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2023.05.13 UP

翻訳を外注するときの翻訳会社の選び方

翻訳を外注するときの翻訳会社の選び方
※記事監修:翻訳会社担当者

翻訳を外注する際に、翻訳会社を選ぶポイントをまとめました。

1.良い翻訳会社とは

ビジネスを国際的に展開する企業にとって「翻訳」は、異なる言語や文化を持つ取引先企業や顧客、従業員との円滑なコミュニケーションになくてはならないものです。
またビジネス拡大において、海外の法規制対応やグローバル人材の活用、ブランドイメージの向上など、翻訳のニーズは多様で大きなものになっていきます。
このように重要な翻訳を依頼できる信頼性の高い翻訳会社を選定することは、ビジネス成功の鍵でもあります。

良い翻訳会社とは、翻訳のプロとして言語的かつ文化的知識と経験をベースに、顧客の求める翻訳に対して適切なアドバイスをし、良質な翻訳を適正な価格でタイムリーに提供する会社、そういった顧客のニーズに応えることができる会社です。

2.翻訳会社を選ぶポイント

翻訳会社を選定するために、どのような視点で情報を集め、判断すべきか、ポイントは以下の通りです。

①実績と評判をチェック

翻訳会社を選ぶ際には、その実績と評判を確認しておきたいものです。翻訳会社のWebサイトを見て、過去の翻訳実績や取引先を確認するなど、さまざまな角度から情報収集を行いましょう。

もし同じ業界の知人や取引先企業が利用している翻訳会社があれば、評価や経験談を聞き、評判が良ければ紹介してもらうというのも、信頼できる翻訳会社を選定するひとつの手です。

過去に依頼した企業・個人の評価や経験談が掲載されているようなレビューサイトなどがあれば、活用してもよいでしょう。

②取扱分野(得意分野)

翻訳会社によって扱う分野は異なります。幅広い分野をカバーする翻訳会社から、金融や医薬など特定分野を専門(得意)とする会社まで、企業規模によってさまざまです。

翻訳の質に影響する部分ですので、翻訳会社のWebサイトを閲覧するなどして取扱分野を確認し、目的にあった翻訳会社を選びましょう。

③取扱言語

翻訳依頼を予定している言語すべてに対応しているかを確認しましょう。

また、将来のビジネス拡大で必要となる言語が明らかな場合は、それらの言語に対応している翻訳会社を選んだほうが良いでしょう。

取扱分野と同様に、ある特定言語に強い翻訳会社も存在しますので、そういった情報をWebサイトなどから入手して判断しましょう。

④コストと納期

翻訳会社の選定において重要な要素はコストと納期です。

●コスト
自社のWebサイトで料金表を開示している翻訳会社もありますが、多くの場合、問い合わせや見積り依頼をしないと翻訳料金や納期はわからないようです。

まずは複数社に問い合わせ/見積り依頼をしましょう。
翻訳プロジェクトの規模や緊急度に応じた適切な納期と料金を提示してくれる翻訳会社を探しましょう。
提示された見積りは詳細に確認し、翻訳以外の周辺作業費や追加料金などが含まれていないかをチェックしましょう。

●納期
希望の納期に応じてもらえるかはもちろんですが、納期変更に対する柔軟性も確認しましょう。

いろいろなタイプの翻訳会社があり、とても早く対応してくれる会社、とても料金が安価な会社もあるかもしれません。
ただその場合、品質を犠牲にしてコストと納期を実現している可能性もありますから、提示されたコストだけではなく、納期の前提となる品質仕様も必ず確認するようにしましょう。

⑤品質保証

翻訳品質は、企業イメージやブランドイメージに大きく影響します。

翻訳会社によって品質基準が違うため、どのような品質保証体制で品質保証を行っているのかを確認しましょう。
具体的には、翻訳者のスキルチェックをどうしているのか、品質保証フローはどうなっているのか、翻訳内容についてどのようなチェックを行っているのかなどを確認すると良いでしょう。

また、国際標準の認証を取得しているといった情報も参考になります。翻訳サービスの国際規格ISO17100の認証を受けた翻訳会社であれば、品質管理プロセスがしっかりしており、一定レベル以上の翻訳品質が期待できます。
実際の翻訳で品質を確認したい場合は、トライアル翻訳(試訳)を依頼すると良いでしょう。

⑥サポート体制

翻訳プロジェクトで抱える問題の相談に乗ってくれたり、依頼した翻訳に関する変更事項へ柔軟に対応してくれるなど、しっかりとした対応体制が整っている翻訳会社を選びましょう。

また、納品された翻訳に問題があった場合の対応体制も確認を忘れないようにしましょう。

⑦機密保持とセキュリティ

翻訳依頼する文書に機密情報が含まれる可能性がある場合は、翻訳会社が情報漏洩リスクを抑えるために、どのようなセキュリティ対策を施しているのかを確認しましょう。

また、機密保持契約書や業務委託契約書に、機密保持に関する条項が明記されていることを確認して契約締結しましょう。
情報セキュリティマネジメントシステムに関する国際規格ISO27001(Information Security Management System)の認証を取得している翻訳会社もあります。

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