(三恵社)がある。 立教大学・兼任講師/研究員、社会デザイン学会・理事。趣味は小6から続けているテニス。