ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。
コロナ禍でウェブ会議が増えましたが、ウェブ会議のマナーの1つとして、自分が話していないときにはミュート(消音)にする、があります。ミュートを忘れると会議に雑音(noise)や、反響(feedback, echo)が入ってしまったり、他人には聞かせたくない会話が他の参加者に聞こえてしまうこともあります。そのような場合、ミュートをお願いする際に使える英語表現が“mute yourself”です。“Can you mute yourself, Mike?”(マイクさん、ミュートにして頂けますか?)とお願いすればミュートにしてくれるでしょう。
逆にミュートにしていると、発言の際にミュートの解除を忘れて話し続けてしまうこともあります。そのような時は、
“unmute”(ミュートを解除する)という単語を使って、“Mike, are you on mute? Can you unmute yourself?”(マイクさん、ミュートにしていませんか?ミュートを外せますか?)と聞くとよいでしょう。
具体的には次のように使えるでしょう。
【ウェブ会議中に】
A:There is a background noise. It seems someone is not muted.
B:Folks, please mute yourself when you’re not speaking. Thank you.
A:背景で雑音が聞こえます。どなたかがミュートにしていないようです。
B:皆さん、発言時以外はミュートに願います。よろしくお願いします。
ぜひ使ってみてください!
会議通訳者・翻訳者。日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CROのシミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。上智大学(法学[学士])、立教大学(異文化コミュニケーション学[修士]、社会デザイン学[博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳[修士])卒。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版、2017年)がある。日本会議通訳者協会(JACI)理事で、JACIのホームページでコラム「製薬業界の通訳」を連載中。立教大学・兼任講師/研究員、英検1級・全国通訳案内士・国連英検特A級保持者(外務大臣賞)。 趣味は小6から続けているテニス。