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2023.05.19 UP

第153回 I hope our paths will cross again/いつかまたどこかで~~♪

第153回 I hope our paths will cross again/いつかまたどこかで~~♪

ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。

私が以前働いていたアメリカという国は転職が頻繁に行われる社会でした。会社を去るに当たってはお世話になった同僚にお別れのメールを送るのが慣習となっていましたが、今回はそんなときに便利なフレーズをご紹介したいと思います。

その表現がこちら、“I hope our paths will cross again.”。直訳すると「私たちの進む道が将来、またどこかで交わることを願っています」となり、なかなかポエティック(poetic;詩的)ですね。学校文法で習ったように“hope”の後に“that”を入れて“I hope that”としても大丈夫ですが、“that”がない方がカジュアルな印象がします。

もちろん“Keep in touch!”(これからも連絡を取り合いましょう)と言ったフレーズも使えますが、表現の幅を広げる意味でも皆さんの英語のストックに加えてみてはいかがでしょうか。

具体的には次のように使えるでしょう。

(退職当日に全社宛メールで)
“Today is my last day at XYZ, Inc. I really enjoyed working with you all, and I hope our paths will cross again in the future. Thank you.”

XYZ社での勤務は今日で最後となります。皆さんとは本当に楽しくお仕事させて頂きました。またどこかでご一緒できることを願っております。ありがとうございました。

ぜひ使ってみてください!

森田系太郎
森田系太郎Keitaro Morita

会議通訳者・翻訳者。日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CROのシミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。上智大学(法学[学士])、立教大学(異文化コミュニケーション学[修士]、社会デザイン学[博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳[修士])卒。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版、2017年)がある。日本会議通訳者協会(JACI)理事で、JACIのホームページでコラム「製薬業界の通訳」を連載中。立教大学・兼任講師/研究員、英検1級・全国通訳案内士・国連英検特A級保持者(外務大臣賞)。 趣味は小6から続けているテニス。