ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。
丁寧な念押しをしたいときに使える “friendly reminder”
グローバルビジネスで、すでに何回か問い合わせているけれどもなかなか返答がない要件について、再度問い合せたい状況になったことはないでしょうか。
そんなときに使える表現が“a friendly reminder”。ご存知のように“friendly”は「やさしい」「友好的な」という意味で、“reminder”は「思い出させるメッセージ」「念押しのお知らせ」という意味ですから、“a friendly reminder”は「恐縮ながらも念押しのお知らせ」という感じになるでしょうか。“reminder”は日本語にも取り込まれて「リマインダー」と片仮名でも通じるようになりましたが、“a reminder”だけだと場合によってはキツい感じに聞こえてしまうこともあるので気を付けましょう。
同様の表現が“a kind reminder”です。“a friendly reminder”と同様、“kind”(やさしい)を付けて表現を和らげています。語彙の幅を広げる意味でも合わせて覚えてしまいましょう。
具体的には次のように使えるでしょう。
(メール上で)
This is a friendly reminder that Invoice #333 is now due to be paid.
請求書番号333の支払い期限が来ておりますので、恐縮ながらも念押しのお知らせをさせて頂きます。
ぜひ使ってみてください!
★前回のコラム
会議通訳者・翻訳者。日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CROのシミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。上智大学(法学[学士])、立教大学(異文化コミュニケーション学[修士]、社会デザイン学[博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳[修士])卒。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版、2017年)がある。日本会議通訳者協会(JACI)理事で、JACIのホームページでコラム「製薬業界の通訳」を連載中。立教大学・兼任講師/研究員、英検1級・全国通訳案内士・国連英検特A級保持者(外務大臣賞)。 趣味は小6から続けているテニス。