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2023.05.18 UP

第119回 take the silence as a no/コロナ禍で増えたウェブ会議で使えます(2)

第119回 take the silence as a no/コロナ禍で増えたウェブ会議で使えます(2)

ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。

コロナ禍でウェブ会議が増えました。対面の会議であれば顔の表情やジェスチャーから判断できる要素が多々ありますが、ウェブ会議ではカメラをOnにしてもなかなか細かい表情やジェスチャーは読み取りにくいもの。その結果、何かを問いかけて沈黙が生まれてしまった場合に、参加者が同意しているのか反対しているのかが判断しにくくなりました。

そんな時に使える表現が“take the silence as a no”。直訳すると「この沈黙をNoと取る」で、たとえばグローバル会議で司会をしていて、何か質問を問いかけた後に沈黙が生まれてしまった場合に使える便利な表現です。もちろん、文脈によっては“take the silence as a yes”となりますので、状況から判断して使い分けて見てください。

具体的には次のように使えるでしょう。

A:Do you have any other questions?
(silence)
A:Okay, I take the silence as a no, so we can wrap up.

A:他に質問ありますか?
(沈黙)
A:ではこの沈黙はNoと理解し、質問はないということで閉会にしましょう。

ぜひ使ってみてください!

森田系太郎
森田系太郎Keitaro Morita

会議通訳者・翻訳者。日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CROのシミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。上智大学(法学[学士])、立教大学(異文化コミュニケーション学[修士]、社会デザイン学[博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳[修士])卒。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版、2017年)がある。日本会議通訳者協会(JACI)理事で、JACIのホームページでコラム「製薬業界の通訳」を連載中。立教大学・兼任講師/研究員、英検1級・全国通訳案内士・国連英検特A級保持者(外務大臣賞)。 趣味は小6から続けているテニス。